新しいクラブや組織に入ると必ず自己紹介タイムがあります。全く知らない人たちの中に立たされ、みんなから視線を浴びせられた状態で「はい、喋ってください」と振られます。
この時間が苦痛だという人はとても多いです。
ですが、この苦痛な自己紹介タイムもやり対応方法さえ知っていれば、余裕でこなせるようになります。
ここではその方法について解説しています。
苦手な自己紹介を得意にする簡単な方法
自己紹介タイムを苦手に感じる理由
そもそも、みんな自己紹介タイムが苦手かと言うと、何を喋っていいかわからないからです。
「はい、自己紹介をおねがいします!」と言われたときに、頭の中で考えていることは、
「えーどうしよう、、」「何を喋ろう、、」という迷いです。
逆に、何を喋るかが決まってさえいれば迷うことはありません。
自己紹介タイムとはよくある質問のようなものです。例えば「1+1は?」と聞かれたときに即座に「2」と答えられるのは、何を答えればいいかを暗記しているからです。
これと同じで、自己紹介も何を言うかを決めて暗記しておけば、振られてもスラスラと答えることができます。
自己紹介でよくある勘違い
ウケを狙う
自己紹介をするときによくありがちな勘違いは「面白いことを言わなければいけない」や「ウケをとらなければいけない」というものです。
自己紹介とは、自分はこういう人ですと伝え相手に理解してもらうものです。面白いことを言ったりウケを取ることが目的ではありません。
その目的を間違えて、面白いことを言わなければ、ウケを取らなければと考えると「何を言っていいのかわからない」という状態に陥ります。
経歴を自慢する
もう一つのよくある勘違いは「自慢して凄い人と思ってもらう」です。
自己紹介の目的は、新しい輪の中にスッと入って良好な人間関係を築くことでもあります。その場でいきなり自慢話を始めたら、いい人間関係を築くどころか嫌われます。
この自己紹介はとにかく最悪です。相手と自分を区別し、聞き手を見下し差別しています。
最後に「みんなと仲良くなりたいです。よろしくお願いします。」と言っても、みんな嫌な気持ちでいっぱいです。
仮に、寄ってくる人がいたら、それはあなたの人間性ではなくお金や富に群がる人です。
自分の歴史を箇条書きにし省略する
自分の歴史を書き出す
自己紹介とは自分を知ってもらうこと、すなわち自分の歴史を伝えることです。そのためには、自分がこれまでに何をしてきたかを理解しておく必要があります。
まずは、それを箇条書きで書き出します。
思いをベースに省略する
自分の歴史を書き出したら、それを省略します。どこどこの病院で生まれたとか、出身校はどこかという経歴などの情報は特に必要ありません。
重視するのはあなたの思いです。「あなたがどう思って何をしているのか」を軸にして情報を省略していきます。
徹底的に自分の感情に寄り添います。
例1:文房具屋をやっている人
「私は今文房具屋をやっています。」
「というのも、祖父が使っていた万年筆にものすごく感動を受けました。」
「一本の文房具に愛着を持てば人の人生は変わる。それをみなさんにお届けしたくて、今文房具屋をやっています。」
例2:パン屋さん
「昔はサッカー一筋でしたが、マネジャーに差し入れしてもらったあんパンの味が忘れられなくて」
「みんなにパンで人生元気になって欲しくて、町で小さなパン屋をやっています。」
これだけで、あなたの人間性が伝わり、かつ聞き手の心をグッとつかみ好感が得られる自己紹介が完成します。
最初に感謝を伝える
自己紹介でいう内容ができたら、その冒頭に感謝を付け加えます。
自己紹介の目的はみんなの上に立つことではありません。新しい環境でいい人間関係を築くことです。
そのためには威圧感も凄さも出す必要はありません。必要なのは最初にみんなの下に入ることです。
最初に一言感謝を言うだけで、上手にみんなの下にスッと入ることができ、その場がとても柔らかくなります。
例
- 「今日はみなさんの練習に参加させてもらいありがとうございます。」
- 「〇〇さん、このような場に呼んでいただきありがとうございます。」
- 「みなさん、このような温かい場を提供してくれてありがとうございます。」
- 「こんな高いところから失礼します。」
まとめ
自己紹介が苦手だと感じていた人も、自己紹介の目的と方法を聞いてみたら「なんだ、そんなことか。簡単」と感じていただけたのではないでしょうか?
特に大事なのは自己紹介の目的です。ここを間違うと迷いが生じたり、人から嫌われる原因になってしまいます。
やってはいけないことは、「自慢すること」「ウケを狙う事」です。
そして、次の3ステップで自己紹介を作れば、人から嫌われることはありません。