意味のない人生とは?理由や違いを知って有意義な人生を送る方法。

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人々の中には有意義な人生を送っている人と、人生を浪費して無意味な人生を送っている人がいる。勉強をしていたから有意義、遊んでいたから無意味というわけではない

有意義な人生、つまり、自分の人生を生きているかどうかの判断は簡単にできる

有意義な人生を送っているか確認する方法

自分の人生を生きているか確認する方法は過去を振り返ってみること

人生は過去、現在、未来の3つに分けられる。現在はとても短くあっという間に過ぎ去ってしまう。未来は不確かなもの。唯一、過去のみが確定された確かな事実だ。

自分の人生を生きていない人は、そもそも、その過去を振り返る時間すらも持ち合わせていない。こんなに忙しいのに、過去を振り返る暇なんてないと口にする。そういう人は自分の人生を送れていない。

また、過去を振り返ったときに、後悔や上手くいかなかったことばかりが思い浮かび、それが嫌で過去を振り返りたくない人も自分の人生を生きていない。

しかし、過去こそが自分が生きてきた人生の確固たる証明だ。もし過去を振り返るのが嫌だという気持ちがあるのであれば、次のいずれかに当てはまるかもしれない。

過去を振り返るのが嫌な人の特徴7選
  • 時間を浪費して無駄に過ごした
  • 行動するチャンスがあったのに行動しなかった
  • たくさんの野心を抱き悪巧みをした
  • 尊大な態度で他人を蔑んだ
  • 汚いやり方で勝利した
  • ずる賢く人を欺いた
  • 欲望に駆られ人から奪った

このような人たちは自らの記憶を恐れる。記憶を恐れるのは、有意義な人生を送れていない証拠だ。

では一方で、意味のある人生を送っていると言えるのはどんな人だろうか?

それは、自分の人生を振り返ったときに、安らかで静かな心で、人生のどの部分も意のままに訪ね歩ける人だ

過去は何の心配もなく、永遠に所有することができる。この所有物は、あなたが命じれば、すべて姿を表し、それを意のままに眺め、引き留めたりできる

しかし、意味のある人生を送っていない人には、この、過去を振り返り、意のままに好きな場所を眺め引き止める時間がない。

例え時間があったとしても、安らかで静かな心で過去を振り返ることができない。

有意義な人生かどうかは人生の終盤で現れる

有意義な人生を送ってきたかどうかは、人生の終わりが近くなった頃に特に顕著に現れる。

有意義な人生を送れなかった人の末路

よぼよぼの老人たちが、わずわかな年月でも命を伸ばしたいと物乞いのように祈願している。そして少しでも若く見せようと自分を偽る。

若い人たちも将来のためにと我慢し、「〇歳になったら」とか「〇〇したら」と未来に期待を抱き今を先送りにする。

そして、病気であることががわかった瞬間に、大声で叫び始める。「きちんと生きて来なかった自分が愚かだった」「この病状をなんとか脱することができたら好きなことをやろう」

そこで始めて、今まで自分がしてきた準備が無駄だったことを悟る。

有意義な人生を送った人の末路

他人から自分の時間を徹底的に守り、自分の時間を生きてきた人の人生は例えどんなに短いものであったとしても十分に満たされている。

人間関係、行事、地位、見栄などゆる世俗的な営みから離れて生きた人の人生からは、何一つ奪うことができない。何一つ分散することがない。何一つ不注意によって失われることがない。何一つ浪費することがない。

何一つ余計なものがない人生で、これまで積み上げてきた時間を全てが自分をしっかりと満たしてくれているのだ。

賢者は、いつ最後の日が訪れようとも、躊躇なく確かな足取りで死に向かっていくだろう。

有意義な人生を送るには?人生は伸ばせる

有意義な人生を送るには、自分自身が自分の時間の主人になる必要がある。

今、何をするかを決め、そして今、何をしているかを知る。

世の中には、与えられたり言われたことをやるだけで、今自分が何をしているのかすらわかっていない人がいる。それでは有意義な人生は送れない。

更に、自分の中の時間を広げるためには、英智(物事の本質を捉える優れた知恵)を追い求める必要がある

人間の弱点は限られた寿命と視野の狭さだ。しかし、我々は過去に目を向けることでそれを補うことができる。

自分の時代に、過去にあった時代を付け加えることができるのだ。

後世に素晴らしいものを残してくれた人たちは、私たちのために生まれて、私たちのために良き手本を残してくれたのだ。この人たちが苦労してしてくれたおかげで、私たちは素晴らしい人生を手に入れることができる。

私たちは過去の偉人たちと自由に話すことが許されている。ソクラテスと共に議論することも許されているし、エピクロスと共に安らぐことも許されている。

過去の偉大な哲人たちはいつでも門を開けていて、好きな時に尋ねることができる。そして、帰るころにはより一層自分のことことが好きになっている。

過去は無限で永遠であり、私たちよりも優れた人と話すことができる特別な時間なのだ。

私たちは産みの親を選ぶことはできないが、育ての親を選ぶことは自由にできる。好きな天才を師と仰ぎ学ぶことができる

有意義な人生を送る人は、自分の人生に過去に有意義に生きた人の人生にを足す。そして、一つに繋げる。そうやって自分の人生を長くするのだ。

有意義な人生を送る人は、突然暇になったとしても、うろたえることはない。暇な時間を有意義にする方法を知っていているからだ。

有意義な人生を送れない人は、暇の中に放り込まれると何をしていいかわからず、不安になり、狼狽する。あるいは、次から次に欲を満たすことをして楽しんだとしても、ふと、これがいつまでも続かないのではないかと不安を抱く。

過去は塗り替えられる

過去を振り返ったときに、私は何もしてこなかったとか、嫌なことばかりが思い浮かんでしまう人でも、今からこの先の未来で、過去を意味あるものに変えることができる

それは、嫌な過去と向き合い、自分が失敗したことや愚かだったことを認めて、その反省を活かして今から改善してしていくことだ。

改善を始めて行動していけば、その日々は一日一日と積み上がる。そして、一年経った日に過去を振り返ると、365日改善を続けた日々が広がっている。

その日々は誇れるもので、心安らかに静かに見つめることができる。

更に、当初、嫌だった過去は、嫌で見つめたくなかっただけの過去から、あの出来事があったから反省し行動に移すことができたという、貴重な経験に変わる

過去を一つ一つ振り返り、改善する作業を続けていけば、大病を患っていることがわかった瞬間でさえも「自分は過去と向き合い、反省してここまで改善を続けてきた」と誇りを持って過去と向き合うことができる。

過去がすべて塗り替わったときに有意義な人生になるのではなく、過去を塗り替えようと勇気をもって一歩踏み出しはじめたときから人生が有意義なものに変わる。

周りの声や評価に流されず、他人から自分の時間を徹底的に守り、自分の時間を生きてきた人の人生は例えどんなに短いものであったとしても十分に満たされたものになる。

参考文献

この内容はセネカの「人生の短さについて」のほんの一部の抜粋・要約です。本書の中には有意義に生きるための秘訣がたくさん書かれています。

この内容が少しでもおもしろいと思った方は、是非、本書を手にとって読んでみることをおすすめします。

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