仕事と育児を両立するためのヒント|働くお母さんのスケジュール

子育て
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最近では子育てをしながら働く人も珍しくありません。働いていなくても兄弟がいれば幼稚園や保育園への送り迎え、家では赤ちゃんのお世話などやることが盛りだくさんです。

そんな生活をしていると、子供が寝る時間がどんどん遅くなったり、夜うまく寝付いてくれないということもあります。

お母さん自身も寝る時間が確保できずどんどんと疲れとストレスが溜まっていきます。

そんな中でも仕事と育児を上手く両立し、子供も元気にすくすく育っている家庭もあります。

ここでは、そんな仕事と育児を上手く両立させるための心得と実際のスケジュール例をまとめています。


寝る時間はとても重要

楽に子育てをするために心得ておくべきポイントは「寝る時間」です。

子供に限らず私たち人にとって「睡眠」はとても重要です。私たちの身体や脳が回復する最善の方法が睡眠だからです。

しっかりとした睡眠をとるためには「寝る時間」が重要になります。寝る時間が遅くなればなるほど、私たちの身体に備わっている体内時計が乱れて、睡眠の質がどんどんと下がっていきます

「仕事もあるのでどうしても寝る時間が10時以降になってしまう。これぐらい勘弁して欲しい」という声があるかもしれませんが、専門家によればその答えはNOです。

どんなに忙しくとも遅くとも9時までに子供を寝かせる必要があります。

子供を夜9時までに寝かせるのには大きく2つの理由があります。

  1. 体内時計を整える。
  2. 睡眠障害を防ぐ。

体内時計を整える

子供の寝ぐずりや夜急に泣いて起きるといった行動の主な原因は体内時計の乱れだといわれています。

本来長時間ぐっすり寝るべき時間に体内の時計が合っていなければ、なかなか寝付けなかったり、睡眠の質が低くちょっとしたことで目が覚めてしまうのは仕方ありません。

睡眠の質が低ければ体は回復せずストレスが溜まります。そうすると子供は不快に感じることが多くなり余計に泣きわめくという悪循環につながります

そうならないように体内時計を整えるには、本来寝るべき時間になったら寝ることが大切です。

6歳以下の子供の場合10~15時間の睡眠が必要です。

10~15時間の睡眠を確保して、朝きちんと起きるためには、遅くとも9時までには寝ていることが前提条件となります。


睡眠障害を防ぐ

子供が夜8時に寝て朝7時に起きるのも、夜11時に寝て朝10時に起きるのも同じ10時間睡眠じゃないか、と思うかもしれませんが、残念ながら大きな後遺症が残ります。

私たちの体内時計は生まれたときから整っているわけではありません。生後3か月ぐらいまでは朝と昼の違いもないぐらいです。

それが月日を重ねるごとに徐々に体内時計が体の中に構築されていきます。

夜11時に寝て朝10時に起きるような生活をしていると、体内時計が朝11時に起きる暮らしにセットされてしまいます。

一番厄介なのは、幼少期にセットされた体内時計のズレを治すには3~5年間かかり、かつ、30~40%は治らないということです。

体は朝11時から起き出すのに、仕事が8時から始まると体にとっては、本来寝ている時間に起きているので疲れがたまります。

結果として、生涯疲れがとれない体になってしまい、社会適用が上手くできなくなります。この体内時計のズレが不登校の原因にもなっています

子供が社会不適合になったり、不登校になったり、慢性的に疲れ常にイライラしている状態になってしまうと、子供ばかりでなく親の負担も更に重くなります。

「仕事だから」と言って夜9時以降に寝かせる自分を許容したい気持ちもわかりますが、それは将来の自分のためにはなりません。

用語

体内時計が後ろにズレている状態では睡眠が上手にとれない、睡眠障害です。専門用語で「睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)」と呼びます。


帰宅後のタイムスケジュール

夜9時までに寝かせようと思ったら、家に戻ってからたったの2~3時間ほどしかありません。その2~3時間をどう過ごすかがカギになります。

一つのタイムスケジュールの例は次のようになります。

帰宅後のタイムスケジュール
  • 6時15分:帰宅後すぐは疲れて動けず、ソファーで子供とEテレを見る。
  • 6時30分:料理を作り始める(子供は引き続きテレビを見る)
  • 7時  :お風呂をためながら、一緒に食べ始める。
  • 7時30分:お風呂でゆっくり遊ぶ。
  • 8時15分:歯磨きなど就寝準備。
  • 8時30分:薄暗い部屋で絵本を読む。
  • 9時までにおやすみなさいをする。


夕飯は食べれる量だけ、時間になったらおしまい

平日は夕飯にとれる時間も限られています。上記の例であれば7時からの20分ほどです。

実際、子供が食事に集中できるのは20分程度です。

料理のポイントは「簡単なモノを食べきれるだけ作る」です。そして、時間がきたら「ごちそうさま」を習慣にします

嫌いなものにチャレンジするのはお母さんの時間と心に余裕がある休日にします。

平日にやってしまうと、子供は嫌がって泣きわめき、こちらもストレスがたまる悪循環となります。


電気を暗くする

子供が自然に寝付くために重要な要素は「光」です。夜になっても家の中の電気が明るくついている状態では「起きる」から「寝る」へ上手に切り替えていくことができません。

夜7時の夕飯を食べるタイミングから、余計な電気を消したり、オレンジ色の光にするなどして家の中の環境を睡眠に向けて整えていく必要があります。

テレビやスマホの光は体内時計を狂わせる大きな要因の一つなので、夜7時以降は見せないようにすることが、睡眠の質の高さにつながります。


究極の手抜きを目指す

子供がいるときに、子供がいなかったときと同じことをするのは不可能です。

子供だけでなく自分自身の体内時計を整えて睡眠時間をしっかり確保するためには、平日の家事は「究極の手抜きを目指す」必要があります。

そのためには「やらないことを決める」ことが大切です。

あなたがやっていることは本当に必要なことでしょうか?それをやらないと明日重大な問題が起こるのでしょうか?週末にまとめてやるのではいけないのでしょうか?

自分の行動を棚卸して、余計な行動を省いていけば思っている以上に時間と余裕が生まれるものです。


頼る

子育てはとにかく大変です。一人で全部やろうとしていたら無理です。

昔は限られた地域の親交が深く、近くの大人や子供たちが面倒を見合って暮らしていました。親や親戚が身近にいて困った時はすぐに頼ることができました。

ですが今は核家族が当たり前です。旦那は朝から夜遅くまで仕事の家庭や、シングルマザーなどワンオペで子供を見なければいけない人も少なくありません。

だからこそ、ご近所さんや、市町村の育児相談所、保育士さんをとにかく頼ることが必要です。

もし頼れないとしたら、「申し訳ない」「断られたら嫌だ」という親の思考が障壁になっていることがほとんどです。

私たちヒトの性質は頼れることに喜びを感じるようにできています。一人で抱え込む必要はありません、どんどん頼っていきましょう。

断られたら他の人を当たってみればいいだけです。育児を少しでも楽で効率的にするには、親が周りを巻き込む勇気が重要です。

育児と仕事を両立させて、子供を健康で元気に明るく育てている人はたくさんいます。他の人にできるなら、きっとあなたにもできるはずです。

子供がトライ&エラーで新しいことがどんどんとできるようになっていくように、親もトライ&エラーを積み重ねていけば、より充実して幸せな未来が待っていること間違いありません。


参考

この記事の内容はお茶の水女子大学や東京大学大学院で子供の夜泣きを専門に研究している清水悦子さんの「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング」の内容の一部を要約、抜粋したものです。

ここに記載している内容以外にも赤ちゃんを安眠に導くためのわかりやすい方法が様々紹介されていますので、赤ちゃんの夜泣きに困っている方は是非手に取ってみることをお勧めします。

大人と赤ちゃんの生活習慣を整え、大きなストレスから解放してくれるバイブルになること間違いありません。


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