彼氏や夫(旦那)のことは大好きだし愛してる。でも相手のためにこんなに尽くしてるのに、彼の態度が感謝するどころか素っ気なく、時には不快感をあらわにしてストレスをぶつけてくる。
あなたのためにを思ってこんなにもやっているのになんで!?理解できない!ムカつく!と感じている方も少なくないのではと思います。
もしかすると、彼に問題があるのではなく、彼の言葉をあなたが勘違いして受け取っていて、結果、やってはいけない対応をすることで彼のストレスが増加しているのかもしれません。
もしそうだとすれば、ストレスをためこんだ彼はあなたのことを遠ざけようとしたり、うっとしいと感じたり、反発し怒りをぶつけたりするようになります。
本当はお互い好きで愛もあるのに、間違った翻訳のせいでそうなってしまっているとしたら悲しいですね。
ここでは、男性がよく使う言葉と、どういう意図でその発言をしているのか?その発言の根本にある男性の価値観は何なのか?を確認しながら正しい対処法について解説していきます。
別に、大丈夫だよ。
男性がよく発する言葉でありがちなのが「別に、大丈夫だよ」「別に、気にしなくていいよ」です。この言葉を聞いた時に女性がよくしてしまいがちな誤訳は以下です。
このように受け取ってしまえば当然傷つきます。そして、悲しさに溢れたネガティブな感情をあらわにしたり、相手の気を引こうとあれこれちょっかいをだしたりしてしまいます。
ですが、これは完全な誤訳で間違った対処法です。正しい翻訳は次になります。
男性の価値観は自身の強さや能力の証明、目的達成、問題解決をとても重要視しています。そして、自分の能力を証明するためにも、目的の達成や成功は他人の力を借りずに成し遂げる必要があります。
そして、目的や問題解決を「別に大したことじゃないさ」と言ってひょうひょうと達成している人を尊敬し、憧れ、自分もそうありたいと強く願っています。
このため「別に、大丈夫さ」という言葉には「僕は十分に強い」「そのくらいの能力がある」「やってやるさ」「任せておけ」という力強い前向きな意味が入っているのです。
それを誤解して、あなたが悲しさに溢れたネガティブな感情をあらわにしたり、相手の気を引こうとあれこれちょっかいをだせば、彼は「僕は信頼されていない」「僕の能力を信じてもらえていない」「邪魔をされている」と感じて、精神的苦痛を感じ、あなたに対してストレスをどんどん溜めていきます。
あなたが取るべき正しい対応は「そうよね、あなたならきっと大丈夫にきまっているわ」と彼を信じて、その問題を任せて、心配することなく日々を贈ることです。
そうすれば彼は「俺は信頼されている」「俺は頼りにされている」という精神的な喜びを感じることができます。
そして、時折「あなたが、その問題をやってくれているおかげで、私は心配せずにいられるわ。ありがとう」と感謝の言葉をかけてあげてください。そうすると彼は精神的な喜びを感じ、あなたに降り掛かってくる問題を、あなたがお願いせずとも自発的に解決しようと行動するようになります。
元気だよ。
彼が何かに悩んでいるように見えて、明らかに元気がない時にあなたが「大丈夫?」と聞くと彼は「元気だよ。」という言葉を返してくることがあります。
その時に女性がやってしまいがちな誤訳が以下です。
このように受け取ってしまえば当然傷つきます。疎外感を感じ、私には愛情がないんだと勘違いしてしまいます。
もしくは、私にだってできることがある!彼を助けなくちゃと愛情を発揮して、「あれしたら」「これしたら」「あれやろうか」「これやろうか」とあれこれアドバイスしたり手伝おうとします。
ですが、これは完全な誤訳で間違った対処法です。正しい翻訳は次になります。
この発言の元になっている価値観もさきほどの「別に、大丈夫だよ。」と同じく、問題解決や能力の証明をすることです。
そして、自分の能力を証明は他人の力を借りずに成し遂げる必要があります。このため、どうしても自分の力で解決できないとき以外に他人にアドバイスを求めることは基本的にありません。
まして、自分で解決できそうなことを他人からアドバイスされると自身の能力証明の機会を邪魔をされたと感じて強いストレスや怒りを覚えます。
このため、男性が「元気さ」と言った時に、悲しい表情を見せて、あれこれとちょっかいを出すことはもちろんNGです。当然のことながら、「あれしたら」「これしたら」「あれやろうか」「これやろうか」とあれこれアドバイスしたり手伝おうとすることは厳禁です。
彼は「僕は信頼されていない」「僕の能力を信じてもらえていない」「邪魔をされている」という精神的苦痛を感じてしまいます。
あなたがとるべき正しい行動は先ほどと同じく、「そうよね、あなたならきっと大丈夫にきまっているわ」と彼を信じて、その問題を任せて、心配することなく日々を贈ることです。
そして、彼が問題を解決して、見るからに元気になったときは「あなたならきっとできると信じてたわ」と一言言ってあげると、彼は精神的な喜びを感じ、自分のことを信じてまっていてくれたあなたのことを、かけがえのない人と認識して、あなたにより深い愛情を注ぐようになります。
まあ、いいさ。
あなたが何か失敗したときや、彼を傷つけてしまったときに、彼が一言「まあ、いいさ」と言ったときの翻訳方法です。
よくありがちな誤訳が以下になります。
彼がすごくなげやりで、しかも、直接的ではないにしても非難して責めてきてヒドイと感じてしまいます。そして、悲しい表情をみせたり、「まあ、いいって何よ!」「よくないわよ!」と言って彼を責めるような発言をしてしまいます。
ですが、これは完全な誤訳で間違った対処法です。正しい翻訳は次になります。
ここでの「まあ、いいさ」は決してあなたを責めたり投げやりなわけではなく、むしろ、あなたの失敗も寛大な心で許すという彼からあなたへの配慮です。
そして、「君は心配することないよ、僕にまかせておきたまえ」という男としての力強さや能力の証明とともに、愛するあなたへの愛情でもあります。
もし、彼があなたのことを大切に思っていなければ、決してあなたを許すこと無く、失敗の原因を事細かに追求して、あなたのことを責め立てます。それを「まあ、いいさ」の一言で水に流しているわけです。
このため、あなたがとるべき正しい対応は「ごめんね。そう言ってくれてありがとう」と素直に謝罪と感謝をすることです。
そうすれば彼は「俺は信頼されている」「俺は頼りにされている」という精神的な喜びを感じることができます。そして、嫌な顔ひとつせず困難なリカバリーもやってのけます。
別に大したことじゃないさ。
何か問題が発生し、あなたがあわてふためき困惑しているときや、彼に悩みを相談したときに、彼が「別に大したことじゃないさ」と言う場合です。
よくやってしまいな誤訳は以下です。
このように誤訳してしまうと、「あなたにとってはどうでもいい事なのね」「私のことどうだっていいんでしょ!」「真剣に向き合ってくれないのね!」と言って相手を責め立てる言葉を言ってしまいます。そうすると彼は「そんなこと言ってないじゃないか!」と言って、言った言わないの口論が始まり喧嘩へと発展していきます。
ですが、これは完全な誤訳で間違った対処法です。正しい翻訳は次になります。
男の価値観は自分の能力を証明することです。そして、どんな大きな問題もサラッと解決できるほど自分に存在価値があり重要だと考えています。
そのため、ある程度困難なことでもなんとかできると判断したら、サラッと「別に大したことじゃないさ」と言います。
それは決して投げやりなわけではなく、その問題が実現したとしても乗り越えてみせるから安心してくれ!というあなたへの愛情と配慮からきた言葉です。
このため、あなたがとるべき正しい対応は「そうよね。そう言ってくれて気持ちが楽になったわ」「あなたがいてくれて心強いわ」と言ってから、自分の抱えている問題を冷静に相談することです。
そうすれば、彼は得意の問題解決能力を発揮して、その問題を自分ごととして捉え一生懸命にあなたに代わって解決しようとしてくれます。
そこを、逆に、「あなたにとってはどうでもいい事なのね」「私のことどうだっていいんでしょ!」「真剣に向き合ってくれないのね!」と言って彼を責めてしまうと、彼はせっかく俺が何とかしようと思っていたのに、俺のことまったく信じてくれていないのか、と落胆し、申し出を否定したあなたに怒りを覚えます。そして、当然のごとく「そんなこと言ってないじゃないか」と返します。
心配しなくていいよ。
何か問題が発生し、あなたがあわてふためき困惑しているときや、彼に悩みを相談したときに、彼が「心配しなくていいよ」と言う場合です。
これも、「別に大したことじゃないさ。」とほぼ同じ内容になります。
このように誤訳してしまうと、「あなたにとってはどうでもいい事なのね」「私のことどうだっていいんでしょ!」「真剣に向き合ってくれないのね!」と言って相手を責め立てる言葉を言ってしまいます。そうすると彼は「そんなこと言ってないじゃないか!」と言って、言った言わないの口論が始まり喧嘩へと発展していきます。
ですが、これは完全な誤訳で間違った対処法です。正しい翻訳は次になります。
「心配しなくていいよ」はあなたに対する彼の優しさと愛情からくる言葉です。
あなたが取るべき正しい対応は、彼の気持ちに素直に反応して「そう言ってくれてありがとう。あなたがいてくれてとても心強いわ」と一言伝えるだけです。
そうすれば、彼は「頼られている」という精神的な喜びを感じ、あなたのことを全力で守ろうとします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どの言葉も彼氏や夫(旦那)の口からよく出てくる言葉だと思います。
女性は男性の価値観と異なり、コミュニケーションや人間関係を深め育み合うことを重要視しているため、自分が抱えている不安や心配を話して共有し、それを理解することが愛情や信頼だと考えます。
しかし、男性は目的達成や問題解決による自身の能力の証明をとても重要視しているため、自分の心配や悩みを誰かに打ち明けたりすることはありません。そして、自分の力でなんとかできるのに、余計な忠告をされたり手出しされることに精神的な苦痛る生き物です。
男性にとってあなたが大切であるほど、彼は愛情表現として、「別に、大丈夫さ」「まあ、いいさ」「心配することないよ」という言葉をかけてきます。
その言葉の根本にあるのは、「僕が解決してみせるから、君は安心して僕に任せて」という気持ちです。
その事を理解して彼が精神的な喜びを感じるような言葉をかけてあげれば、彼との間のイライラや言い争い、喧嘩はなくなります。むしろ、彼があなたのことを、「自分のことを理解してくれるかけがえない人」と認識して、あなたのために自発的に行動してくれる人になります。
学校や社会では教えてくれないことなので、最初は難しいこともあるかと思いますが、理解できればあなたと彼の愛情はより深いものになっていきます。
あなたと彼がより良い人生を歩んでいけることを心より願っています。
参考
この内容は、ジョン・グレイ先生の著書「ベスト・パートナーになるために」の一部抜粋と要約です。本書にはよりわかりやすい解説や興味深い事例が載っているので、もし興味を持たれた方がいれば実際に手にとって読んでみることをお勧めします。