男と女の価値観は違う?採点方法基準を知れば夫婦喧嘩はも避けられる。すれ違いを防ぐ方法

けんかして背中合わせで座るカップル パートナー
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ほぼすべての夫婦が夫婦円満な家庭を築きたいと願っているはず。しかし、現実は意見や価値観のすれ違いで喧嘩が絶えず、改善したいと思いとは裏腹にどんどんと負のスパイラルにはまって今にも喧嘩別れの危機、、という方も少なくないのでしょうか。

あるいは、円満な時期があっても周期的に致命傷になりうる喧嘩が訪れるなど、根本的な解決に至っていない場合があります。

そこには、学校や会社では教えてくれない男女間の「価値観の違い」や「ストレス発散方法の違い」、そして、「採点方法の違い」といった、本質レベルでの違いがあります

その本質を知らないと勘違いした状態となり、相手のために良かれと思ってした行動が裏目裏目に出てしまったり。これだけしておけば大丈夫と思ったことが実は足りていないということが発生します。

ここでは、男女間の採点方法の違いを学び、そこから、女性を幸せな気持ちにすることができる行動や言葉の具体例をまとめています。

男性と女性の採点方法の違い

男性も女性も相手から何かをしてもらい、それが嬉しいことであればプラスポイントが積み重なっていきます。逆に、不快なことや嫌なことをされるとマイナスポイントで減点されていきます。

そして、当然ですが、お互いのプラスポイントが0点以上で、かつ、高ければ高いほど夫婦円満な家庭となります。

ここに男女間の大きな違いはありません。しかし、その採点方法が男性と女性では大きく異なります。起こりがちなのは、男性が男の採点方法で女性を採点し、女性が女の採点方法で男を採点し、結果、自分の想定している現在の獲得ポイントと相手が実際に感じているポイントに大きな差が存在していることです。

自分はもう20点も稼いでいると思っていても、実際の相手の状態は1点で爆発寸前のギリギリ状態。。あるいは、既にマイナスに突入している場合もあります。

なぜそのような勘違いが生じてしまうのか。結論から言うと、男性の採点方法が行動や結果の大小でポイントが大きく変化するのに対し、女性の場合は行動や結果の大小に関わらず1点ずつ加算・減点するからです。

それぞれの採点方法をもう少し詳しく見てみます。

男性の採点方法

まずは、男性が女性にプレゼントなどの行動をしたときに、「今回の行動で〇〇点稼いだな」という自分の頭のなかで計算するポイントです。

これは、自分のした行動や結果が困難であったり大変であればあるほど上がります。例えば、

  • 結婚指輪で50万円のものをプレゼントすれば30点。
  • 豪華な結婚式にして自分も時間と労力を精一杯つぎ込んだら40点。
  • セレブ並の超豪華な海外旅行に長期間連れていたら50点。

など超大量ポイントが加算されます。一方で、日常の中で何気なく「愛してるよ」といったり、数百円程度のケーキや花を買ってくる行為は0.1~1点として加算されます。

そのため、男性は些細なことでちまちまポイントを貯めるよりも、大きな目標を掲げドカンと一発達成した方が効率もよく達成感もあると考えます

そして、その大きな目標を達成したあとは、もうポイントは十分に溜まっているだろうと考え基本的には何もしなくなります

例えば上記の、高級な結婚指輪、豪華な結婚式、長期間豪華海外旅行の3つを与えたら120点となり、日常のさりげない「愛してるよ」を1200回積み重ねたのとイコールと考えます。結果、もう生涯ポイントを稼ぎきったと思い込み何もしなくなります。

その状態でパートナーが不愉快だと感じる些細な行為を与えたとしても、1200点から1点引かれて、まだ1109点もあると考えます。持ち点が0になるまでは余裕しゃくしゃくで、更にポイントを積み重ねようなんてことは思いません。

仕事(給料)と女性に与えるポイントの関係

特に、自分の稼ぎや給料は与えるポイントと密接に関連しており、給料が高く家にたくさんのお金を入れているほど与えているポイントは高いと考えます。また、その仕事内容が過酷で労力を要するほどポイントは高くなります

なので、月曜~日曜まで自分の休日も削り、クライアントとの対応で精神的ストレスが高く、肉体的にも過酷な仕事をこなし、日本の平均年収以上の800万円を稼ぎ出しているとすれば、それだけで自動的に毎月30点が加算され続けていると考えます

そこから更に努力し、少ない時間を更に絞り出し、給料を1200万円に上げれば毎月50点が加算されると考えるようになります。

パートナーに対する貢献度はもう十二分で、家では一切手も動かさず何もする必要がない。むしろ、家のことは全てしてもらって当たり前と思うようになります。

女性からしたら衝撃の事実かもしれません。しかし、これこそが男性が女性に対して行動し結果を与えたときに、相手に与えたと考えているポイントの仕組みです。

女性の採点方法

一方で、女性の採点方法は、行動や結果の難易度やかかった時間によらず、何か1つのプラスな行動をしてもらったら1点。何か1つのマイナス行動をされたら-1点というカウントの仕方になります。(むしろポイント計算すらしないので、自動的に1つの行動=1となります)

このため、男性から見たら取るに足らない些細な気配りが、高価なプレゼントをもらうのと同じくらい嬉しい1ポイントの加算になります。

高級な結婚指輪、豪華な結婚式、長期間豪華海外旅行の3つを与えてもらったときは、それぞれ1ポイント毎、合計3ポイントが積み上がります。同様に、

  • 仕事から帰宅したら、何よりも先にまず抱きしめてもらい「ただいま」と挨拶をしてもらえたら1ポイント。
  • 悩みを打ち明けた時に、途中で話を遮ることなく同情と理解を示しながら話を聞いてくれたら1ポイント。
  • 何か特別なことがあったときに、小さな花束やケーキ1個などささやかなプレゼントをしてもらえたら1ポイント。
  • 体調が悪い時に、気遣ってくれて、気分を聞いてくれたら1ポイント

といったように、日常の些細な行動で1ポイントが加算されていきます。

このため、パートナーが一生懸命働いて年収1200万円稼ぎ出してくれれば同じく1ポイントを加算します。しかし、その結果、パートナーが自分のことをないがしろにすれば-1ポイントとなり、合計は0ポイントととなります

男性からしたら衝撃の事実かもしれません。しかし、これこそが女性が何かをしてもらったときに実際に自分の中で溜めているポイントになります。

危機的な勘違い(ここが理解できないと致命傷)

attention-or-caution

ここまでで、男性と女性の採点方法の違いについて見てきました。自分が採点していた方法と全く異なり衝撃を受けた方も少なくないのではないでしょうか?

次に、この勘違いが引き起こす致命的な勘違いの具体例を見ていきます。

男性の勘違い

すでに述べた部分でもありますが、例えば、次の①~④をした男性の場合、相手に与えた持ち点は170点と考えています。

①高級な結婚指輪(30点)、②豪華な結婚式(40点)、③長期間豪華海外旅行(50点)、④1200万円の給与(50点)

一方で、次の①~④をしてパートナーに不快感を与えた場合のマイナス点は-4点と考えています。

①愛しているを言わない(-1点)、②洗った食器に泡がついていた(-1点)、③相手の話を途中で遮った(-1点)、④仕事を優先した(-1点)

男性の頭の中で自分が稼いだ合計ポイントは166点です。なので、この些細な-1点の行動をあと166回繰り返しても問題ないと考えています。

しかし、実際の女性の頭での採点結果と比較すると、些細なマイナスの減点ポイントは合っていますが、加算ポイントが大幅に異なります。4回の嬉しい行動をしてくれたので加算は4点です。結果として、実際にパートナーが感じている合計ポイントは0点となります。

男性がこの先の人生でほぼ何をしなくてもぐらい貯金したと考えているのに対し、実際の女性は貯金をすべて使い果たしたゼロの状態。乖離は危機的で、お互いがその差に気づかなければその後の対応は致命的なものになります。

このため、ここから更に些細なマイナスを積み重ねれば、女性のイライラやストレスがどんどんと蓄積していき、マイナス10点を超え始めるとそれが態度に出始め、マイナス20点を超えると大爆発を引き起こします

女性の勘違い

同様のことが女性にも起こりえます。男性が男性の採点方法で与えたポイントを評価するのに対し、女性も女性の採点方法でポイントを評価しがちです。

女性の場合、行動の大小や難易ではなく、1つの行動に対し1ポイント加算・減算します。例えば、次の①~⑥をした女性の場合、相手に与えた持ち点は6点と考えています。

①昼ごはん作る(1点)、②食器を洗う(1点)、③ゴミを出す(1点)、④頑張って働いてくれたありがとうという(1点)、⑤子供のおしめをかえる(1点)、⑥子供を送っていってくれてありがとうと言う(1点)

一方で、次の①~③をしてパートナーに不快感を与えた場合のマイナス点は-3点と考えています。

①食器洗の泡を指摘した(-1点)、②家事をしないと責めた(-1点)、③無能だとけなした(-1点)

女性の頭の中で自分が稼いだ合計ポイントは3点です。なので、この些細な-1点の行動をあと3回繰り返しても問題ないと考えています。

しかし、実際の男性が受け取ったポイントは異なります。男性は精神的な喜びや、精神的な苦痛の大小によって加算・減算するポイント数が大きくことなります。例えば、仕事で一生懸命働いて帰ってきたときに、それを労ってくれて「ありがとう」と言ってくれれば10点が加算されます。

また、相手のしてくれた行動に対しては大した重きをおいておらず、そこに込められた思いや感情に対して採点をします

このため、お昼ごはんを作るときに、「あーなんでこんな忙しい時に、旦那のごはんなんか作らなきゃいけないんだ、、、」と想いながら作ってもらったごはんはマイナス8点と評価します。逆に、「いつも頑張ってくれている旦那のために、旦那の好物の食事を食べさせてあげたい」という想いで作ってもらった料理にはプラス8点を加算します。(下線ばかりで見づらくて申し訳ありませんが、とても重要なポイントです)

このため、先程の例では、実際に男性の採点は以下のようになり、合計はマイナス13点(20- 33)になります

▼男性の受け取り
①昼ごはん作る(1点)、②食器を洗う(1点)、③ゴミを出す(1点)、④頑張って働いてくれたありがとうという(10点)、⑤子供のおしめをかえる(1点)、⑥子供を送っていってくれてありがとうと言う(6点)

▼男性の受け取り
①食器洗の泡を指摘した(-3点)、②家事をしないと責めた(-10点)、③無能だとけなした(-20点)

女性は私の方がたくさんやってるんだから、あなたももっとしてよ。という気持ちでいるかもしれませんが、実際に男性が感じている累積点はマイナスです。

この段階では、男性はもはや何もする気がありません。まずは女性がこのマイナスポイントのツケを返さない限り自分が何かを与える義理はないと思っています。

女性がこのマイナス点を解消するほどのポイントを加算し、かつ、自分が与えたポイントよりも与えてもらったポイントが上回ったときに、女性に対して積極的に何かをしてあげようという気持ちになります。

男性と女性でなぜ採点方法に差があるのか?

なぜ男性と女性でこれほどまでに採点方法に差があるのでしょうか?それは、男性と女性の価値観の違いが大きく影響しています。

以下が男性と女性の価値観の違いをまとめた表になります。男性は「目標・目的・問題解決・能力の証明」に重きを置くのに対し、女性は「コミュニケーション・人間関係の育み合い・助け合い」に重きを置きます

男性と女性の価値観の違い図表

男性は普段の日常の中でも、掲げる目標が高く、達成困難であればあるほど、それを達成した時の加算ポイントは高くなります。

一方で女性は、目標が達成できずとも人間関係が深めることの方が大切だと思う傾向があり、日常の中のコミュニケーションや助け合いで互いを理解し、関係性が深まるにつれ1ポイントずつ加算されていきます。

このそれぞれの価値観に基づいた採点方法を、相手にも適用してしまうため危機的な誤算を招いてしまうのです。

まとめ

to be a best partner

男性と女性の採点方法は全く異なります。男性は行動や結果の大小や難易度によりポインが大きく変化します。

一方で、女性は行動や結果の大小や難易度によらず、一つ一つの行動を1ポイントして計算します。

男性がよく勘違いしている点は、給料が高くそれを家に入れていれば自動的に高得点を相手に与えているため、家では自分はなにもせずとも十分にプラスのポイントが溜まっているという勘違いです。

実際は、高い給料という1点に対し、仕事を優先し妻をないがしろにする(-1点)、家事をしない(-1点)というようにマイナスが積み重なっています。

むしろ、給料が減ったとしても仕事の量を減らし、パートナーのための時間を確保し、その中で相手が喜ぶ些細なことをたくさん積み重ねることが、よりよい関係性を築くために重要になります。

女性がよく勘違いしている点は、何か相手のために一つ行動すればそれが1点になり、逆になにか相手が嫌がることをしてもマイナス1点にしかなりえないと考えているところです。

しかし、男性の受け取り方は、精神的な喜びや、精神的な苦痛の大小によって大きく変化します。このため、単に何かをしてもらうよりも、やったことに対して「ありがとう」などの感謝や労いの気持ちを伝えてもらうことで高いポイントが加算されます

また、何かしてもらったという行為よりも、その行動に込められた想いや感情の方が重要なため、料理を作ってもらっただけでは大したポイントとして捉えておらず、好みを配慮してもらったなどの相手からの気配りに対して高いポイントを加算します。

これは典型的な男性と女性の例で、当然、異性よりの思考や価値観の人もいるので、パートナーの価値観や採点方法を理解することが夫婦円満な生活を歩む上でとても大切になります。

一方だけが理解しているのではなく、お互いがお互いを理解することが大切です。ジャンボジェットのコクピットぐらい複雑な夫婦円満のためのマニュアルを理解し操縦できるようになれば、あなたの未来は素敵なものになります。

参考

この内容は、ジョン・グレイ先生の著書「ベスト・パートナーになるために」の一部抜粋と要約です。本書にはよりわかりやすい解説や興味深い事例が載っているので、もし興味を持たれた方がいれば実際に手にとって読んでみることをお勧めします。

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