現代人は肥満、高血圧、不眠、だるさ、慢性的な疲れ、集中力不足、うつなど様々な病気に悩まされています。
今まではそれぞれ個別の病気として、それぞれ個々に対応してきました。例えば肥満や高血圧は循環器科、不眠やだるさ、疲れやうつなどは精神科や心療内科などです。
ですが、それぞれの根本にある原因は文明があまりにも進化したことによる人体とのミスマッチです。
人間の体は古来から大きく変化していないのに対して、文明(環境)が変化しすぎて、体が追い付けていない状態です。
なので、これらの各問題に対して意志&医師の力で対抗しようとしたり、薬などの一時的な治療では太刀打ちできません。
ここでは、なぜそのようなミスマッチが生じているのか?と根本的に治療するにはどうすればいいか?の具体的な方法について解説しています。
文明と人体のミスマッチ
文明がどんどん進化し新しいものが出てきて人々の生活はより便利になってきています。
餓死者が減り、医療も進化して寿命も延びています。一見健康になっているようですが、その裏では、 肥満、高血圧、不眠、だるさ、慢性的な疲れ、集中力不足、うつなど様々な病気に悩んでいる人がたくさんいます。
人類の歴史は20万年。インターネットは80年
なぜ文明の進化に人体が付いていけてないかというと、ここ数百年の文明の進化に対して、人の歴史は何万年も前から続いているからです。
我々の祖先であるホモサピエンスが誕生したのは最低でも20万年前といわれています。なおインターネットが登場したのは1960年なので約60年前です。
人類の歴史で見ると、原始人として野原を駆け回り狩猟採集をして生活をしていた期間の方が圧倒的に長いのです。
原始人時代の本能
原始人時代に車や銃はありません。石を砥いで狩りをして獲物を得ていました。決して獲物がいつでも好きな時に手に入るわけではありません。
「今日はめんどくさいから狩りはいいや」と言っていたら食料を得られず餓死してしまいます。
このため、私たちの本能は食べ物をどん欲に求めるプログラムが組み込まれています。
そして、目の前にこってりしたものと、あっさりしたものがあった場合、よくわからずにあっさりした草ばかりを食べていたら死んでしまいます。
こってりしたものは糖分や脂分が豊富でエネルギーやたんぱく質を含むため、本能的にこってりしたものが食べたくなるようプログラムされています。
夜急にラーメンが食べたくなったり、お菓子を食べたくなったりするのはそのためです。
意志の力では解決できない
何十万年間というとても長い間に培われた本能に、意志の力で抗おうとするのは無理な話です。
このため、一つ一つの病状毎に病院に行って個々に治そうとしても治るわけではありません。
一つの文明病であることを理解した上で、根本的な原因を治す必要があります。
生活環境を整え体とのミスマッチをなくすことで、私たちの本能に沿って解決する必要があります。
あらゆる病気の正体は炎症
肥満、高血圧、不眠、だるさ、慢性的な疲れ、集中力不足、うつなど様々な病気がありますが、そのすべての共通点は炎症です。
炎症とは?
〇〇炎(えん)という病名を耳にすることがあります。炎とつくぐらいなので燃えているということです。
何が燃えているか?というと「細胞」です。炎症は細胞レベルで火事が起こっているような状態です。
なぜ燃えるか?というと体は怪我をしたり、風邪などの細菌やウイルスが入ったり、体に悪いものを食べたり、消化しきれなかったりで細胞が傷つきます。
この傷ついた細胞を修復するときに熱を発します。
文明病とは?
傷ついた細胞を治すために炎症が起こることは古来から変わらず人が持っている機能です。
ですが、現代と昔の炎症には大きな違いがあります。それは昔の炎症はわかりやすいが、現在の文明病による炎症はわかりにくい(気づきにくい)ということです。
昔の炎症は怪我や風邪など明らかに体調が悪くなっていることが目で見てわかるものがほとんどでした。
ですが、現代の炎症は慢性的になっているため、変化がわかりずらく炎症していることになかなか気づくことができません。
体のどこかでずっとボヤが起こっている状態です。体は明らかに異常ですが、ボヤに気付かなかったり場所を特定することができない状態です。
うつの原因も慢性的な炎症
うつ病も慢性的な炎症です。元々、うつは精神的な病気とみなされて抗うつ剤などの薬で自律神経を抑え込むことで治そうとしていました。
ですが、最近の医学が進み、うつの症状になると脳の中で炎症が発生していることがわかりました。
肥満の原因も慢性的な炎症
肥満の根本的な原因も炎症です。消化しきれないほどの糖や油が体内に入ってきて、本来あるべきキャパを超えて内臓脂肪や異所性脂肪となり体の中に溜まります。
異常な状態なので体はそれらの脂肪と戦って脂肪を燃焼させようとします。つまり、肥満の人は体の中で細胞が脂肪とずっと戦っている状態です。
花粉症の原因も慢性的な炎症
花粉症も慢性的な炎症です。アレルギー物資が体内に入ってきて、それと戦った結果目が赤くなったり鼻水がとまらなくなったりします。
なお、その症状が数週間以上続いている場合は慢性炎症です。ずっと治らない関節炎、皮膚病などもすべてその根本の原因は慢性炎症です。
慢性炎症の原因は何か?
慢性炎症の原因は3つです。
それぞれ、人の性質に対して、多すぎ、少なすぎ、新しすぎといったミスマッチをもたらしています。
肥満であまり眠れずに孤独な人はひどい慢性炎症を抱えています。
もちろん、これはあなたのせいではなく悪いのは環境です。意志や薬の力ではなく、環境を整えることで治すことができます。
慢性炎症をなおす方法
慢性炎症の3つの原因からくる、体や精神へのダメージ治すには次の3つの環境を整えることです。
この3つを整えることができれば、体内の炎症が収まるので、肥満、高血圧、不眠、だるさ、慢性的な疲れ、集中力不足、うつなどの様々な現代病を抑え込むことができます。
それぞれの詳細については下記をご参考ください。