ありのままでいることが最大の力を引き出す|いちばん心地よく感じる格好をする

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訛りや肌の色、文化の違いはバグじゃない

世の中には様々な国や文化があります。そこで育った人たちは異なるものを目にし、異なる教育を受け、異なる肌の色や文化を持っています。

それらは決して恥ずべきものでもなく、その人の個性です。

ところが、多くの人が訛りや肌の色などの違いなど目立つ特徴をやり玉に挙げて、相手を批判したり同調を求めることがあります。

私たちのまわりやSNS、ニュースなどで「~だから」や「~のくせに」といった言葉を耳にすることも少なくありません。

ですが、訛りなどの自分が育った環境で身についたものや、肌の色など生まれたときから備わっている特性は才能とは関係がないものです。

いいチームで、同じ目標に向かって精一杯努力し、いい成果をあげるにあたり、訛りや肌の色は影響を及ぼしません

それよりも、その人がチームに対してどれだけ貢献する意識があるか、勤勉に学び努力し続けることができるか、困難な状況でも諦めずに立ち上がれることができるかの方がよほど重要です。

それに比べたら、訛りや肌の色など取るに足りない些細なことです。

生まれた持った特性や育った環境は、その人の人となりの大部分を作っている。それがモチベーションの源泉になります

point

訛りはバグじゃない。その人の仕様。


いちばん心地よく感じる格好をする

環境によっては、自分の服装や髪型なども周りに合わせることを強要されることも少なくありません。

特に日本では制服や校則が厳しく、自分がしたくないと思うような格好を強いられる文化が根強くあります。

人に何かを強制することは、その人の内側にあるモチベーションを潰すことです。自分の中からモチベーションを生み出し、自尊心をもって何かに取り組むためには「これが自分自身だ」と誇れる格好をする必要があります。

しかし、事はそう簡単ではありません。これまでの環境で多くの人が個性を出すことで叩かれるのではないかと恐怖を煽られるよう洗脳されています。

このため、自分らしい環境ができなくもない状況であっても、自分の本心とは裏腹に「合わせなければいけない」という強制を感じて、自分自身で抑制してしまう人がたくさんいます。

そういった人たちは、次の事実を知っておくことが重要です。

偽ることの弊害

自分を偽ると、他人にもそれがわかる。なぜ偽っているのだろうと人は考え、それが不信感を生む。

人が本領を発揮できるのは自分らしくあるときです。自分らしさがないと、人は心も体もすり減っていきます。

だからこそ、勇気を出して自分自身がいちばん心地よく感じる格好をする。そして、そこから生まれたモチベーションをチームのために使う。

それこそが、組織にとっても、個人にとっても最善の行動です。

point

人はありのままの自分でいられるとき、そして全人格をかけて仕事をするときに、最もよい仕事ができる。



参考

この記事の内容はGoogleのCEOと会長を務めたエリック・シュミットやプロダクト責任者を務めたジョナサン・ローゼンバーグらが書いた「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」の内容の一部要約と自分なりの解釈を加えたものです。

ビル・キャンベルはAppleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、世の中に偉大なリーダーを何人も送り出してきた人物です。

ビル・キャンベルが貫いてきた生き方やそこにまつわるストーリーには、最高のチームを作るためにリーダーやコーチが知っておくべき考え方や行動が宝の山のように詰まっています。

その考え方はビジネスやチームを成功に導くだけでなく、人として幸せに生きるためのより本質的な知恵でもあります。

この記事に興味を持たれた方は、本書を実際に手に取ってみることをお勧めします。あなたの人生をより幸せにし、成功へと導いてくれることは間違いありません。



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