毒親被害がヒドイ、、定義や意味や症状を知ることが治療・改善につながる|愛情だと言い張るあなたや親は毒親かも?

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最近になってよく耳にするようになった「毒親」という言葉。毒親によって苦しみ、精神的に追い詰められ、精神病や摂食障害を起こすこともあります。最悪の場合には、親を殺してしまったり、自分の命を断ってしまうこともある、深刻な問題ともいえる毒親。

毒親問題の難しいところは、親が自分のことを毒親と気づかず、むしろ愛情だと思っていろいろ世話を焼いている場合が多いことです。そして、子供も精神的な負荷を抱えているにも関わらず、それを愛情だと思い込んでいる人も少なくないのが実情です。

自分の両親が毒親なのか?そして、自分自身が毒親になっていないか?を知るには、毒親とは何か?を知り、その結果子供に起こる症状を理解する必要があります

自分の状況を把握し、毒親による原因かどうかを理解できれば、対応策も打てます。そして、将来自分が親になったとき、あるいは既に親になっている人は、これからの人生で自分が毒親になる確立を下げ、子供に過大な精神的負荷を与えることを避け、お互いに幸せな人生の一歩を踏み出すことができます

毒親とは?言葉の意味と定義

そもそも毒親とは、1989年にスーザン・フォワードの「毒になる親 一生苦しむ子供」という本の中ででてきた言葉で、「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」のことを指します。

この世に完璧な人間が存在しないように、完璧な親は存在しません。なので、たまに怒鳴ってしまったり、コントロールしすぎてしまったり、手を上げてしまう人を毒親とは呼びません

ただし、これらのネガティブな行動がずっと続いて結果として、子供の人生を支配してしまうようになると毒親になります。

例えば、食品に含まれる亜鉛は人間にとって必要な栄養素ですが、摂取しすぎると健康被害を及ぼします。人間にとって酸素も必要不可欠ですが、摂取しすぎると様々な異常を発し最悪の場合死に至ることもあります。

亜鉛や酸素と同じく、子供が苦痛に感じることを継続する場合や、子供が望む以上に与えてしまう親が毒親と言えます。

簡潔に言うと「虐待、過保護、無視」をする親は毒親です。主な毒親の5つのパターンは以下になります。

5つの毒親パターン
  1. 肉体的暴力(しつけ、体罰)
  2. 精神的暴力(暴言、人格否定、存在否定)
  3. 過干渉(行動の制限、自主性を奪う)
  4. ネグレクト(放置、無視)
  5. 価値観の同意・強制(押し付けによる支配)

「強い愛情」が毒親の原因になる

悪意を持って危害を加えたり、暴言・暴力・無視をする場合は、子供も親が毒親だと自覚しやすいです。

しかし、毒親の存在によって子供がなんらかの病気や精神障害を引き起こす場合に多いのが、親が「あなたのためなのよ」という愛情で行動していて、子供も「私は愛されているんだ」と思い込んでいるパターンです。

愛情が強ければ強いほど相手のためになるという勘違いをしている人が実に多いです。愛情の強さ相手を捻じ曲げる強烈な圧にもなります。

愛情という名の押し付けで、子供を捻じ曲げてしまう行動には以下のようなものがあります。

「愛情」を押し付ける毒親の行動
  • 自分が昔やりたくてできなかったことを子供に押し付ける。
  • 世間や親戚から自分がいい親(愛情のある親)だと思われたい。
  • 肉体的、精神的苦痛を与えたあとに「あなたのためなのよ」と言う。
  • 「やめておきなさい。あなたのためを想って言っているの」と行動を制限する。
  • 頼んでもいないのに「あれした方が良い、これした方が良い」と言う。
  • どうしようか考えてる時に「あれしろ、これしろ」と言う。
  • 要望を聞かずに自分がいいと思ったものを贈る。
  • 口うるさく「〇〇してはいけない」という制限をかける。
  • 厳しい門限やエンタメの利用制限を設ける。
  • 自分の理想を押し付けて、思い通りにいかないと「なんでこうならないんだ!」と言う。
  • 「あなたなら、それはしないわよね」という圧がある。
  • 親が家の空気を支配している。

親が子供の為を想ってよかれと思ってする行為は、それを子供が望んでない限りは親のエゴで、愛情という大義名分を振りかざした押し付けです。

また、有名、地位がある、収入が多い、頭がいい、賢い 人が毒親である場合も多く見られます。社会の指標で見た優秀さと、毒親かどうかは関係がありません。

さらに、厄介なのが、周りの人や友達がその毒親を外から見ると、「すごくいいお母さん、すごくいいお父さんだね」とか「愛されてていいね」と言われることがあるということです。

こういった言葉を言われると、子供は精神的苦痛を感じていても「私の親って良い親なんだ。私って愛されて育ってるんだ」と思い込んでしまう。結果、有害物質を溜め込み、いつしか病気を発症します

毒親を持つ子供の症状

子供も自分の親が毒親だと気づいていないことも多くあります。既に猛毒に侵されているにも関わらず「毒親は私には関係ない」「私は愛されて育っている」と思い込んでいる子供が多くいます

そういった固定観念は、幼く自力ではどうしようもない環境の中で、「これが当たり前なんだ」「これが普通なんだ」「これが愛情なんだ」と思い込む努力をしてきた結果、構築されます。

なお、子供といっても小学生といった制限はなく、親が存在する限り30歳でも40歳でも50歳でも子供に該当します

毒親を持つ子供の症状には以下のようなものがあります。

毒親をもつ子供の症状
  • 生きていてもつまらない、早く死にたいと思う。
  • うつ病になる。
  • 注意欠如・多動症(ADHD)傾向がある。
  • 食べすぎてしまう(過食症)。
  • 食事を拒んでしまう(拒食症)。
  • 食べたものを吐き出す。
  • 精神的に不安定。
  • 過度の心配性。
  • 被害妄想が強い。
  • 自分のやりたいことがわからない。

これらは毒親以外の学校や職場などの人間関係で発症することもありますが、毒親が原因の場合も少なくありません。

毒親に侵された子供は、何かをするにつけても「親の許可が必要」「親がなんていうだろうか」と考えるようになります。

また、「〇〇してもいいよ」と言われても、過剰に相手の意思を汲み取り、本当はそう思ってないんでしょとと考えたり、被害妄想の意識にさいなまれてその行動ができないといった症状が出ます。

これは親により過剰に抑圧されてきた子供にでやすい症状です。

毒に侵されていない子供

逆に、毒に侵されていない子供がどういう精神状態かを理解できれば、自分が毒されているのかどうか判断できると思います。

毒に侵されていない子供の状態
  • 毎日が楽しみでしょうがない。
  • 明日が待ち遠しい。
  • 大人になってものびのびと生きる幸福感を味わっている。
  • 「~しなければいけない」という思い込みがない。
  • やりたいと思ったことを自由に行動できる。
  • 精神的に安定していてムラが少ない。

もし、これらの感覚がない場合は、毒親に侵されている可能性があります。

毒親から開放される方法

毒親から開放される方法は大きく2つです。

  1. 毒親が自ら気づき、行動を改善する。
  2. 毒親から離れる。

一番理想なのは、「毒親が自ら気づき、行動を改善する」ことです。ですが、そもそも、親自身が毒親と気づいてないことが多いため、このパターンはよほどの場合を除いて起こりません。

なので、現実的な手段は「毒親から離れる」ことです。毒親から離れ距離を置く努力をしたことで、精神障害が治る事例も多く見られています。

また、親に良識がある場合は、子供が離れたことで、自分の愛情が過度であったことを見直し、関係性が回復する事例もあります。

ただし、親の変化は結果論です。毒親の自覚が一切ない場合は、「子供の頭がおかしくなって出ていったと」思う人も少なくありません。

まとめ

気づかないうちに自分が毒に侵されている人、また、自分が毒親になってしまっている人も少なくありません。

毒親から逃れるため、また、自分が毒親にならたいためには、毒親とはどういった行動を指すのかを理解して、納得して、行動を改めていくしか方法はありません

この毒は人間の人生を狂わせるほどの猛毒です。さらに、その毒に侵された人は、自分の子供や周囲の人に対してもその毒を撒き散らす感染力もあります

気づいた時が人生のターニングポイントになるチャンスです。改善する行動をつづければ、小さな改善が積み上がり、人生は必ずいよりもいい方向に進みます。

今いい人生を送っている人が1000ポイント積み上げていて、あなたが0ポイントだとしても、1日改善すれば1、365日改善すれば365、3年改善すれば1000を超えることができます。

誰かがあなたの現状を変えることはできません。あなたの現状を変えることができるのはあなた自身です。

継続は力なり、あなたに良き人生が訪れることを心より願います。

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