「なんでこんなことしたの!?」「いい加減にしなさい!」は逆効果
子供が何か悪いことをしたときに「なんでこんなことしたの!?」「いい加減にしなさい!」という大人は少なくありません。
そういった大人は「なんでこんなことしたの!?」「いい加減にしなさい!」と言う事で子供が言う事を聞くというよりも、自分が子供の頃からそう言われてきたので、習慣で言っているのが一般的です。
ですが、自分が子供の頃を思い出してみれば簡単にわかりますが、「なんでこんなことしたの!?」「いい加減にしなさい!」と怒鳴りつけたり、理由を問いただすこと効果がありません。
なぜなら、子供は自分自身の行為が否定されることを受け入れたいとは思わないからです。「怒られている」と感じたら、耳をそらそうとするのが普通です。
どれだけ相手を責めてもそのメッセージは届きません。
思考能力がつき我慢などができる大人であっても、批判や否定を真面目に聞こうとする人は少ないのに、子供には余計に無理で、意味のない行為です。
私メッセージで伝える
批判や否定をしても子供は耳を逸らし、どれだけ熱く伝えたとしても意味がないとなると、どのように伝えればいいのか?と悩む人もいるかと思います。
そういう時は「私メッセージ」で伝えることが大切です。
私メッセージとは「私はこう思った」「私はこうして欲しい」というように、自分がどう感じたかを伝える方法です。
例えば、子供が叩いてくる場合は「叩かないで!」「叩いちゃダメ!」と叱ったり命令するのではなく、「お母さんは叩く子は嫌いだよ」「叩かれると痛いからやめて」というように、自分がどう感じているかを伝えます。
私メッセージのいいところは「子供を否定していない」ということです。
子供は批判も否定もされていないので、耳を背ける必要がありません。「相手はこう思っているんだ」というように話に耳を傾けることができます。