離婚した夫に会いたいと言う子供を元旦那に合わせるべき?

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夫と不仲で別居したり、離婚をした家庭の場合、子供が「なんでお父さんがいないの?」「お父さんってどんな人」「お父さんに会ってみたい」と言い出すことがあります。

元夫とから精神的なDVを受け、思い出すのも苦しい。会わせたら元夫はわたしの悪口をあることないこと吹き込むに違いない。

でも、子供にとって血のつながった父親はたった一人。母親の一存で子供が父親に会えないのは好ましくない、と知り合いに言われたり、本に書いてあったり、、

どんな夫だったとしても会わせるべきなのか?子供のためにどうするのがいいのか?

そんな、深刻な悩みに答える7個の金言をご紹介します。


子供が会いたいと言うのは自然なこと

両親が離婚した子は、ときに「お父さんに会いたい」と言うことがあります。不思議なもので、妻にとってはひどい夫でも、子供は「優しいパパだった」「おもちゃを買ってくれた」など、良い記憶だけをもっていることが多いものです。

別れたのが幼い頃で、父親の記憶がほとんどなくても、公園などでお父さんと遊んでいる子を見かけて、その子が大きな風船なんかを持っていると「お父さんがいれば、あんな風船も買ってもらえるんだ!」なんて、うらやましくも思うものです。

そういう気持ちは自然なものです。


離婚後の親子のあり方に、こうでなければというルールはない

妻にとっての元夫は子供が思っているような存在でないことが多いものです。「息子を夫に会わせたくない」「会わせたら悪口を吹き込むに違いない」と思っている方も少なくありません。

実際に悪口を言うかはわかりませんが、そのように確信するような別れ方をなさったということだと思います。

離婚後の親子のあり方というのは、まさに十人十色です。定期的に面会日を決めて合わせるという方もいれば、お互いの家を自由に行き来させている方もいます。

もちろん、夫に会いたくないし、子供にも会わせたくないという方もいます。一様ではないのです。


お母さんの気持ちを優先する

母親の一存で、子供を父親に会わせないのはよくない、と考える専門家もいらっしゃるかもしれませんが、お母さんの気持ちを1番に考えるべきだと思います。

なぜなら、お母さんの気持ちが安定していないと、いい子育てができないからです。

まずはお母さんの気持ち、次に子供の気持ちも大いに考えていただきたです。そのうえで、会わせるか会わせないかはお母さんがお決めになるといいです。


夫に対して不信感があるうちは、子供と会わせるべきではない

元夫と子供を2人きりで会わせる場合、「子供のために、いい会い方をしてくれるだとう」という、ある種の信頼のようなものがお母さんになければなりません。

「元夫は私の悪口を言っているに違いない」と思ううちは、それが事実であろうとなかろうと、子供に会わせてはいけないと思います。

自分の中に不信感があるのに合わせてしまうと、元旦那と子供が会っている間、疑心暗鬼になってしまい、帰ってきた子に「お父さんとどんな話をしたの?」と聞くでしょう。

子供は幼いなりに気を使いますから、ウソは言わないにしても、本当のことも言えなくなります。

そして、お母さんの不安定な気持ちを、引き受けざるを得なくなるのです。


相手と悪い仲で憎しみあっていることを、子供に伝える必要はない

離婚の理由を問わず、子供にとってお父さんはお父さん、お母さんはお母さん。この世にたった一人ずつしかいないのです。

その2人が、非常に悪い中なのだ、憎しみ合っているのだということを、離婚してからもあえて子供に知らせる必要はありません。


子供が安定して自分で判断できるなら、会わせてもいい

お子さんが思春期や青年期に入れば、お母さんの気持ちが変わらないとしても会わせていいと思います。

子供自身が成長し、安定してきますから、父の言うことと母の言うことに矛盾があっても、自分の中で判断できるようになります。

具体的には、中学2年生以上です。高校生くらいになればずいぶん安定していると思います。


なぜダメなの?と聞かれたら、夫の悪口ではなく、自分の気持ちを伝える

まだ子供が安定していないときは「もう少し大きくなったらね」と言ってあげてくただい。

「なぜいまはダメなの?」と聞かれたら、ある程度は素直に言ったほうがいいと思います。

「お父さんとお母さんは、あるときから仲良くできなくなって、一緒に暮らすのがつらくなってしまったの。お母さんはもうお父さんに会いたくないけれど、あなたがもう少し大きくなって、自分でしっかり考えて判断できるようになったら、お父さんと2人で会えるようにしてあげる。でもそれは、どんなに早くても高校生になってからね」というように。

夫の悪口を言うのではなく、お母さんの気持ちを正直に伝えてください。まだ小学生で幼くても、子供は背筋を伸ばし、真剣に聞くはずです。

お母さんの気持ちは、ちゃんと伝わります。



参考

この内容は、川崎医療福祉大学特任教授、横浜市リハビリテーション事業団参与で、自閉症を持つ人々のための支援プログラム、TEACCH(ティーチ)を米国から日本に紹介するなど様々な経歴をもつ精神科医 佐々木正美先生の「この子はこの子のままでいいと思える本」の要約と一部抜粋です。

本書には他にも、気づきを与え、心を軽くしてくれる、子供の育て方に関する金言がたくさん載っています。

興味を持たれた方はぜひ一度手に取って見てはいかがでしょうか?

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