コーチングとコーチャブルとは何か?ウソつきは事実を曲げて自分の言葉を信じ始める

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コーチングというと親の教育や部活やクラブなどで顧問の先生が行う行為などを想像する人が多くいます。

そういった人は、サッカークラブでコーチが自分の思うように采配を振り、メンバーを駒のように動かそうとする姿を想像する傾向があります。

この結果「コーチ」という言葉やコーチから指導を受ける「コーチング」を毛嫌いしている人は少なくありません。

ですが本当のコーチや、コーチング(コーチが行う行為)はそういったものとかけ離れています。

ここでは本物のコーチングとは何か?についてまとめています。


コーチングとは?

コーチングとは、相手自身が気づいていない能力や可能性を信じ、それを質問やアドバイスをしながら、心から追い求められる目標を見出したり、目標に向かうためのスキルを習得する手助けすることで、相手自身が自身の能力を最大限に発揮して、自己実現に向かうための手法です。

指導や強制、しつけとは大きく異なり、コーチングを受ける人自身が自発的に行動し能力習得していくサポートをすることです。

コーチングは誰にでも行えるわけではありません。コーチングができるのは、コーチを受ける状態にある人のみです。


コーチャブルとは何か?

コーチャブルとは、コーチを受け入れる状態にある人のことを指します。

英語でをコーチャブル(Coachable)と書きます。コーチすることを意味するCoachと、~可能なを意味するableが組み合わさった言葉です。

人によってはコーチされることに嫌悪感を示したり、反発することもあります。こういった人たちはコーチの言葉に耳を貸しません。

一方、コーチャブルな人たちは自身の能力を最大限に引き出し、目標を達成したいと考えます。このため、自分のことを伸ばしてくれるコーチの言葉に聞き入りそれを受け入れます。

コーチとは、自分がなれると思っている人物になれるように、聞きたくないことをきかせ、見たくないものを見せてくれる人。

コーチャブルな人は、その提言を受け入れられる人。


コーチャブルな人の4つの要件

コーチャブルな人とは具体的に次の4つの資質を備えている人のことを指します。

コーチャブルな人の4つの要件
  1. 正直さ
  2. 謙虚さ
  3. 諦めず努力を厭わない姿勢
  4. 常に学ぼうとする意欲


正直さ

コーチングを行うためには、コーチは相手の強み弱みを見極めようとします。それは優れたコーチであれば、相手の行動や発言を見れば汲み取ることができます。

しかしもう一つ重要なことがあります。それはコーチを受ける相手自身が、自分の強みと弱みをどれだけ把握しているかを知ることです。

自分の欠点について積極的に話そうとする人はいません。むしろ、自分の欠点は意識的、あるいは無意識的に隠そうとするものです。

コーチの対象がコーチに対しても、自分自身に対しても正直でなければ、正しいコーティングをすることはできません

だからこそ正直さがコーチャブルな人の一つの要件になります。


謙虚さ

コーチングを行うために必要2つ目の要素は「謙虚さ」です。謙虚さが必要な理由は2つあります。

1つ目はコーチの言葉に耳を傾けること。2つ目はコーチングを受ける人は自分自身の利益ではなく、チームや組織など自分より大きなものに献身し自己犠牲を払うことが求められるからです。

自分よりも大きなもののために努力することができる人こそコーチャブルな人といえます。


諦めず努力を厭わない姿勢

コーチングを行うために必要3つ目の要素は「諦めず努力を厭わない姿勢」です。コーチの質問やアドバイスでは自分の弱さを克服するための提案がなされます。

それらは決して簡単なものではないことがほとんどです。大変だけどやれば確実に人生を改善することができる。そしてそれは、自分でやらなければいけません。

このため、諦めずに努力し続けられる姿勢が求められます。


常に学ぼうとする意欲

コーチングを行うために必要4つ目の要素は「常に学ぼうとする意欲」です。

自己の成長は「自分にはもう学ぶことはない」「自分は十分に成長した」と感じたときにストップします。

コーチャブルな人は自分の才能や成長し続けられることを信じられる人です。そのためには常に学ぼうとする意欲を持ち合わせている人でなければいけません。


ウソつきはコーチャブルではない

正直で謙虚の反対はウソつきです。ウソをつく人はコーチャブルではありません。

なぜなら、ウソをつく人たちは、そのうちに自分の(ウソの)言葉を信じ、自分の事実に合わせて事実を捻じ曲げてしまうためです。

事実を正面から受け入れられず、事実を捻じ曲げてしまう人は正しく成長することができません。

コーチャブルな人は自分の弱さやダメな部分を受け入れる覚悟が必要です。

point

コーチングを受け入れるには、残酷なまでに自分に正直にならなければいけない。



参考

この記事の内容はGoogleのCEOと会長を務めたエリック・シュミットやプロダクト責任者を務めたジョナサン・ローゼンバーグらが書いた「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」の内容の一部要約と自分なりの解釈を加えたものです。

ビル・キャンベルはAppleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、世の中に偉大なリーダーを何人も送り出してきた人物です。

ビル・キャンベルが貫いてきた生き方やそこにまつわるストーリーには、最高のチームを作るためにリーダーやコーチが知っておくべき考え方や行動が宝の山のように詰まっています。

その考え方はビジネスやチームを成功に導くだけでなく、人として幸せに生きるためのより本質的な知恵でもあります。

この記事に興味を持たれた方は、本書を実際に手に取ってみることをお勧めします。あなたの人生をより幸せにし、成功へと導いてくれることは間違いありません。



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