高級ブランド品より育ちのよさ
旅行に行くときや彼氏・彼女とデートに行くときにいいものを身に付けようとする人がいます。
高級な洋服を身にまとい、高級な腕時計をつけて、高級な車に乗る。どれもお金もかかります。そのために仕事をしている人すらいるぐらいです。
これらは相手に好印象を与え好かれるために身に付けているものです。
ですが、実はそんな高級品よりも手軽に手に入り、ポータブルで、いつでもどこでも取り出せ、確実に相手からの好感度が上がる便利なものがあります。それが育ちがよく見られる「ふるまい」「話し方」「見た目」です。
- 高級ブランド品より、いい振る舞い。
- 高級ブランド品より、いい話し方。
- 高級ブランド品より、いい見た目。
下記の記事で、育ちのいい人にみられるメリットと具体的な「ふるまい」について解説しました。
(参考)育ちのよさとは何か?疲れず楽に幸せな人生を歩むための必須条件(育ちがよく見られるメリットと育ちが悪いデメリット)
ここでは、育ちのいい人にみられる「話し方」と「見た目」のポイントを具体例を合わせて紹介しています。
育ちのいい人の6つの話し方
育ちがいい人に見られるための2つ目の要素である「話し方」です。ここではこれさえ押さえればという6つを紹介します。
「お」をつける言葉
育ちがいい人に見られる言い方の1つ目は「 「お」をつける言葉 」です。
人によっては「お」つける言葉もあれば、気分次第で変わるという人もいます。ですが、育ちがよく見られる人はどの言葉に「お」をつけるべきかを意識して使っています。
「お」をつけるべき5つの言葉
毎日必ず使う言葉で「お」をつけても違和感がないものが5つあります。
友達どうしの会話でも「箸貸して」よりも「お箸貸して」という人の方が上品に聞こえます。あれ?育ちがいいかもと思わせます。
同じく「風呂いこー」よりも「お風呂いこー」の方が上品です。「布団とって」よりも「お布団とって」の方が上品です。
お料理やお化粧というと女性っぽいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。男性も使うべきです。
例えば営業マンが女性に話しかける時を想像してみてください。「料理上手ですね」「化粧綺麗ですね」というなんとなくガサツに聞こえます。
「お料理上手ですね」「お化粧綺麗ですね」という丁寧だなと感じます。
「お」をつけるべき食品ワード
その他にも日常でよく使う調味料や食品に「お」をつけると上品ポイントが貯まる言葉があります。
- お醤油
- お砂糖
- お塩
- お米
- お味噌
- おうどん
- おそば
- お水
- お酒
です。日常でよく使うものを敬うというマインドが大切です。
ただし、なんでもかんでも「お」をつければいいわけではありません。
「お牛乳」「おコップ」など耳にしないものには使ってはいけません。これは育ちがいいの真逆で頭が悪い印象を与えます。
「お」がつくものを探すより、ここで挙げた例を覚えて使う方が効果的です。
クッション言葉
育ちがいい人に見られる言い方の2つ目は「 クッション言葉 」です。
クッション言葉とは相手にお願いしたり、何かを勧めたりするときに頭につける言葉です。
なくても意味が通じますが、これをつけることで「育ちのいい人だ」と相手が感じます。
「恐れ入りますが、〇〇していただけませんか?」
「お差支えなければ、〇〇していただけませんか?」
のように使います。
ほめられたとき
育ちがいい人に見られる言い方の3つ目は「 ほめられたとき 」の返し方です。
育ちが悪い人はただ喜ぶ
育ちが悪い人は「おめでとう!」と褒められた時に「やった!超嬉しい」とただ喜びます。その言葉をかけてくれた相手への配慮はありません。
自分の気持ちを表現するのみです。
もちろん誉め言葉を無視したり軽く扱うのは論外です。
お礼返しをする
育ちがよく見られる人は「おめでとう!」と言われたらお礼返しをします。
ですが「ありがとうございます」というのはあまりに普通で上品とはいいません。
育ちがよく見られる人は上品にみられるお礼返しを知っています。それは「ありがとうございます。」の前に次のような言葉をつけることです。
「初めて言っていただきました。ありがとうございます。」のように返します。
誉め言葉をいただいたら「やったー」ではなく、のし袋に入れてお礼をお返しします。
SNS・コメント欄
育ちがいい人に見られる言い方の4つ目は「 SNSやコメント欄 」の使い方です。
ポイントはあなたの行動で相手の人が嫌な気持ちにならないように配慮することです。
写真をアップするときは許可をとる
友達や知り合いなど自分以外の人が写った写真をSNSにアップするときは、アップする前に写っている本人に「この写真あげてもいいですか?」と許可をとりましょう。
「別にいいよー」と言われるかもしれませんが、許可をとったという行動が「この人育ちがいいなー」と思われるポイントです。
相手には相手の事情があります。もしかしたら会社をさぼって参加していたのかもしれません。あなたがアップした写真のせいで、相手が余計なことに巻き込まれないようにと配慮できる人は素敵です。
コメント欄への配慮
例えばSNSへのコメントでイベントの参加呼びかけがあったときに、「ごめん参加できない」と公の場で返すのは主催者への配慮があまりにもない行為です。
育ちの悪い人は「だって行けないんだもん」と言います。
育ちのいい人は、公の場でそのようなことを言うと主催者がどう思うか、そのメッセージを見た他の人がどう思うかまで考えています。
自分が「参加できない」と言ったことで、周りも「私も」「私も」となってしまったら主催者は残念な気持ちになります。
このため参加できない場合は個人的にメッセージを送ります。
決して、行きたくないけど我慢して行くのが育ちがいい人に見られる行為ではありません。この断り方、すなわち断った行為自体が育ちがいいと評価された行動です。
大丈夫
育ちがいい人に見られる言い方の5つ目は「 大丈夫」の言い方です。
育ちの悪い人は「大丈夫!?」を大声で言う
「大丈夫?」と聞くシチュエーションのほとんどが相手が大丈夫ではないときです。
例えば、相手が転んだ。レストランでフォークを落としてしまった。書類を忘れてしまったときなど、相手自身が「どうしよう!」と焦っています。
このときに「大丈夫?」といったところで何も改善しません。相手も「大丈夫じゃないよ!見ればわかるでしょ!」という気持ちになります。
そもそも「大丈夫?」は私も傍にいるので安心してくださいというメッセージではなく、「あなたやっちゃたねー」という他人事のメッセージでもあります。
また、「大丈夫?」と言われて素直に「大丈夫じゃないです」と言える人も多くありません。本心は全く大丈夫じゃなくても周りを気遣って「大丈夫です」「平気、平気!」と言ってしまいがちです。
つまり、「大丈夫?」という言葉は相手の心に寄り添うどころか、相手を責めたり追い詰めてしまう言葉でもあります。
大丈夫ですよ
ではどうするかというと「大丈夫ですよ」と優しく声をかけ手を差し伸べます。
この言葉を使うときのポイントは3つです。
例:レストラン
レストランで食事をしているときに、誰かがグラスを倒してしまったら
「大丈夫ですよ。」と言って「すみません、おしぼりいただけますか?」と店員さんに伝える。
とてもスマートです。焦ってどうしていいか困っていた相手も安心できます。
決して、「わーこぼしちゃったのー!これは大変!!大丈夫!?」などと騒ぎ立ててはいけません。相手は自分の行為で周りに心配をかけてしまったことを強く認識し余計に心苦しくなります。
例:転んだ時
一緒にいた人が転んでしまったとき、
「大丈夫だよ」と言った後に「ちょっと見せてごらん」「大丈夫血はでてない」と言って安心させてあげることです。
血が出ていたとしても「血が少し出ている。これを使って」と言ってハンカチやティッシュを差し出す。
酷いけがだったとしても「これはヒドイな。病院へ行こうか」と言って病院を探す。
とてもスマートです。
決して、転んだ相手に対して「大丈夫!?」と騒ぎ立ててはいけません。相手は余計に恥ずかしい気持ちになります。そのせいで、周りの目線が集まってしまったときは最悪です。
あいづち
育ちがいい人に見られる言い方の6つ目は「 あいづち 」のスピードです。
育ちの悪い人は「あいづちが早くて多い」
話をしているときに「はいはいはいはい」や「うんうんうんうん」といったように早いあいづちをたくさんする人がいます。
あいづちは相手への共感や理解を示すものですが、早くて多いあいづちは相手に次のような印象を与えてしまいます。
あいづちは「一言遅く」
あいづちは「一言遅く」言うのが育ちがいいと判断されるポイントです。
- 「(溜めながら)はい」
- 「なるほどーー」
- 「確かにーー」
一言遅いあいづちをしたときに相手が感じる印象は「染みわたってるなー」です。
育ちのいい人の6つの見た目
育ちがいい人に見られるための「ふるまい」と「話し方」について解説してきました。最後の要素は「見た目」です。
ここではこれさえ押さえればという6つを紹介します。
髪とスキンケア
育ちがいい人に見られる見た目の1つ目は「 髪とスキンケア 」です。
髪がぼさぼさでスキンケアができてない人は残念
どんなに所作がきれいで、言葉遣いが丁寧でも、髪の毛がぼさぼさでフケがついていたり、肌が荒れていると相手は「この人いい人なのに残念、、」となってしまいます。
好感のある素敵な人ではなく、残念な人認定です。
育ちのいい人は暮らしもいい
育ちがいいと見られる人は、もちろんいい暮らしをしていると見られます。
いい暮らしとは高級車を乗り回したり、毎日シャンパンを飲んだり、プライベートジェットで飛び回る暮らしではありません。
清潔感が落ち着いた暮らしです。
清潔感があり落ち着いた暮らしをしているかの判断材料が髪や肌の状態です。
逆にいうと、家柄がよくなく、お金持ちでなくても、髪や肌がキレイで清潔感があれば周りの人はこの人は育ちのいい人だと思い込みます。
乱れた生活をしていないというのは信頼感につながります。
個性よりも清潔感
また、育ちがよく見られる人が知っていることは、個性よりも清潔感の方が相手に好印象を与えるということです。
人はマイウェイを突き進んで誰もしていない個性的なオシャレさんよりも、清潔感漂う人を上品だなと思います。
周りの人よりも自分の個性を優先する人は、自分勝手・自己中心的と見られやすい傾向があります。
年相応の服装
育ちがいい人に見られる見た目の2つ目は「 年相応の服装 」です。
育ちの悪い人は「個性を主張する」
育ちが悪く見られる人は年相応の服装をするよりも、服装で自分の個性を主張しようとします。
私はこれが好き!と堂々と主張できることはカッコいいことでもあります。そういう人は悪い人よりもいい人で、よくよく知り合ってみると楽しい人であることも多いです。
ですが、育ちがよく見られることのメリットを享受しにくいというデメリットがあります。
個性を主張するとは、「私は周りや社会には合わせません」という意思表示でもあります。そういう人を近寄りがたく、最初から信頼したり好感を持つことは難しいのが実情です。
個性を主張しようとする人は、相手の気持ちよりも「私がカッコよく見られたい」「私がモテたい」「私が評価されたい」という気持ちを優先しています。
もちろん、個性的な格好をしてはいけないわけではありません。個性的な格好をするべき場所では個性的な格好をするべきです。
大切なのは周りに配慮することです。
個性よりも安心感
育ちがよく見られる人は、個性を主張するよりも安心感を与える服装をした方が、周りの人に好感を持ってもらえるということを知っています。
個性よりもTPOにあった服装をするということは、「私は私の社会的立場や役割を理解しています」という意思表示でもあります。
それは「この人なら責任感をもち協調して役割をこなしてくれそう」という安心感を周りの人に与えます。
- 学生なら学生らしく
- 社会人なら社会人らしく
- 親なら親らしく
そうあろうとすることは、人のためにができる人でもあります。
靴選び
育ちがいい人に見られる見た目の3つ目は「 靴選び 」です。
育ちの悪い人は「個性を主張する」
これも髪型や服装と同じです。育ちが悪いと見られる人は靴で個性を主張したがります。
例えば、
- お客様の家に上がる可能性がある日に、脱ぎ履きのしにくいブーツを履く。
- 大事な会議にお気に入りのサンダルで行く。
- 超高級な靴を履いていき金持ちアピールをする。
- レアなスニーカーを履いていき、私はあなたたちとは違うのアピールをする。
特に目上の人に会う時にブーツは避けるべきです。座敷の席などに通されたときに、みんながあなたのブーツ待ちの時間が発生するリスクがあります。
その時に周りの人が考えていることは「あなたのブーツ素敵だな」ではありません。
「こんな日にブーツ履いてくるなよ」「早くしろよ」です。ただ周りに迷惑をかけたり、嫌な思いをさせているだけです。
ブーツやサンダル、良い靴やレアな靴を履いてはいけないわけではありません。気心の知れた友達と会う時や一人で出かけるときなどは個性を楽しんでも誰の迷惑にもなることはありません。
大切なのは周りに配慮できているかどうかです。
TPOを大切にする
育ちがいいと見られる人は、靴を選ぶときにTPOを大切にします。
目上の人と会う時には清潔感があり脱ぎ履きしやすい靴。
そこまで親しくない人と会う時には高級すぎたりレアすぎる靴は避けるなど、周りの人に配慮します。
傘
育ちがいい人に見られる見た目の4つ目は「 傘 」です。
育ちの悪い人は「ビニール傘を多用する」
育ちが悪いと見られる人はビニール傘を多用します。ビニール傘を使う人には「なくしてもいい」「傘はなんでもいい」と思っている人が多くいます。
このため、その人自身がビニール傘を大切にしていたとしても周りの人に、ものを大切にしない人、使えれば何でもいい人という印象を与えてしまいます。
ちょっといい傘を使う
育ちがよく見られる人は、ちょっといい傘を使うと上品に見られるということを知っています。
なぜなら、世の中のほとんどの人が傘に思い入れを持たず、何も気にせずビニール傘を使っているからです。
だからこそ、ちょっといい傘を取り出すと「あっこの人は育ちがいいぞ」となるわけです。
どくろマークの入った個性的な傘ではなく、上品で落ち着きのある品のある傘を使いましょう。ビニール傘は緊急の時に買うものです。
育ちがいい人とは雨の日に3000円の傘を持っていく人
雨具などみんなが油断するところを、油断せずちょっとだけ頑張るから品が出るということです。
ちょっとお金を出していい傘を買うだけで、周りからの評価が上がり、しかもずっとその傘を使えば「この人は物を大切にする人だ」と更に追加で評価が上がります。
育ちがいい人とは、大金持ちで、ランボルギーニに乗り、毎日シャンパンを飲み、プライベートジェッを所有している人ではありません。
雨の日に3000円の傘を持って出かけられる人のことです。
紙袋
育ちがいい人に見られる見た目の5つ目は「 紙袋 」です。
育ちの悪い人は「紙袋を何度も使う」
紙袋はとても便利です。特に自分の好きなブランドの紙袋は思い入れも深く何度も多用してしまいがちです。
ですが、紙なので何度も使えばくたびれていきます。
あなたはくたびれた紙袋を見ても「お気に入りの紙袋」と思ってワクワクするかもしれませんが、周りの人は「ボロボロの袋を使っているな、、」と感じてしまいます。
育ちがよく、良い暮らしをしている人には見られません。それどころか、ボロボロの紙袋を使わざるを得ないかわいそうな人と判断されてしまうこともあります。
ボロボロになった紙袋は使わない
育ちがいいと見られる人は、ボロボロになった紙袋を見た人がどういう感情を抱くかを知っています。
どんなにお気に入りであったとしても、ほころびがでた紙袋は使わないようにしましょう。
文房具
育ちがいい人に見られる見た目の6つ目は「 文房具 」です。
育ちの悪い人は「激安やキャンペーンでもらったものを使う」
育ちが悪く見られる人は、100円やそこらへんでもらったペンなどを使います。
こういった人たちは文房具に対して使えればなんでもいいと思っています。
なんの思い入れも持たず、大切にもしていません。
ちょっといい文房具を使う
育ちがいいと見られる人はちょっといい文房具を使います。
何十万もする万年筆を使う必要はありません。相場よりちょと高く品のあるものを買えばいいだけです。
ちょっといい傘を使うのと同じです。
1000円のシャーペンやボールペンを買ってカバンに入れておく。そして長く大切に使う。たったそれだけのことです。
まとめ
育ちがいい人と思われることには多くのメリットがあります。
逆に育ちが悪く見られることには多くのデメリットがあります。
つまり、育ちがよく見られるというのは幸せな人生を歩むために必要な要件でもあります。
そして、育ちがよく見られるために特別な才能やスキルは必要ありません。むしろ、今までよりも力を抜いて楽にできることばかりです。
ほんのり姿勢を正し、ほんのり笑顔で、動きと言葉遣いのポイントだけおさえ、そしてちょっといい傘とちょといい文房具を使う。
いい血筋や、潤沢な資産、素晴らしい学歴や実績など一つも必要ありません。
育ちがよく見られる「ふるまい」「言葉遣い」「見た目」のポイントを押さえて、あなたの人生が素晴らしく良くなることを心より願っています。