会計ソフトのFreeeでは「取引登録」「口座振替」「消込」という3つの方法で経理/会計処理を行います。
取引登録とは何か?
「取引登録」とは、費用が発生した際のレシートや、売り上げが確定した際に発行した請求書などの会計上の取引の内容を入力することです。
取引登録には2つのパターンがあります。
口座振替とは何か?
口座振替は口座から口座へお金の移動があった際に行う操作です。あくまで事業所内で行うもののため、事業所全体の残高は変化しません。
feeeの場合「現金(小口現金)」「クレジットカード」「プライベート口座」「銀行口座」など一つ一つが口座に該当します。
このため、以下のような場合も口座振替処理が必要となります。
片方のみAPI連携している場合
API連携している場合、銀行口座の取引は入出金は自動で記録されます。このとき、勘定科目はシステムが推測した結果がデフォルト値として入ります。
口座振替の場合は、「詳細」ボタンをクリックして、上部のタブで「口座振替・カード引き落とし」を選択する必要があります。
タブを切り替えることで、振替先を入力できるようになります。
両方ともAPI連携している場合
口座振替を行った、出元と入金先の2つともをAPI連携している場合、両方の口座に未登録の取引が表示されます。
このとき、登録するのはどちらか一方にし、もう一方は無視します。
手数料は課税対象
銀行口座間で取引を行った場合や、口座から現金を引き出した場合にかかる手数料は課税対象のため消費税がかかります。
取引登録と口座振替の決定的な違い
「取引登録」と「口座振替」には決定的な違いとして以下の2つがあります。
「取引登録」は外部との取引です。このため、外部の銀行に送金を行うと預金残高は減ります。
一方「口座振替」は事業所内の資金移動のため、預金残高は変化しません。
消込(けしこみ)とは何か?
消込とは、未決済のと取引登録に対して入金や支払いがあった際に行う操作です。
例えば、月末の12/31に100万円の請求書を発行した場合、未決済の取引登録を行います。翌月の1/10に入金があったら、その日付で消込処理を行います。
消込の例
- 売掛金と入金との消込
商品やサービスの代金として売掛金が発生し、その後、顧客から入金があった場合、売掛金と入金とを消込処理することで、売掛金の残高をゼロにします。 - 買掛金と支払との消込
仕入れた商品やサービスの代金として買掛金が発生し、その後、仕入先への支払いが行われた場合、買掛金と支払とを消込処理することで、買掛金の残高をゼロにします。 - 預金口座の入出金との消込
預金口座への入金と出金とを照合し、残高を調整します。 - 未払金と支払との消込
まだ支払っていない費用(未払金)に対して、支払いが行われた場合、未払金と支払とを消込処理します。 - 前払金と費用との消込
事前に支払った費用(前払金)に対して、実際に費用が発生した場合、前払金と費用とを消込処理します。