毎日ちょこちょこ掃除や片付けをしているのにモノが減っていかない。掃除や片付けの手間が一向に減らないという人は少なくありません。
そういう人は「片付け」を勘違いしている可能性があります。
ここでは、片付けをしているのに心と時間に余裕が生まれない人がやりがちな勘違いと、片付けの極意について解説しています。
片付けは技術。知っているかどうか
長年家を掃除して片付けをしていれば、片付けが上手になり、モノが減り、時間が増え、人生が楽になるかというとそうではありません。
片付けは知識とマインド
ほとんどの人が子供の頃から家の掃除や片付けをし続けています。手を抜くわけではなく真剣に片づけている人もたくさんいます。ですが、ほとんどの人がたくさんのモノを溜めこみ、捨てることができません。
つまり、掃除や片付けは一生懸命さや長年続けたかではありません。
片付けとは知識です。正しいマインドで正しくモノを捨てることができるかです。
正しいマインドと知識がなければ、どれだけ家の中を片付けてキレイにしてもいずれまた元の状態に戻ってしまいます。
マインドの大切さ
どのように捨てるかという知識も大切ですがマインドはもっと大切です。自分自身がモノを捨てることに納得していないと、いずれまたモノは増えていきます。
プロに片付けてもらっても片付かない
マインドがいかに大切かは、プロの掃除やに家を片付けてもらったことを想像すればわかります。
家の中にモノが溢れて捨てようと思うけど捨てられない。そこで心を鬼にしてプロに依頼してまとめて片付けてもらったとします。
もちろん家の中はとてもスッキリします。ですが、家の持ち主のマインドは何も変わっていません。
生活していれば、パンフレット、手紙、雑誌、本などたくさんの資料や紙が届きます。買い物に行くこともあります。モノを頂くこともあります。
その時に「もったいなくて捨てられない」と思うマインドが働き、そして家はまた元の状態に戻っていきます。
つまり、あなたのマインドが変わらない限り家の中は永遠に片付かないのです。
片付けに関する勘違い
片付けや断捨離などモノを捨てることに対して多くの人がしている勘違いが3つあります。
少しづつコツコツ片付ける
掃除に関する一番の勘違いは「少しずつコツコツ片付ける」という考え方です。
「少しづつ片付けの習慣をつける」という考え方も同じです。
この考え方がなぜいけないかというと、片付けに対するマインドが変わらないからです。
片付けをしたことによる「あーすっきりした」「私はこんなにもモノに捕らわれていたんだ」という解放感を味わえず、意識に変化がおこらないためです。
少しづつ片付けようとするから、いつまでたっても片付けられないままなのです。
意志の力は続かない
コツコツ少しづつやるには、その先に達成感や劇的な成長を味わえる必要があります。
そうではなく、ただ地道に努力と忍耐だけを必要とし、変化を味わえず、毎日ずっと続けてきたのに大した評価も得られないのでは苦痛でしかありません。
結果が目に見えない、効果が実感できない作業は続きません。
完璧を目指さない(ゆるくやる)
2つ目のよくある勘違いは、完璧を目指さずゆるくやるという考え方です。
これは少しづつコツコツ片付けると同じく継続を必要とします。終わりが見えないのです。
終わりが見えなければ、効果が実感できません。掃除をすることに達成感も何もありません。
「1日1個モノを捨てる」「できることからやる」「ゆっくりマイペースでやる」と考えている人は途中で挫折したり、家の中が一生片付かない典型例です。
整理・整頓・収納する
3つ目のよくある勘違いは、掃除は整理・整頓・収納することだという考え方です。
掃除が上手い人=整理・整頓・収納が上手な人と考えている人も同じく大きな勘違いをしています。
実は整理整頓や収納が上手な人ほどモノを溜めこみます。 収納上手とは、使うか使わないかわからないものを上手にため込んでいく人です。
モノを綺麗に押し込むのが得意な人でしかありません。
モノの量は同じ
片付けや掃除が苦手だと言う人は、床や机の上にモノが散乱しています。
片付けや掃除が得意だと言う人は、床や机の上がスッキリしています。ですが、それは棚や押し入れに綺麗に入れただけです。
この場合、両者が持っているモノの量は同じです。決して家の中のモノが減り暮らしがシンプルになったわけではありません。
収納上手ほど時間がなくなる
収納が上手な人が時間や心に余裕がある人かというとそうではありません。何かが増えるたびに収納スペースに追加しなければいけないからです。
そして、新しいモノの量が一定以上増えれば、全体の収納方法をまた見直さなければいけないからです。
モノが減らないので収納と管理の手間は時間とともに増えていきます。
捨てない限り、心と時間にゆとりができることはありません。
片付けは祭り
片付けはコツコツやっても一向に物は減らず、家の中やマインドが変化することはありません。
やっても変化や効果が分かりづらいので達成感もありません。やればやるほど時間を失います。片付けをコツコツやることほど非効率なことはありません。
片付けとは祭りであって、毎日するものではないのです。
片付けは1回で終わらせるべきです。そして1回で終わらせるからこそ、劇的な変化を感じ、たくさんの時間を生み出すことができるのです。
そもそも片付けが苦手な人は「私は片付けが苦手」という苦手意識を強く持っています。それが、一気に片付けをやることで、大きな変化を感じられ、「私でも片付けができた」とうい気持ちに変化していきます。
リバウンドしないポイント
一気に捨てた後リバウンドしないポイントはたったの1つです。
使った後、買った後にそれを置く定位置を決めます。すると、使ったあとは必ずそこに戻します。
逆に、定位置が決まっていないとモノがあちこちへと移動していきます。そして気づいた時にはまた散らかった部屋へと逆戻りしています。
定位置を決めると時間が生まれる
定位置を決めることは思っている以上に大切です。
定位置が決まれば、使った後は必ずそこに戻ります。そのときに、意識や注意力は必要ありません。ただ決まった場所に置くだけです。
そして、常に決まった場所に戻してあるので、片付けをする必要がなくなります。必要なのはせいぜい年に1,2回程度でしょう。
片付けをする必要がないので時間が生まれます。その時間は自分の自由に使える時間です。
参考
この内容は近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」を参考にしています。
人生を豊かにしてくれる素敵なヒントが詰まった素晴らしい本なので、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
▼【本】 人生がときめく片付けの魔法 (改訂版)
▼【音声】家事や運転のあいまに効ける音声版が手軽でお勧めです。