動画やスマホ、ゲームばかりで宿題をしない子供|自主的に勉強をする子を育てるには?

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子供がテレビやyoutube、動画が大好きで放おっておくと一日ずっと見てしまう。1日に見る番組の数を決めたり、1日1時間以内と約束してもそれが守れない。

宿題やったら?と言うと「わかってる!」と答え結局やらず、時間がなくなってパニックになって暴れてしまう、と悩んでいる方も少なくありません。

子供が勉強嫌いにならず、勉強に苦手意識を持たない子に育てるにはどうしたらいいのか?

そんな、ありふれた、けど、とても深刻な問題に答える7個の金言をご紹介します。


宿題が楽しくてサッサと片付けてしまう子なんて、そんなにいない

小学校低学年の子なんて、たいていそんなものです。宿題が楽しくてサッサと片付けてしまう子なんて、そんなに多くありません。

この時期は、「好きではないけど嫌でもない」くらいの気持ちで宿題ができるようにしてあげることが大事です。


「そろそろやったら」や叱りつけるのは間違い

「そろそろやったら?」なんて言うだけでは、なかなか始めないでしょう。大きな声で叱りつけるのも間違いです。

お母さん・お父さんが隣に座って、勉強を見てあげるのが一番いいのです。隣にいるだけで、家計簿をつけたり手紙を買いたりするのでもかまいません。

保育園で宿題のない小さなお子さんもいっしょに並び、お絵かきをさせましょう。

テーブルをみんなで囲んで「みんなで勉強しよう」と言えば「嫌ではない」くらいの気持ちで宿題にとりかかれるものです。


勉強は手伝ってもいい。つまらないものでも我慢してやらなければいけないものでもない。

親が手伝ってあげたら、自分でやろうという気持ちが育たないのでは?という人もいますが、そうは思いません。

下のきょうだいはテレビを見ているのに、自分だけがお母さんやお父さんにガミガミ言われて、ひとりで机にむかわなければいけない状況を考えてみてください。

「小学生になんてならなきゃよかった」「勉強なんて嫌い」という気持ちになってしまいます。勉強はつまらないもの、我慢してやらなければいけないものだと思いこむでしょう。

大事なことは「勉強がイヤではない」という気持ちを育てることです。それさえできれば、時期がきたら一人でも勉強します。

中学生や高校生になれば、親が手伝おうにも手伝えませんから、せいぜいそれまでの話です。


スマホの見過ぎは、みんなで遊ぶことで解決できる

スマホの見すぎやゲームのしすぎ、youtubeなど動画の見すぎも解決できます。

みんなでボードゲームやトランプをするのです。みんなでゲームをしたり、絵本をたくさん読んであげたり、すれば、規制をしなくてもやりたいとは言わなくなります。お母さんやお父さんと一緒に遊ぶほうがずっと楽しいからです。

小学生になれば本くらい自分で読めますが、「スマホやゲームをしてないで本でも読みなさい」と言ってもダメなんです。

「本を読んであげるから、こっちに来ない?」と言えば喜んでやってくれるでしょう。

下の子も一緒に楽しめる本を読んであげてください。


家族みんなで遊ぶことの楽しさに気づかせる

下の子が、お母さんやお父さんを独り占めしたがることがあります。でも「みんなで勉強だよ」「みんなで本を読もう」と言えば「お兄ちゃん・お姉ちゃんだけ向こうに行って」と言うことはないでしょう。

そのうち、二人っきりよりも、家族みんなで遊ぶことの楽しさに気づくかもしれません。

小学校に入ったばかりなどは、心が不安定になりやすいです。お母さんやきょうだい、お父さんも加わって、家族で楽しい時間を分かち合えるようになったら、イライラや不安定な気持ちも少しずつ治まってきます。心が落ち着いてくるのです。


嫌がらない。家事も仕事もいったんやめて家族で過ごす時間を楽しむ

ただ、一つ重要なことがあります。それはお母さんやお父さんが嫌がりながらやらないということです。心から家族の時間を楽しんでください。

食器を片付けなくちゃ、お風呂にいれなくちゃ、仕事をしなくちゃ、、、いろいろあるでしょうけれど、それらを全部後回しにして、家族みんなで遊ぶ時間を楽しんでください。

楽しさは、その場にいるみんなが「楽しい」と思わないとつくられないものです。


1日たった30分でいい。家族で楽しむことがいい思い出になる

1日たった30分でかまいません。その時間は、親が体を使って、心を配って、子供に「勉強は楽しい」「スマホやゲーム、動画よりおもしろいことがある」と気づかせてください。

日本の家族はどこにかにでかける時以外、家族一緒に何かをすることがほとんどないのだそうです。家の中では、みんな別々のことをするのだそうです。

もちろんそんな時間も必要なのですが、ほんの短い時間でも、家族いっしょに何かを楽しんでください。

親にとってもいい思い出になります。


参考

この内容は、川崎医療福祉大学特任教授、横浜市リハビリテーション事業団参与で、自閉症を持つ人々のための支援プログラム、TEACCH(ティーチ)を米国から日本に紹介するなど様々な経歴をもつ精神科医 佐々木正美先生の「この子はこの子のままでいいと思える本」の要約と一部抜粋です。

本書には他にも、気づきを与え、心を軽くしてくれる、子供の育て方に関する金言がたくさん載っています。

興味を持たれた方はぜひ一度手に取って見てはいかがでしょうか?

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