【簡単】彼女や彼氏とよりを戻す方法|婚約を破棄させることもできる(承諾先取り法)

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大好きな彼女や彼氏にフラれてしまった、、そんな失意のどん底にいる人が彼氏や彼女とのよりを戻すために使える心理的な手法があります。

それは承諾先取り法という手法です。

ここでは、承諾先取り法を使って好きな人とのよりを戻す方法を実例を用いて紹介しています。


承諾先取り法とは?

承諾先取り法とは、最初に相手にとってメリットのある条件を提示し、相手が承諾した後に、それらのメリットの一部を取り除く手法です。

例えば、自動車を売る時に今買ってくれたら様々なオプションがついてくると説明して、相手から「じゃあ買います」という承諾を引き出した後で、最後の最後に「すみません、こちらの手違いであのオプションをつけるには追加で〇〇円必要でした」と伝えることです。

相手は一度承諾した時点で、もうその申し出全体を受け入れる心理になっているので、後から伝えられた不利な条件を飲み込みます。


承諾先取り法で働く心理

上記の自動車購入の例では、最初はオプションなどの追加のメリットに魅かれて購入を決意しました。

ですが、一度購入を決意した後は、車が必要な理由や、その車が欲しい理由を車体の色や機能など自分自身で他の理由付けをします

他の理由付けがされた後であれば、最初に提示されていた好ましいメリットである一つの理由を取り除いたところで、依然として他の理由が下支えして、取引を引き続き成立させます

この人に共通して働く心理を上手く利用して承諾先取り法で好きな元彼や元カノにアプローチするわけです。


承諾先取り法によるよりを戻した実例

フラれてしまった大好きな相手とよりを戻した実例を一つ紹介します。

別れ

私の近所に翔と優花というカップルが住んでいます。翔は29歳、優花は26歳、二人とも社会人です。

二人は同棲を始めて2年が経過していました。翔はある日会社でしでかしたミスが原因でクビになってしまいました。

そのため生活費など優花が面倒を見ていました。

優花は翔に対して大きな不満が2つありました。1つ目は、翔の飲酒癖です。お酒を飲むと性格が悪くなります。「もうお酒はやめて」とお願いしましたが「これだけはやめられない」と断られてしまいました。

2つ目は優花は結婚を望んでいましたが、翔がそれを拒否したことです。

二人はケンカばかりするようになり、やがて翔は家を出ていきました。


新しい出会いと婚約

翔と別れて2週間ほどした頃に昔の幼馴染と駅でばったり会いました。

最初は近況を報告するたわいのない内容でしたが、翔のことや別れたことを話しているうちに、「俺と付き合わないか?」と言われ、優花はその彼と付き合うことにしました。

お互いいい年だったこともあり、付き合い始めて3か月した頃に婚約をして、結婚式の日取りを考えるようになりました。

いよいよ結婚式の日程も決まり、友達や親戚に招待状を送りました。もう結婚式はすぐ間近です。


翔からの電話

そんなとき翔から電話がかかってきました。翔は「自分がこれまでにやってきたことを後悔していて、もう一度やり直したい」と伝えました。

愛想をつかしていた優花は「もうあんな生活に戻るのは絶対いや」「それに、私はもう結婚するつもりなの」と伝えました。

それでも翔は引き下がりません。「何とか考え直してくれ」「もう一度一緒に暮らしたい」と必死でお願いしました。

優花は「今の彼の方が好きだから、それはできない」と突き放しました。

すると翔は「もうお酒は飲まない、結婚もする。だからもう一度考え直してくれ」と言いました。

優花は「そこまで言うなら」と翔の願いにほだされて、婚約を破棄し、結婚式をキャンセルし、招待状を取り消して翔ともう一度一緒に暮らすことにしました。


2度目の同棲

翔と優花が一緒に暮らし始めて一ヶ月もしないうちに、翔は「やっぱりお酒をやめる必要はない」と言い出しました。

その一か月後には「結婚するまでもう少し様子を見よう」と言い出しまた。

それから2年が経ちましたが、いまだに翔はお酒を飲んでいます。二人は結婚もしていません。


優花の心境

再度同棲した後の優花の心境はどうだったかというと、以前同棲していた頃よりも翔のことが好きになっていました。

「以前は気づかなかった翔のいいところが見えるようになった」と言うようになりました。

「翔は確かにお酒を飲むわよ。けど美味しい卵焼きも作ってくれるの。それに優しい言葉をかけてくれるわ」と。

一度、優花の友達が家に遊びにきたことがあり、そのときに翔は卵焼きを作ってくれましたが、決しておいしいものではありませんでした。

優花をとりまく状況は以前の同棲の状態と何も変わっていません。むしろ、年齢が28歳になり、婚約破棄までして経験しています。さらに、翔は依然と変わらずお酒をのみ、結婚する気もありません。

それでも優花は今が幸せだと感じています。

補足

翔と優花は仮名です。2000年の男女名前ランキングの1位どうしで他意はありません。


翔が使った承諾先取り法

上記の例で、翔は上手に「承諾先取り法」を使っています。

優花に対して「お酒をやめる」「結婚をする」という大きな2つのメリットを提示し、優花が「そこまでいうなら」と言って、婚約破棄という大きな決断を下します。

優花は翔とよりを戻すと決めた時点で、「お酒をやめる」「結婚する」以外にも、昔一緒に遊んだ思い出や、翔のいいところを思い出しています。そのような理由を踏まえて翔との新しい暮らしに戻っています。

この状態で、翔は先に約束した「お酒をやめる」「結婚する」という条件を撤回して取り除きます

ですが、既に翔との暮らしを下支えする他の理由があるため、別れるという選択肢には至りません。

つまり翔は見事よりを戻し、しかも自分に不利な条件は一つも受け入れていないという状況です。

point

承諾先取り法を使うと、何のリスクやデメリットもなしによりを戻すことができる。


優花の心境

優花の状況は周りの他人からすれば惨憺たるものです。

酒飲みで、結婚をしない男と二人暮らしをしていて、しかもその男は自分で言いだした約束を守らない。

そればかりでなく、結婚式の招待状を送った後に婚約を破棄までしている。

それなのに優花は幸せだと感じています。それは何故かというと優花の中で「一貫性の原理」という心理が働いているためです。

「一貫性の原理」とは自分が公表したり言ったり約束したことがあったら、無意識のうちにその言葉を守るように行動しようとすることです。

つまり翔からの「もう一度同棲しよう」という申し出を「わかった」と言って受け入れた時点で、優花は翔を受け入れる行動をするようになります。

結果として、「今まで見えてない良いところが見えるようになった」というように自分の中で新たな幸せを生み出します

そのように自分の中で生まれた「翔を受け入れる」という一貫性に従っていればとても楽です。

婚約を破棄して傷つけた相手や、家族や友達から軽蔑されているだろうということを考えなくてすみます。

翔がお酒をやめてくれないし、結婚してくれないという事実からも目を背けることができます。

だから優花はこういいます「私は今幸せ」。そう言って思い込むしかないからです。


まとめ

承諾先取り法は人の性質の中でも強力な心理を使っているので、その力もとても強力です。

承諾先取り法を使えば大好きな元カノや元カレなど、本当に大好きなものが手に入るかもしれません。

ですが、そうやって手に入れたからといってお互いが心の底から本当に幸せになるとは限りません。

幸いなことに世の中には女性と男性が星の数ほどいます。みなそれぞれ素晴らしい特徴と、目も当てられない欠点を持っています。

そしてたくさんの人の中には似たような価値観や趣味を持っている人もたくさんいます。

更に幸いなことに、現代はマッチングアプリという便利なツールがあり、かなり安い価格で類似した趣味趣向を持っている異性と出会うことができます。

別れは辛いものであることに違いありません。ですが、それは新しい出会いの始まりでもあります。

これまでの人生の枠から勇気を出して一歩踏み出したとき、そこには新しい世界が広がっています。

戦時中と違ってそうしたリスクをとることで命まで取られることはありません。それよりも新しい刺激や出会い、経験などより素晴らしいものを手に入れられることができます。

なぜならあなたはこれまでのあなたではなく、大好きな人にフラれるという経験をし、それを乗り越えて一歩踏み出そうとした人だからです。

あなたが一度きりの自分の人生で最良の選択をし、心から幸せで充実していると言える人生を送ることを心より願っています。


参考

この記事の内容はアメリカの有名な心理学者 ロバート・チャルディーニの「影響力の武器」の内容の一部抜粋と要約です。

現代のマーケティングで使われている手法が心理学の面から解き明かされ、たくさんの事例を交えてわかりやすい文章で記されています。

この本の内容を細かく知っているかどうかで、現代の市場に隠されているたくさんのワナにハマりカモになるのか、それを避けて利用する側に回れるのかが大きく分かれます。

気になった方は是非手に取って読んでみることをお勧めします。



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