男はついつい仕事に没頭しがちな生き物です。ひと昔前であれば、仕事に没頭して成果を出して稼いでくる男性が、女性から見てもかっこいい男性でした。
ところが、近年に入ってからはそれが完全に通用しなくなっています。
そんな中で、仕事に没頭している男性が彼女から言われて困る言葉の上位に「仕事と私どっちが大事?」があります。
このときに、「仕事」と答えることは関係性が壊れて当たり前ですが、ついつい「めんどくさいな」という顔を前面に出してしまう人も少なくありません。
仮に「お前に決まってるだろ」と答えても「本当に?証拠を見せてよ?」と言われると、うっとなってしまう人もいます。
ここでは、そんな困った質問に対する上手な切り返し方をまとめています。
「仕事と私どっちが大事?」と言われたときの対処法
「仕事と私どっちが大事?」と言われたときの上手な切り返し方法で抑えるべきポイントは次の3つです。
どれも大事ですが、ついつい忘れがちなポイントは2つ目の「相手にとってポジティブに伝える」ことです。
「ポジティブに伝える」とは?
相手の要求を断るということは、普通であれば相手にとってネガティブなことです。
断わる側の意識としても、相手の言っていることをひっくり返すという認識を持っている人がいます。
その姿勢では、決して上手く行きません。
そうではなく、「ネガティブなことじゃないんだよ」「君のためを思ってなんだ」というように伝えることが、ポジティブに伝えるということです。
例えば、「仕事と私どっちが大事なの?」と言う彼女に対して、「仕事はキャンセルできない」と伝えれば、相手はガッカリします。これはネガティブです。
でも、その後に「ただ、この仕事はお前のためなんだ。仕事でしっかり成果を出して、時間を作ってそれを還元したい」という風に伝えると、彼女は「私のためを思ってくれているんだ」と感じ、嬉しくなります。これがポジティブです。
要求を受け止める
ポジティブに返すためには、相手の要求を突っぱねてはいけません。
まず最初にするべきことは、相手の要求を受け止めて「理由をしっかりと聞く」ことです。
その上で、できないことは「できない」とハッキリと伝え、別の方向でポジティブな提案をします。
いきなり突っぱねるは絶対NG
彼女に限らず、人と話すうえで絶対にやってはいけないのは、いきなり突っぱねることです。
意図や理由を聞かずに断ることを絶対にしてはいけません。
要求ではなく、こちらのことを考えてくれているか
相手から要求があったときに、ついつい私たちは、「どちらの要求を通すか」にばかり注目してしまいがちです。
このため、「自分の要求」か「相手の要求」かで対立が発生します。
ですが、本当のポイントはそこではありません。相手が見ているのは「この人は私のことを考えて動いてくれているか?」です。
つまり、相手と交渉するときに大切なのは、相手の要求をどう断るかや、こちらの要求をどう通すかではなく、「相手のことを考えた行動であることをどう伝えるか」です。
実例1:出張と私どっちが大事?
来週出張って言ってたけど、私とデートはどうなるの? ”仕事と私どっちが大事なの?”
「それに関しては、どう考えてもお前だよ」(相手だと伝える)
「お前を幸せにするために仕事を頑張っているという話は前に言ったとおりだよ」(ポジティブに伝える)
「今の会社に入るにあたって、先々幸せにするために、今ちょっとだけ集中して頑張らせてねって了承してもらったことは覚えてる?」
ちょっと。
「ちょっとの期間を超えてるかもしれないけど、この出張で結果を残せるようになったら、次の3連休全部時間を渡して一緒に遊ぶことができるから、そこでどうにか我慢してもらえないかな?」(代案を出す)
わかった。
実例2:誕生日だから、仕事キャンセルして
私、来週誕生日なんだよね。だから、仕事をキャンセルして欲しい。”仕事と私どっちが大事なの?”
「めちゃめちゃ好きだし、大事だよ」(当たり前だと伝える)
じゃあ、キャンセルしてくれる?
「キャンセルだけはできな。なんでかというと、祝いたいんだけど、仕事をしっかりやって、そこでしっかり成果をあげて、お給料や時間をつくってそれを還元したいと思っているから」(ポジティブに伝える)
私を大切にしてるってこと?
「めちゃめちゃ大切だよ」(当たり前)
そのための仕事?
「そのための仕事」(当たり前)