結婚して妻と暮らし始めると、必ず妻がキレるときがきます。それは特に妊娠・出産・子育て中など、体に大きな変化が生じて、ホルモンバランスが崩れ、睡眠不足が続いているときに発生します。
男性が仕事が徹夜続きで満身創痍だと、余裕がなくなり人に対して優しくなれない状況と同じなので、仕方がないことでもあります。
そうした場合に、妻が「あなたはあのときも~」と過去の出来事を何度も何度も引き合いに出し、イライラをぶつけてくることがあります。
その場を丸く収めるためには謝罪しかありません。しかし、謝罪したところで状況が好転しなかった人も少なくないのではないでしょうか?
それは謝罪の仕方が不適切なためです。
ここでは、妻に謝罪をするときの間違った謝り方と、正しい謝り方の違いについてまとめています。
逆切れは一番ダメ
妻が「あなたはあのときも~」と言って、ネチネチ グチグチとなじってくるときに一番やってはいけないことは、逆切れするときです。
「あれはお前が悪いだろ」「俺は悪くない」
あるいは「もうそれ前にも謝ったよな。何度も何度も出してくるなよ。しつこいぞ」という返答です。
これらの言葉が状況を改善することは一切ありません。
逆切れしたことで待っているのは、あなたと妻の両方とものストレスが大幅に増大する未来です。
逆切れをする人は愚かです。そのことは脳裏に焼き付けておく必要があります。
過去を引き合いに出すのは傷ついているから
そもそも、女性がなぜ過去にあった、ツラい、悲しい、嫌だった思い出を引っ張り出してきて、ネチネチとなじるかと言えば、「今、傷ついているから」です。
女性の脳は感情と記憶が密接に結びついています。論理思考の男性と違って時系列の概念はほとんどありません。
このため「今」ツラいことがあると、過去のツラい記憶が鮮明に蘇ります。「今」悲しいことがあれば、過去の悲しい記憶が鮮明に蘇ります。
つまり、過去のことを引き合いに出して嫌味を言ってくるのは、「私は今傷ついている」「ストレスを抱えている」というサインです。
間違った謝り方
妻が「あなたはあのときも~」と言ってなじってきたとき、それは傷つきストレスが溜まっているということです。
妻のストレスを緩和しようとして、やりがちな間違った謝り方があります。それは「理由を説明する」ことです。
「あのときはクライアントから電話があってさ。ごめんな」
「会社から連絡があってどうしてもいかなきゃいけなかったんだ。ごめんな」
「人身事故で電車が遅れてたんだ。俺にはどうしようもできなかったよ」
どれも本当にあった事実です。一見したら完全に正しいように思えます。
これらは、男同士であれば完全に正しい回答です。ですが、女性に対しては間違った回答になります。
というのも、男性と女性では脳の仕組みが異なるためです。
男性の脳は問題を解決したり理由を説明されるとストレスが和らぎます。一方、女性の脳は理由を言われるとストレスが増大します。
なぜなら、女性が求めているのは共感だからです。女性は共感されることでストレスを緩和させる生き物なのです。
彼女たちからしたら、理由を説明されることは、どんなに正当な理由があっても「言い訳」にしか聞こえません。
男性からしたら「なんて理不尽な」と思うかもしれませんが、脳の仕組みが違う以上どうしようもないのです。
正しい謝り方は「思いやり」
妻が過去の出来事を引き合いに出してなじってきたときの正しい謝り方は「思いやりを込めて謝る」ことです。
「思いやりを込める」とは、本気で「ごめん!」と言ったり土下座をすることではありません。
「思いやり」とは相手の立場を想像して、相手と自分を入れ替え、心情を察することです。
このため「あなたは、あのデートのときも待ち合わせの時間に遅れてきたよね」といって責められた時の正しい回答は、
「不安だったし、心細かったよね。ずっと待たせてごめん。」です。
楽しみにしていた約束で、約束の時間になっても相手が来ない時の心情を察する必要があります。
「結婚式の準備だって全然手伝ってくれなかったよね」と言われたら、「寂しくて、負担が大きくてツラかったよね。ごめん」です。
間違っても「俺は結婚式には元々乗り気じゃなかった」「あのときは仕事で忙しくてそれどころじゃなかった」といってはいけません。妻のストレスが爆発します。