今、日本は5人に1人が糖尿病(あるいはその予備軍)という大病大国です。医療費かかる費用も毎年増加し続けています。
その原因は日本が貧困化し多くの人が安く・粗悪な食品を日常的に食べ続けているからです。
ここでは、体に病気をもたらす食べてはいけな危険な食べものを紹介しています。
食べると危険な4種の食べ物
安くて簡単に手に入るものの中で、簡単に手に入り、体に病気をもたらす主な食品には次の4種類があります。
白い3つの悪魔(砂糖、白米、小麦粉)
健康に関する本の中で危険な食べ物として控えるべきだと挙げられるのが白い3つの悪魔、砂糖、白米、小麦粉です。
砂糖は名前のとおり「糖」です。白米と小麦粉は炭水化物ですが体の中に入ると糖になります。
糖の危険性
なぜこの「糖」が危険かというと、血糖値を急激に上昇させ、体に負担をかるためです。
血糖値の急上昇を下げるために膵臓(すいぞう)がインスリンを分泌します。ですがあまり高頻度で血糖値の上昇が続くと膵臓が疲弊してインスリンを正常に分泌できなくなります。
すると糖を分解することができずドロドロの血が体中を巡ることになります。
また、糖はブドウ糖に変換されたのにちグリコーゲンになりエネルギーとして使われますが、グリコーゲンに変換できる量は限られています。
グリコーゲンにならなかったものは脂肪となり皮膚の下に蓄積していきます。いわゆる皮下脂肪です。
そして皮膚の下に溜めきれなくなると内臓の周りに、内臓の周りに溜めきれなくなると、肝臓や膵臓といった内臓や筋肉など本来脂肪があるべきでない場所に溜まり始めます(異所性脂肪)。
脂肪が溜まった結果、各臓器が正常に働けなくなり、糖尿病や肝硬変などが発生し、悪化すると、肝臓がん、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳溢血といった死に直結する病につながります。
糖の危険性については詳しく知りたい方は下記をご参考ください。
(参考)【超危険】白米・パン・麺・スイーツはなぜ危険か?ほぼ違法な恐怖の白い粉
精製した白い粉が危険
砂糖やお米、小麦粉のすべてが体に悪いわけではありません。悪いのは精製して純度を高めた砂糖、白米、小麦粉です。
精製とは不純物を取り除いて純度を高めることです。綺麗でクリーンなイメージを抱きますが、この3つの食品の場合には全く違います。
精製する前はビタミンなど他の栄養素もあるのですが、そういった体にいい栄養素を取り除いて体に悪影響を及ぼす糖や炭水化物のみにしています。
このため精製する前の玄米、全粒粉、黒糖など茶色っぽい粉が体にいいと推奨されています。
ですが「玄米より白米の方が美味しい」「全粒粉より精製した小麦粉で作ったパンの方が甘くておいしい」と思う人が多いです。これはまさにその通りです。だからこそ食べ過ぎてしまい危険です。
多くの日本人が美味しい・食べやすいという理由で体内で毒になる食べ物を過剰摂取している状態です。
精神にも影響を及ぼす
3つの白い悪魔が影響を及ぼすのは臓器を壊す物質的な面だけではありません。精神面にも負荷を与えます。
精製した白い粉を食べると血糖値が急上昇します。それを防ぐために膵臓(すいぞう)がインスリンを急いで分泌します。すると血糖値は下がっていきます。
ですがこれは正常な反応ではありません。本来、精製前の他のビタミンも入っている場合は血糖値が急上昇せず緩やかに上がっていきます。
つまり、インスリンの分泌は緊急対応でもあります。
そして、血糖値が下がったあとにまた糖を摂ると、血糖値の急上昇→インスリンの分泌→血糖値の低下というように、血糖値が乱高下するようになります。
この血糖値の乱高下が精神に負荷をかけます。そして、血糖値が下がりすぎた場合に鬱に近い状態になります。
ただ、砂糖・白米・パンや麺などを食べただけですが、肉体的にも精神的にもものすごい負荷がかかっています。
栄養分の浪費
3つの白い悪魔は、血糖値の急上昇による肉体と精神面へのダメージの他に、栄養分の浪費という問題ももたらします。
ごはん・スイーツ・パンなどを「栄養をとるために食べていた」と思っているかたは大きな勘違いをしています。
3つの白い悪魔はカロリーはあるものの栄養素が入っていません。なぜなら精製するときにビタミンやミネラルといった重要な栄養素を全て削ぎ落してしまっているからです。
更に、体の中に入った糖がぶどう糖やグリコーゲンに変換するときにビタミンやミネラルを消費します。
3つの白い粉の中には含まれていないので、体の中にある栄養素をどんどんと浪費していきます。
つまり、3つの白い粉は体の中からビタミンやミネラルを奪います。
食品業界の闇
食品業界にいる人たちは3つの白い粉が体に悪いことを知っています。それともう2つ知っていることがあります。それは、
- 「糖」には人を依存させる効果がある。
- 「塩」と「砂糖」を混ぜ合わせると味が薄まってわかりにくくなる。
ここで問題です、自社の食べものをヒットさせて長くたべてもらうにはどうすればいいでしょうか?
答えは「糖」を入れて食べた人を依存症にすることです。
ただし、依存症にするために糖をたくさん入れると甘ったるくなって嫌われてしまいます。かといって糖を少なくすると依存者を作ることができません。
そこで糖をたくさん入れた後に塩を入れると、その甘味が薄まります。そして糖をたくさん入れて塩を足し最適なバランスに仕上げれば、美味しく依存性のある甘いスイーツを作り出すことができます。
食品業界はこのバランスを調整するプロ集団です。
右の頬を殴られたと同時にお腹と背中と足を殴られると、どこを殴られたかわからなくなるのと同じです。だた一つわかることは体がボロボロになったということです。
「あまり甘くないから大丈夫」という感覚には注意が必要です。
食品業界にも悪い部分はありますが、「玄米より白米の方が甘くて美味しい」という私たちの健康に対する知識の無さも大きな原因の一つです。
食品業界は単に私たちの願いを叶えようと努力しているだけかもしれません。
白米と玄米の栄養素比較
参考に白米と玄米の栄養素(100gあたり)を比較すると以下のようになります。
玄米がとりたててカロリーが低かったり、炭水化物が少ないわけではありません。
玄米と白米のカロリーや炭水化物はほとんど同じです。一部のミネラルやビタミンが玄米の方が2倍以上含まれています。
栄養素 | 白米 | 玄米 |
---|---|---|
カロリー | 342kcal | 346kcal |
炭水化物 | 77.6g | 74.3g |
たんぱく質 | 6.1g | 6.8g |
カリウム | 89mg | 230mg |
マグネシウム | 23mg | 110mg |
リン | 95mg | 290mg |
マンガン | 0.8mg | 2.1mg |
ビタミンB1 | 0.1mg | 0.4mg |
ナイアシン | 1.2mg | 6.3mg |
パテトン酸 | 0.7 | 1.4mg |
飽和脂肪酸 | 290mg | 620mg |
不飽和脂肪酸 | 520mg | 1730mg |
この結果から見ると、玄米だから太らない安心安全だから食べ過ぎていいというわけではないようです。
あくまで玄米なら血糖値の急上昇と、体内の栄養素の浪費を防ぐことができるメリットがあるというところです。
人工物(人工甘味料、化学調味料、食品添加物)
人工物には食品が悪くならないように長期間保存するための添加物や、「糖」に対して敏感になってきた人々への魔法的な解決策としての人工甘味料などがあります。
ですが基本的にほぼすべての人工物は食べてはいけません。
人工甘味料の危険性
3つの白い粉で砂糖、白米、小麦粉などの甘い食べ物が危険という話をしました。
人工甘味料は糖をとらずに甘さを感じられる科学技術の英知の結晶と褒め称える人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。
人工甘味料はとても危険な食べ物です。
特に糖質オフやカロリーゼロをうたった食べ物や飲み物で必ずといっていいほど使われています。
なぜ0カロリーなのか?
カロリー0と聞くと「体にいい!」「どれだけ飲んでも大丈夫!」と思い込んでいますが決してそうではありません。
そもそもカロリーがいつ発生するかというと、例えば糖を食べたときに、体の中で分解されぶどう糖に変化します。この変化したときのエネルギーがカロリーです。
カロリー0というのは、甘味を与えたのち体の中で分解されないということを意味しています。分解されないから吸収されないので太りません。
ここで「太らないならいいじゃん!」と言いたくなりますが、一番恐ろしいのは吸収されないが排泄もされないということです。
体の中の分解→吸収→排泄というラインに乗らないのが人口甘味料です。
人工甘味料は分解を拒否するため腎臓や肝臓に蓄積されていきます。
危険なアスパルテーム
人工甘味料のすべてが体内に蓄積していくわけではありません。蓄積よりももっと悪いのがアスパルテームという人工甘味料です。
アスパルテームは分解されますが、分解されたときにメチルアルコールという劇薬の毒物を体内で発生させます。
化学調味料(うま味調味料)
化学調味料とはうま味成分のことです。食べ物に含まれているうま味成分はアミノ酸です。ここに目をつけて、人工的に生成した白い粉が人工のアミノ酸です。
自然界にあるアミノ酸は素材の中に入っているものなので、アミノ酸だけを過剰に摂取しすぎるということはありません。
ですが人工のアミノ酸は単体で存在するので必要以上に摂りすぎてしまうことがあります。すると体内のバランスが崩れます。
体内のバランスが崩れると体に害を及ぼします。
基本的に販売されているものは厚生労働省の安全基準はクリアしているので過剰摂取しなければ大きな問題はないとされていますが、もし摂らずに生活できるのであれば、摂取しないにこしたことはないでしょう。
食品添加物
食品添加物とは保存料のことです。着色や発色をよくするために使われます。
WHO(世界保健機関)は加工肉が特に体に悪いということを発表しています。
お肉とは本来だんだんと黒ずんでいくものです。ウインナーやハムの断面がなぜずっとピンク色のままなのかというと保存料がつかわれているからです。
加工肉以外にも漬物や珍味などやたらと黄色かったりピンク色だったりするものがあります。自然界の中には蛍光色のような色を発する食品はありません。
あの異様なまでに明るい発色も保存料によるものです。
発色剤(亜硝酸)Naは危険
特に危険なのが発色剤として使われている亜硝酸Na(亜硝酸ナトリウム)です。発色剤以外にpH調整剤として標記されていることもあります。
なお、毒物及び劇物取締法で劇物に指定されています。
亜硝酸ナトリウムは発がん性があることがわかっています。
このため発色剤が使われているハムやソーセージなどの加工肉を1日に50g食べると、大腸がんになるリスクが18%高まると言われています。
なお、亜硝酸Naには細菌の繁殖を抑える消毒効果もあり、非加熱のソーセージには添加することが義務付けられています。
食品業界の闇
人工甘味料や人工調味料、添加物が体によくないことは食品業界も知っています。それでも彼らが使うのは消費者が無知だからです。
「カロリー0」「糖質オフ」と書いておけば売れるからです。
賞味期限が長く新鮮そうに見えれば売れるからです。
美味しければ売れるからです。
多くの人が気にしているのはカロリーや太らないかということだけです。食品業界はそこに目をつけ、カロリーゼロの危険なものを平然と売っています。
多くの人が買う時に気にするのは見た目が美味しそうかどうかです。体にとても悪いけど綺麗なピンク色のハムと、体にいいけど少し黒ずんだハムが置いてあれば、売れるのは綺麗なピンク色のハムです。
「買っている本人たちが満足しているんだから、それでいいじゃん」という理論です。
ですが確かにその通りす。私たちの体を壊しているのは食品業界ではなく、私たちの食品に対する無知です。
トランス脂肪酸(菓子パン、スナック、マーガリン)
トランス脂肪酸という危険な食べ物があります。トランス脂肪酸とは何かというと油の一種です。とくに、菓子パンやスナックなどのお菓子に使われています。
安い油の危険性
油=悪と一概にいう事はできません。実際、油は体に必要なものでもあり、質のいい油は人体にそこまで悪い影響を及ぼしません。
油の問題点は質のピンキリがすごくあるということです。特に、安い油はほぼトランス脂肪酸を含んでいると考えていいでしょう。
安い揚げ物や安いお菓子がなぜ安いかというと、安い油を使っているからです。
なぜトランス脂肪酸がいけないのか?
トランス脂肪酸がなぜ悪いかと言うと酸化した油だからです。酸化した油が体に大ダメージを与えます。
具体的には体の味方である善玉コレステロール(HDL)を殺し、体に悪影響を及ぼす悪玉コレステロール(LDL)を増殖させます。
悪玉コレステロールが増殖すると、血液がドロドロになります。
血液がドロドロになると、糖尿病、動脈硬化や心臓疾患、ガンなどの死に直結する病気につながります。
トランス脂肪酸が含まれている食品
チョコレートに油!?と思う人もいるかと思いますが、思っている以上にたくさんの油が使われています。
安いチョコレートには注意が必要です。
なお、バターは体にいいと思われていますがそうではありません。マーガリンに比べてトランス脂肪酸が使われていない点は体にいいですが、飽和脂肪酸という体内で脂肪に変わる油を多く含んでいることに変わりはありません。
フライパンに敷く油として使うなど少量なら問題ありませんが「体にいいから」と言って大量に食べると様々な病気を引き起こします。
トランス脂肪酸の見分け方
今のところ食品にトランス脂肪酸の使用や量を表示する義務はありません。このため裏面の成分表示からトランス脂肪酸が使われているかどうかを見分けることはできません。
任意で表示することは可能ですが、ほとんど表示されていないのが現状です。
食品業界の闇
食品業界はトランス脂肪酸が体に悪いということを知っています。ですが同時に消費者は少しでも高いと買わないということも知っています。
そのときに、裏側の製造工程でコストカットできるのが油です。安い油を使えば製品を安く製造することができます。
価格を抑えれば消費者も喜びます。
コンビニや居酒屋、安いスナックや菓子パンなど、コストカットが徹底されている分、酸化した安い油が使われている可能性が非常に高いです。
ですが、食品業界が悪いというより「安ければいい」という私たちの健康に対する無知が悪いのかもしれません。
既製品のサラダ
最後にコンビニなどで売られている既製品のサラダです。
サラダといえば体にいい健康食の代表です。「健康に気を使っているから」と言ってお昼にコンビニでサラダを買っている人もいます。
ですが、実はそのサラダが危険だったのです。
サラダがなぜ危険か?
サラダが危険な理由は人工の食品添加物と同じ理由です。
一般的な野菜は普通につくれば割とすぐに萎れてしまうものです。ですが、コンビニに置いてあるサラダはなぜあんなにも発色がよく、ずっとシャッキッとしているのでしょうか?
サラダは悪くならないように一度薬品に浸けてあるからです。
サラダの洗浄に使っているのが次亜塩素酸Naという薬剤です。
これは、塩素系の漂白剤や洗浄剤の主成分で、口の中に入ると粘膜を荒らしたり、胃液(酸性)と反応して、体内で有毒なガスが発生する危険があります。
次亜塩素酸Naで消毒したあと、水に長時間つけて洗い流しています。すると野菜たちはシナっとしてしまいます。
このシナっとした野菜たちをシャッキッとさせるためにもう一度薬品に浸けます。サラダに使われている野菜たちはかなりの薬漬け状態です。
食品業界の闇
食品業界の人たちはサラダを薬品漬けにしていることを知っています。それでもサラダを販売します。
それは、私たちが「健康になるには野菜を食べなければ!」と言ってサラダを求めるからです。そして、「見ためがシャキっとしてて元気そうな野菜」を欲しがるからです。
これも食品業界が悪いというよりも私たちのニーズを満たすために、食品業界の方々が頑張った結果といえます。