世の中は魅力的な食べ物で溢れています。スーパーやコンビニにいけば美味しい食べ物が安く手に入ります。
ちょっと街を歩けば普段は食べないような料理を提供している料理屋さんがたくさんあります。
「今日は何たべようかな~」「あれ食べたいな」「これ食べたいな」と何を食べるかを考えている時が一番幸せ~という人もたくさんいます。
丸みを帯びたお腹は危険サイン!
お腹がぽっこりしていたら危険!と言われても、「私のお腹そこまでポッコリしてないし」「BMIからいったら普通からやや太り気味だからまだいける」と思っている人がいますが、そういう人たちこそとても危険です。
「まあいいや」「まだ大丈夫」を続けていった結果、命に関わる病気へと陥っていきます。
命に関わると言われれば「こわい!」と思うかもしれませんがピンとこないのも事実です。ここでいう命に関わるとは急に人生が終わってしまう事ではありません。
体中に痛みやだるさなどの疲労が出てきて、そして病院に行くことが増えていき、自分の時間がどんどんと削られて行きます。
例えば、腎臓に負担がかかりすぎて壊れてしまったときに人工透析という処置を行いますが、週3回4~6時間ほど機械から出る管につながれていけなければなってしまいます。
ほぼ半日~1日を週3回です!そしてこれを長期間続けなければいけません。続けないと確実に死にます。
仕事や会議、余計な雑務で時間を奪われることですら死ぬほど嫌がる人がいるのに、それ以上に人生の時間を奪われてしまいます。
人工透析を受けている人たちが必ず言うのは「もっと前に食事を改善していれば」「生活習慣を変えていれば」です。
今からでも遅くはありません。あなたの人生にとって今日が一番若い日です。学んで改善していけば人生は確実に変わります。
生活の改善が続かない理由
「メタボは危険」「太っているのはよくない」「適正体重がいい」ということは誰もが知っています。いろんなメディアやお医者さんが何度も何度も言っています。
聞いた瞬間は「気をつけなきゃ」と思いますが、ふと気づくといつもの生活習慣に戻っています。
この一番の理由はなぜ改善しなければけないか、改善しなかったらどうなるかを具体的に知らないからです。
言われたからやっている状態なので、自分が本心からそうしたいと思っていません。
むしろ、食べたいという自分を強く抑え込んで我慢している状態です。
この結果、気づくと我慢やストレスが少ないいつもの普通の生活へと戻っていくわけです。
ここでは、そもそも脂肪とは何なのか?具体的にどの脂肪が危険なのか?健康被害の最悪の結末はどうなるのかについて解説しています。
脂肪の種類
脂肪というとお腹についたプニプニしたお肉と思っている人がほとんどですが、脂肪には3種類あります。
- 皮下脂肪
- 内臓脂肪
- 異所性脂肪
「脂肪」という言葉自体が独り歩きして悪者扱いされていますが、体には必要な脂肪もあります。身体から脂肪が無くなってしまったらガリガリになり命の危険に晒されます。
逆に、ガリガリで細いのに皮膚の下に脂肪がある人もいます。
どの脂肪が必要でどの脂肪が悪者なのかを知っておくことが大切です。
脂肪 | 内容 | 見分け方 | 危険度 |
---|---|---|---|
なし | 筋肉 | シックスパック | 健康 |
皮下脂肪 | 皮膚の下につく。ある程度必要 | つかめる | 健康~やや危険 |
内臓脂肪 | 内臓の周りにつく | つかめない | 危険 |
異所性脂肪 | 異なった性質の場所につく脂肪 | 病院で検査 | 超危険 |
皮下脂肪
皮膚の下についている脂肪のことです。皮下脂肪はムニっとつかむことができます。
最近お腹が出てきたなーと思っても脂肪をつかめる状態であればそこまで恐怖に感じる必要はありません。
むしろ皮下脂肪は体温維持や、運動時のエネルギー、外からの衝撃に対するクッションになったりと必要な脂肪です。
内臓脂肪
内臓の周りに直接くっついている脂肪のことです。腸を支えている膜につきます。
内臓の周りという本来であるべきでない場所についてしまう脂肪です。皮下脂肪と違い硬くてつまめません。
お腹がパンパンでツルッとしていて、つまむところが無い状態です。
この内臓脂肪が貯まった状態がメタボリックシンドローム、いわるゆメタボです。
皮下脂肪がたくさん溜まり、燃焼しきれなくなると皮下脂肪になっていきます。
異所性脂肪
内臓脂肪よりさらに危険な脂肪があります。それが異所性脂肪(いしょせいしぼう)です。
漢字からもわかるように全く異なるつく脂肪のことです。内臓そのものや筋肉そのものについてしまう脂肪です。
筋肉というと上腕二頭筋など腕や足を思い浮かべますが、心臓の周りなどの筋肉にもつきます。そして、酸素や栄養を運ぶ血管を塞いでしまい心筋梗塞を引き起こす原因にもなります。
内臓だと、膵臓(すいぞう)や肝臓(かんぞう)についてしまい大きな病気を引き起こします。
30代以降が危険
「脂肪」という言葉に敏感になりがちなのは、見た目を気にする学生や社会人デビューしたての若者が多いですが、脂肪による命の危険性を帯びてくるのは30代以降です。
筋肉が減る
30代以降になると筋肉の量が減り基礎代謝量が減ってきます。これは人体の構造上みんなそうなります。
スポーツ選手でも30代、40代で引退する選手が増えてくるのは、体の構造上筋肉が減ってしまうからです。
ハードなトレーニングを毎日何時間も続け若い頃と同程度の筋肉を維持している人もいますが、それはごく一部です。1億人以上いる日本人の中でも数えるほどです。それどころか60億いる世界の中ですら数えるほどです。
30代以降で筋肉が落ちると聞いたときに「イチローやカズ、武井壮や奥村正子がいるじゃないか」と思った人は胸に手を当てて聞いてみてください「あなたは1食1食考え抜いた食事をし、毎日最低1時間以上は高負荷の筋肉トレーニングをしていますか?」と。
「今は大丈夫」な人が危険な理由
筋肉が減ると基礎代謝量が減ります。これはどいうことかというと脂肪が燃えずらくなるということです。
今まではムニっとつかめる皮下脂肪があっても、筋肉が自然と燃焼してくれていました。ですが、年を経るごとに同じ量の皮下脂肪を燃焼しきれなくなります。残った脂肪が内臓脂肪へと変わっていきます。
これが「今は大丈夫」と言っている人が、いままでと変わらない生活をしていたのに、気づくとお腹がポッコリしてくる理由です。
何が原因で脂肪がついてしまうのかを知らないとポッコリお腹を防ぐことはできません。
脂肪の原因は何か?
脂肪がたまる原因を「何かを食べ過ぎてしまったから」と思っている人はお腹ポッコリの予備軍です。
口に入れたすべてのものが脂肪に変わるわけではありません。
何がダメで何がいいのかを知っておく必要があります。
犯人は「糖」
ずばり脂肪の1番の犯人は「糖」です。脂肪に関するよくある勘違いの一つに糖はいいけど油は体に悪いがあります。
これは、普段から白米やじゃがいもなど糖を含むものが日常のなかり当たり前に存在するものです。また「脂肪」の冒頭には「脂 (あぶら)」という漢字があります。油を食べれば脂肪になると思ってもしょうがありません。
ですが、医学的な答えは逆です。油よりも糖の方が太ります。
糖というと砂糖やチョコレートなどのお菓子を思い浮かべるかもしれませんがそれだけではありません。
噛んだら甘味が出る白米やじゃがいもなどの炭水化物も糖になります。
「今日は唐揚げ食べるの我慢して、ごはんだけにしよう」と言っている人は大きな勘違いを犯しています。
糖は極悪人
糖と聞くと甘いし美味しいし、脂肪にはなるけど癒してくれるいいヤツだよと思っている人がいます。ですが、実際は糖は極悪人です。
食品関係のビジネスの基本に糖を入れるというのがあります。それは糖には人を依存させる効果があるからです。
行列のできるクレープ屋さん、行列のできるタピオカ屋さん、行列のできるアイス屋さん、行列のできるパン屋さんどれも糖を含んだ商品を売っています。
逆に、糖を含まない食べ物で行列をつくることはとても難しいです。一時ブームになったとしても依存性がないので持続力がないからです。
糖は「みんなを癒すよ」というほんわかした笑顔で優しく近づいてきます。そして裏側ではあなたの体をどんどんと破壊していきます。破壊している間も優しい微笑みを一切崩しません。
そして体が悲鳴をあげ「もう無理!」と糖質制限を行い優しい微笑みを見せる糖を締め出します。最後に残るのはボロボロになったあなたの体です。
ニコニコしながらあなたの体をジワジワと破壊していく。まさに鬼畜です。
もちろん糖は悪いだけではありません。しっかりと距離を保ってお付き合いする分にはニコニコして癒してくれるとてもいい人です。
大切なのは糖との距離感です。
全年代の日本人は糖質過多
日本は戦後の食事が何もなかったころに比べ、たくさんの食ものがありとても幸せな状態です。
ですが、あまりにも過剰に糖を含んだ商品が身近に手に入るため、日本人の全年代が糖質をとりすぎです。
なぜ脂肪がたまるのか?
糖が主犯!というと糖をバッサリと断とうとする人がいます。ですがもちろん糖は体になくてはならないエネルギーでもあります。皮下脂肪が体に必要なのと同じです。
糖が脂肪になるメカニズム
身体の中に入った糖はブドウ糖になりグリコーゲンになります。
グリコーゲンは筋肉を動かすために必要なエネルギーです。つまり糖がないと筋肉を動かすことができません。筋肉は重いモノを持ち上げるだけではありません。心臓のポンプ作用も筋肉です。
ですが、生成できるグリコーゲンの量は限られています。
体がもう「グリコーゲンに変換できません!」となると、中性脂肪になり体の中に貯蔵されます。
この中性脂肪も量が少ないときは悪者ではありません。むしろ、非常時のエネルギー源としてとても重要です。なくてはならないものです。
ですが、その中性脂肪が溜まりすぎると血液に流れ出し内臓脂肪になっていきます。これが悪者です。
たとえ:糖は家と同じ
この流れは家と同じです。家の中になにもなければ生活していくことができません。空っぽの部屋だけ与えられた状態ではやがて餓死してしまいます。
家の中に最低限必要な調理道具を揃え、冷蔵庫がなく買ったものをその時々で調理する状態が、糖のすべてがグリコーゲンに変換されている状態です。
この状態では何か災害があったり食料が手に入らないと危機的な状態になってしまいます。
そこで冷蔵庫を購入し、食品や作ったものをストックし始めた状態が、中性脂肪が溜まり始めた状態です。
この状態であれば1週間ぐらい買い物にいかなくてもなんとか生活していけます。生きていくうえで安心な状態です。
テレビやSNSなどで災害情報を見て食糧難に恐怖を覚え必要以上に備蓄し始めた状態が内臓脂肪が溜まりだした状態です。
台所に冷蔵庫が3台あり、自分の生活するスペースが圧迫されています。
人がスムーズに動けなくなります。つまづいたり、身体を細めてなんとか通る状態です。場合によっては転んだり挟まれて大けがをするかもしれません。
体の中では血液の流れが悪くなったり、詰まったり、破裂する状態です。
それがさらに進み、本来冷蔵庫があるべき台所以外の、玄関、トイレの入り口、廊下、リビング、寝室、れにまで冷蔵庫を設置した状態が異所性脂肪です。
もはや普通の生活をしていくことは困難です。
肝臓に脂肪が溜まると危険
脂肪の量が増えてくると内臓の周りに着き始めます。これが皮下脂肪です。そこから更に脂肪が増えると、溢れて流れ出た脂肪が肝臓や膵臓などの内臓に溜まり始めます。
内臓脂肪でも特に危険なのが肝臓に溜まることです。
肝臓は体のなかでもとにかく寡黙で頑張り屋さんな臓器です。身体の中に入った毒を分解し外に出す超重要な役割を担っています。
体内で有害な毒を発するアルコールを分解するのも肝臓です。
肝臓に脂肪が溜まっている状態を脂肪肝(しぼうかん)といいます。脂肪肝に肝臓が上手く働かなくなります。
糖と酒は危険
肝臓の機能不全を引き起こすとにかく危険な脂肪肝には2つの主原因があります。
「脂肪肝です」という診断を受けたら、糖とアルコールをやめる必要があります。命に関わります。
言われたらやるというよりも、そもそも糖と酒は超危険です。
- 甘いお酒を飲む。
- お酒を飲みながらチョコレートを食べる。
- 日本酒を飲みながらホクホクの白米を食べる
のは、あなたの肝臓をボッコボコにしてるのと同じです。
気持ちが悪かったり体調が悪いときにそれをやるのは、ボコボコにして血を吐いている肝臓をさらに吊るし上げてタコ殴りにしている状態です。
フォアグラは鬼畜
突然ですがフォアグラと聞くと、世界三大珍味といわれて「一度でいいから食べてみたい~」、脳内でヨダレがジュルッと出て「また食べたいな~」と思う人もいるのではないでしょうか。
ですがフォアグラ=脂肪肝です。あのとにかく危険な脂肪肝です。
アヒルやガチョウに大量の糖を与えて脂肪を溢れさせます。そして分解しきれない脂肪が肝臓に溜まりパンパンになったものがフォアグラです。
美味しいフォアグラの作り方
世界三大珍味とも言われもてはやされる美味しいフォアグラを作るには、ガチョウやアヒルの口に鉄パイプを突っ込み糖と油を流し込みます。胃が痙攣しても食事を吐き出せない状態にします。
この工程を1日2~3回欠かさず続けます。
パンパンの肝臓が出来上がったら、アヒルやガチョウの喉を切り裂いて殺し、お腹の中から肝臓を取り出します。
これがとても美味しいフォアグラがの作り方です。
あまりに残忍なため販売を禁止する動きもあるぐらいです。
なお、甘いお酒を飲むたらふく飲む。お酒を飲みながらチョコレートを食べる。日本酒を飲みながらホクホクの白米を食べるのは、自分で自分の肝臓をフォアグラにしてるのと同じです。
「脂肪肝です」と診断された人は、自分でフォアグラを作った人です。かなりヤバいです。
モテるモテないじゃない。生きるか死ぬか
ここまで読み進めていただいた方は糖や脂肪の恐ろしさをある程度わかっていただけたと思います。
糖質制限というのは「モテるモテない」という話ではありません。あなたが「生きるか死ぬか」の話です。
「もう私はモテなくてもいい。パートナーができなくてもいい。それよりも楽しい人生を送るわ」だから甘いものを食べるという話ではありません。
「どうせ俺はモテないし、お腹ポッコリで笑って楽しく生きよう」という問題ではありません。
モテようがモテまいが、楽しく笑って生きるためには糖を控えることが必要です。
最悪の結末
糖を取りすぎて脂肪が溜まると、血液が流れにくくなり詰まったり破裂したり、各機能が上手く働かなくなったり、死に直結したりします。
ですが、そういわれてもなかなかピンとこないのが普通です。
ここでは体内に脂肪が溜まると何が起こるかを具体的に解説します。
健康のために必要なホルモンの阻害
内臓脂肪が溜まると健康にとって絶対的に必要な2つのホルモンを分泌を阻害してしまいます。
長寿ホルモンの阻害
1つ目は長寿ホルモンです。
誰もが健康で長生きしたいと思っています。80歳や90歳になってもイキイキ若々しくいたいと願います。
全身が痛く苦しくて、たくさんの管につながれて、体を動かすこともままならない状態で、病院の部屋の天井を眺めながら何年も過ごすことを望んでいる人は一人もいません。
そうならないために必要なのが長寿ホルモンです。
長寿ホルモンは血糖値のバランスを調整したり血管を広げる役割を担っています。
長寿ホルモンが阻害されることによって、次の2つにつながります。
この2つの病気はとても危険です。日本人の死因の多くに直結しています。この2つの病気については後ほど解説します。
満腹ホルモンの阻害
2つ目は満腹ホルモンの阻害です。
内臓脂肪が溜まると満腹ホルモンの分泌が阻害されて「まんぷく~」と感じることがなくなります。
体の中に脂肪がたくさんあれば常に満腹感を感じてそうですが実態はその真逆です。
これは、お腹がパンパンに張っている人を思い浮かべればわかります。その人たちは毎日「あーお腹いっぱい。もう何も食べたくない」と言っているでしょうか?
むしろ「今日のごはんな何かな~」と食べることを楽しみにしていないでしょうか?
つまり、たくさん食べて腹がポッコリすればするほどお腹が減るという恐ろしい状態になります。
糖尿病の恐ろしさ
内臓脂肪が溜まると成長ホルモンの分泌が阻害され糖尿病になります。糖尿病は日本人の6人に1人がなると言われるぐらい発生率の高い病気です。
それゆえに「どうせなるんでしょ」と軽視されがちな病気でもあります。
ですが糖尿病はかなり危険です。糖尿病を起点として体中で様々な障害を発症していきます。その中に糖尿病網膜症があります。
目が見えなくなる
糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因となり失明することです。
お腹がポッコリして「プーさんみたい!かわいい」なんて言われて「はは、そうかな~」「私のキャラはかわいいプーさんでいこう」と言って優しく微笑んでいたプーさんの目が急に見えなくなる状態です。
機械と管につながれた人生を送る
人工透析という言葉を聞いたことがあるかもしれません。実はこれもとても危険な状態です。
腎臓は老廃物をろ過して尿として出す重要な役割を担っています。その腎臓が機能しなくなった状態が人工透析が必要になった状態です。
自分では尿が出せなくなってしまったため、管をつなぎ機械を使って老廃物を出す状態です。
感覚がなくなる
糖尿病が発端となって神経がやられて感覚がマヒしてしまうこともあります。
何かに触れても「何も感じない、、」という状態です。熱い冷たい痛いがわからない危険な状態です。
ですが、この感覚が無いという状態ですらマシに見える壊疽(えそ)の原因にもなります。
壊疽とは神経障害になった結果、痛みに気づかず傷口から腐敗菌が入り黒くなり悪臭を放つ状態です。
気になった方は「壊疽」で画像検索してみてください。
動脈硬化の恐ろしさ
皮下脂肪がたまりキャパオーバーとなって脂肪が流れ出すと、血管の表面に付着することがあります。
それが血管の流れを遮ります。血液が血管を通れずに徐々に溜まっていくと最後には詰まってしまい、最悪の場合にはパーン!とはじけてしまいます。
この詰まりを血栓といいます。特に血液のつまりが脳と心臓で発生したときがとにかく危険です。
脳でパーン!とはじければ脳出血です。脳に血栓が詰まったら脳梗塞です。
心臓に血栓が詰まったら心筋梗塞です。心臓の機能が劣化してしまうのが心不全です。
どれも死に直結します。
脂肪は手りゅう弾
「脳出血」「脳梗塞」「心筋梗塞」「心不全」と言われても全然ピンときませんが、血管が詰まって血が回らなくなったり、血管の中でパーン!と破裂すると言われると実感がわくものです。
一つわかりやすい例として小型手りゅう弾があります。
突然ですが小さくて威力の弱い小型の手りゅう弾で効果的に相手にダメージを与えるにはどうすればいいでしょうか?
その手りゅう弾を投げて手のひらの上で爆発させても手の表面が焦げるだけです。ですが、握った手の中でその手りゅう弾を爆発させれば手を吹っ飛ばすことができます。
手の上でその威力です。ではその手りゅう弾を口の中から体内に放り込んで体の中で爆発させたらどうでしょうか、、
結果は言うまでもなく恐ろしいですね。
糖の取りすぎはこれと同じです。コツコツゆっくりと時間をかけて体内で手りゅう弾を作りだす行為です。
自分の体内に手りゅう弾を仕掛けているのは誰でしょうか?それはあなたです。
なぜメタボで騒ぐのか?
世の中はなぜ「メタボ、メタボ」とうるさく騒ぎ立てるのでしょうか?
日本人の多くが「メタボ」です。なので自分が判定されたところで「あーメタボって言われちゃったよ。てへっ」ぐらいにしか思っていない人がほとんどです。
ですが、このメタボこそが体内に手りゅう弾が出来上がってきていますよというサインです。
メタボの段階であれば 「脳出血」「脳梗塞」「心筋梗塞」「心不全」を止められるのです。メタボだと気付き改善することが大切なのです。
だから医療関係者や政府が「メタボメタボ」と騒ぐわけです。
それはみなあなたの健康のためです。
急激な糖質カットは逆効果
ここまで読んでいただければ「糖はこわい」「明日から糖は全カットしよう」と思う方もいるかもしれません。
ですが、急激な糖質カットは逆効果です。
これまで糖質を多量に取っていた人が急に糖質を大幅カットすると、体が飢餓状態だと勘違いします。
そして、体中の糖を肝臓に集めようとします。
肝臓は毒を分解する機能です。そこに脂肪が溜まっていくと肝臓が機能しなくなっていきます。
血液がドロドロになり脳梗塞や心筋梗塞の原因になったり、肝臓自体が劣化して肝硬変や肝臓がんになるリスクが上がってしまいます。
糖質15%オフから
体を危険な状態にしないためにも、まずは糖質を15%程度オフにするのが安全です。
普通の食事に加えて、お菓子やジュースを食べているのであれば、まずはお菓子やジュースをやめる。
お菓子やジュースはあまり食べていないけど、ごはんやラーメンなど炭水化物をたくさん食べているという人は、その量を少しずつ減らしていく。
いきなり4分の1(25%)も削らなくていいのです。もっと優しくて簡単なことで大丈夫です。
ポイントは1日やったらOKというわけではなく、糖質15%オフした食習慣を身に付けることです。
明日から糖質ゼロ、ごはん・ラーメン・炭水化物は一切ダメというスパルタなものではありません。4分の1も減らさなくていい。少しずつ減らしていけばいいという誰にでもできる優しいものです。
自分の体でフォアグラを作るのはやめて、あなたが80歳、90歳になっても健康でイキイキした体を手に入れられることを心より願っています。