エルロン(ロール)、ラダー(ヨー)、エレベーター(ピッチ)、スロットルって何?違いをわかりやすく解説【ドローンと飛行機の違い】

ドローンの動き方エルロン(ロール)、ラダー(ヨー)、エレベーター、スロットル Drone

ドローンを操作するときにほとんどと言っていいほど出てくる専門用語に「エルロン」「ロール」「ラダー」「ヨー」「エレベーター」「ピッチ」「スロットル」があります。

ここではこれらの専門用語について解説しています。


ドローンの4つの動き方

ドローンは空中で様々な方向に自由に飛び回ることができます。それぞれの動きを分解すると①上下、②前後、③左右、④旋回という4つに分類することができます。

この4つの動きにはそれぞれ専門的な名前が付けられており、それが「スロットル」「エレベーターピッチ」「エルロン(ロール)」「ラダー(ヨー)」です。

専門用語と動きを紐づけると次のようになります。

ドローンの動きと用語
  1. 「上下」 = 「スロットル」
  2. 「前後」 = 「エレベーター」
  3. 「左右」 = 「エルロン」
  4. 「旋回」 = 「ラダー」


これらの用語は飛行機から来ています。飛行機とドローンでは動作原理が異なりますが、その動きに合わせて同じ名前が使われています。

ドローンのそれぞれの動きを図にすると次のようになります。


なぜエレベーターが上下ではなく前後なのか?

エレベーターと聞くと、ビルやマンションにあるエレベータを思い浮かべる人は少なくありません。そのイメージからいくと、エレベータは上下方向の動きではないか?なぜ前後なのか?と多くの人が思います。

エレベーターとはご想像のとおり、人が乗って上下するあのエレベーター(elevator)のことです。その動詞であるえれべーと(elevate)は「上げる」「昇進させる」といった「上」というニュアンスを持ちます。

ドローンの「エレベータ」がなぜ前後になるかを理解するためには、「スロットル」の意味を理解する必要があります


スロットルとは何か?(上下)

スロットルとは、バイクや車でも使われるようにモーターやエンジンの回転数を上げたり下げたりする装置です。フルスロットルといえば、アクセル全開でエンジンやモーターがフル回転している状態を表します。

ドローンのモーターはプロペラの真下についており、モーターが全開になるとプロペラが全力で回転します。プロペラが回転すると浮く力(揚力)が発生するため、ドローン本体が上に持ち上がり上昇します

スロットルを緩めればモーターの回転数が下がり、ドローン本体は下降します

つまり、ドローンにおける「スロットル」は「上下」の動きとなるわけです。

例:DJI Air3



エレベーターとは何か?(前後、ピッチ)

エレベーターは用語のとおり「上げる」という意味です。ドローンにおいては、機体の傾きの上げ下げをすることから来ています。

プロペラが回転している状態で、機体が上に傾けばドローンは後ろに移動します。機体が下に傾けばドローンは前に進みます

このため、ドローンにおける「エレベーター」は「前後」の動きとなるわけです。

飛行機では機体(機首)が上や下を向く動きをピッチング(pitching)と呼びます。このため「ピッチ」と呼ばれることもあります。



エルロンとは何か?(左右、ロール)

エルロン(aileron)とは飛行機の補助翼のことで、機体を左右に動かす役割を持ちます。

飛行機の翼の先端当たりについていて、パタパタと上下することで空気の流れを変えて、右や左に進行方向を傾けます。

飛行機のエルロン


飛行機ではこの動きのことをローリング(rolling)と呼びます。このため、エルロンのことをロール(roll)と呼ぶこともあります。


ラダーとは何か?(旋回、ヨー)

ラダー(rudder)とは「舵」という意味です。飛行機では方向を決める舵という意味で「方向舵(ほうこうだ)」と呼びます。

飛行機の後ろに縦向きでついているのがラダーです。

飛行機のラダー

飛行機では上下を軸として回転する動きをヨーイング(yawing)呼びます。このため、ラダーをヨー(yaw)と呼ぶこともあります。


ちなみに、「L」で始まるラダー(ladder)の「はしご」とは全く関係がありません。(日本語だと同じ発音なので紛らわしいです、、)


ローリング、ピッチング、ヨーイング

上記で少しでてきた「ロール」「ピッチ」「ヨー」は図で表すと以下のようになります。

上下を軸として回転している状態を「ヨーイング(Yawing)」、左右を軸にして回転している状態を「ピッチング(Pitching)」、前後を軸にして回転している状態を「ローリング(Rolling)」と呼びます。

それぞれ名詞形で「ヨー(yaw)」「ピッチ(pitch)」「ロール(roll)」とも言います。


ドローンのスティック操作と各動き

ドローンの送信機で表すと「スロットル」「ラダー」「エレベーター」「エルロン」の各動きは次のようになります。

DJI Air3 モード2の場合


左スティックが「スロットル(上下)」と「ラダー(旋回)」を担い、右スティックが「エレベーター(前後)」と「エルロン(左右)」の操作となります。

注意点

ドローンの送信機の各操作は、モードによって割り当てを切り替えることができます。

DJI Air3 モードによるスティックの割り当ての違い



ドローンのスロットル

ドローンの「スロットル」は、プロペラの下についている4つのモーターの回転を制御する動きを表します。

スロットルに合わせてモーターが回転するので、スティックを前方に倒せば上昇し、後方に倒せば下降します。


ドローンのエレベーター

ドローンの「エレベーター」は、ドローンの前方の2つのモーターと、後方の2つのモーターをそれぞれ制御する動きです。

スティックを前方に倒すと、後ろ側のモーターの回転数が上がり、機体が前方に傾くことで前に進みます。

スティックを後方に倒すと、前側のモーターの回転数が上がり、機体が後方に傾くことで後ろに進みます。


ドローンのエルロン

対角線上にあるプロペラのモーターの回転速度を調整することで右移動や左移動をします。


ドローンのラダー

エルロンと同じく、対角線上にあるプロペラのモーターの回転速度を調整することでその場で旋回(右旋回、左旋回)をします。



最後に

ドローンの操作にはたくさんの専門用語がありますが、「習うより慣れろ」ということで、実際に操作する方が動きの感覚を覚えることができます。


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