【確定申告/経理/会計】クレジットカードで支払った決済はどう仕訳けするか?勘定科目「未払金」、個人事業主のプライベート口座

ビジネス
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「クレジットカードで支払った決済の仕訳方法がわからない」、「勘定科目はどうすればいいの?」個人事業主の方で、このような悩みをお持ちの方はいませんか?

クレジットカードは、ビジネスの支払いを効率化する便利なツールですが、会計処理は少し複雑です。特に、プライベート口座と事業用口座を分けている個人事業主の方は、仕訳で迷うことが多いかもしれません。

この記事では、具体的な仕訳例を交えながら、クレジットカード決済の仕訳方法をわかりやすく解説します。勘定科目「未払金」や個人事業主のプライベート口座についても解説しています。

この記事を読めば、クレジットカード決済の仕訳で迷うことはありません。日々の経理処理や確定申告準備に役立つこと間違いなし。ぜひ最後までご覧ください。



クレジットカードで買い物をした時(勘定科目「未払金」)

クレジットカードで買い物をした場合、その時点では実際にはお金が動いていないため、「未払金」として計上します。

例えば、2/19に5万円の事務用品を購入した場合、仕分けは以下のようになります。(摘要はメモのような位置づけです。決まった書き方はありません)


(借方)消耗品費 50,000円 /(貸方)未払金 50,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
2/19消耗品費50,000円未払金50,000円事務用品○○カード


「未払金」とは何か?

未払金とは、商品やサービスを購入したり、提供を受けたりしたものの、まだ代金を支払っていない場合に使う勘定科目です。

例えば以下のような場合に使用します。

・クレジットカードで買い物をした場合
・備品を購入したが、まだ支払いをしていない場合
・サービスを利用したが、料金を後日支払う場合


銀行口座から引き落とされた

次に経理処理をするのは、実際にお金が銀行口座から引き落とされたタイミングです。

個人事業主がクレジットカードを使って買い物をした場合、どの銀行口座に紐づいたクレジットカードを使ったかで仕分けの方法が若干ことなります。

銀行口座引き落としの2つのパターン
  1. 事業用の銀行口座
  2. プライベートの銀行口座


事業用の銀行口座

事業用の銀行口座の場合、事業用の普通預金からお金が引き落とされます。この「普通預金」を勘定科目として使い、「未払金」と相殺します


(借方)未払金 50,000円 /(貸方)普通預金 50,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額適用
3/31未払金50,000円普通預金50,000円○○カード引き落とし


以上で処理は完了です。簡単ですね。



プライベートの銀行口座

プライベートの銀行口座と紐づいたクレジットカードを使った場合、勘定科目は「事業主借」を使います

「事業主借」とは、会社が個人事業主のプライベートのお金を借りたという意味です。


(借方)未払金 50,000円 /(貸方)事業主借 50,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額適用
3/31未払金50,000円事業主借50,000円○○カード引き落とし


事業用口座から個人口座へ返金しない場合はそのままでOKです。

補足

以下で、事業主の銀行口座に入金する返金処理も記載していますが、この処理なしで問題ありません。

プライベートの口座から引き落としの場合は、事業用の取引は発生しないため取引の登録は不要となります。



返金する場合の処理

もし、事業用口座から個人事業主のプライベート口座に返金をする場合は以下のように処理します。(返金しなくても問題ありません)

(借方)事業主借 50,000円 /(貸方)普通預金 50,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額適用
4/10事業主借50,000円普通預金50,000円事務用品○○カード分の返金


以上で処理は完了です。



クレジットカードで分割払いした場合(+手数料がかかる場合)

場合によっては、クレジットカードで分割払いすることもあるかもしれません。そんな場合も、基本の処理は変わりません。

ついでに、引き落とし手数料がかかる場合も合わせて解説します。

例として、5万円の事務用品をクレジットカード払い、5分割で購入したとします。


購入時の仕分け

購入時は5万円のものを購入し、まだお金は動いていない(引き落とされていない)ので、一括払いと同様に借方を購入した品物の勘定科目、貸方の勘定科目を「未払金」として一括処理します。


(借方)消耗品費 50,000円 /(貸方)未払金 50,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
2/19消耗品費50,000円未払金50,000円事務用品○○カード


引き落とし時の仕分け(1回目)

引き落としは5分割なので、1回あたり1万円です。仮に個人事業主のプライベート口座から引き落とされた場合、勘定科目は「事業主借」を使います。


(借方)未払金 10,000円 /(貸方)事業主借 10,000円

日付勘定科目金額勘定科目金額適用
3/31未払金50,000円事業主借10,000円○○カード引き落とし


あとは、引き落としのあったタイミングでこの処理を繰り返すだけです。


手数料がかかる場合(勘定科目「支払手数料」)

1回の引き落とし毎に、500円の手数料がかかる場合、その費用を別途計上する必要があります。

日付勘定科目金額勘定科目金額適用
3/31未払金10,000円事業主借10,000円事務用品○○カード分の返金
支払手数料250円


注意点

手数料は経費となるため計上可能です。ただし、未払金や事業主借の金額に手数料を含めてはいけません。あくまで別の行を追加して記入する必要があります。



その他のポイント

個人の支出と混同しない

  • 個人の支出(プライベートな買い物)は経費に含めず、「事業主貸」として処理します。


家事按分が必要な場合

  • 例えば、携帯電話料金の一部を事業経費として計上する場合は、按分して経費計上しま
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