妻の失敗やミスを直接指摘してはいけない|「失敗していない前提+思いやり」(無意識や事実確認もダメ)

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家庭の中で夫婦が暮らすとき、夫はたいてい外にいることや仕事に関することをしていることが多く、家の中の家事は妻が担当することが多くなります。

その結果、家の中で夫が何かの行動をするたびに、妻からの小言がとんでくることがあります

夫は夫婦円満のために普段は聞き流していたとしても、チクチクとストレスが溜まっていることは間違いありません。

そのような状況で、妻がなんらかのミスを犯すと「だから言ったじゃないか」「気を着けろよ」といった批判が堰を切ったように溢れ出てきます。

ですが、この指摘は家庭を円満に保つうえでやってはいけない方法です。


妻のミスを直接指摘してはいけない理由

夫の立場からすると「いつも妻が批判してくるのだから、こっちにも批判する権利がある」「たまにはやり返さないとやってられない」と常日頃感じているものです。

つまり、夫が妻のミスを指摘する目的は「自分のストレス発散」ということです。

ここで最も重要なことは、妻のミスを直接指摘してもストレス発散にならないどころか、余計にストレスが溜まって終わるということです。

例えば、妻が何かを買い忘れていたとします。そのときに「あれ、買ってないじゃないか。忘れたの?」と言ったとします。

すると「いちいちうるさいわね。たまには忘れることもあるわよ」「そんなこと言うなら自分で買えば」という言葉が返ってきます。

投げたストレスが更に追加されて返ってくるわけです。ここで言い争いを止めたとしても、夫は最終的に、元のストレスよりも少し大きなストレスを抱えたことになります

仮に、言い争いがヒートアップしてしまったら、お互いが投げ合うストレスは増大し、最終的に夫が抱えるストレスは最初とは比べ物にならないほど大きなものになります

point

相手のミスを直接指摘すると、ストレスが増幅して帰ってくる。


無意識やただの事実確認でもだめ

妻が何かを買い忘れていたときに、「あれ、買ってないじゃないか。忘れたの?」とだけ言った場合、夫からすると、それは批判ではなく、単なる事実確認であることがほとんどです。

「あれ、ないんだ」と感じ、無意識に語った言葉です。

あなたは責めている気がなくても、相手は責められていると感じます

それは、会社であなたが何か失敗をしたときに、上司が純粋に疑問に思って「なんで?どうして?」と言ってくると、あなたが「責められている」と感じるのと同じです。

上司は無意識で悪気もありません。ただの事実確認をしているだけですが、それでも人は責められていると感じてしまう生き物です。

point

無意識やただの事実確認で、相手は責められていると感じる。


失敗していない前提+思いやり

妻の失敗をどのように指摘すればいいかというと、それは「失敗していない前提+思いやり」です。

買い忘れがあったときに、「〇〇ないじゃん!」というのは論外ですが、「あれ、〇〇ないの?」とも言わないようにします。

これは、相手が失敗したことを前提とする言葉です。

そうではなく、「〇〇ってどこかにあったりする?」というように、相手が失敗していない前提で話をします

その上で「あっ、買うの忘れた」と妻が言ったら「家事も育児も忙しいし、ひとつひとつ覚えているのは大変だよね」と言って相手を思いやります。

最後に「いつも大変なのに、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることができれば完璧です。

point

妻の失敗を指摘するときは、「失敗していない前提」+「思いやり」


失敗していない前提の例

相手が確実にミスったなと思う時でも、失敗していない前提で話すことこそが相手への思いやりになります。

出来事失敗前提失敗していないこと前提
買い忘れ「〇〇ないよ」「〇〇ってどこかに保管してたりする?」
洗濯物のし忘れ「洗濯機回してないじゃん」「洗濯機はこれから回す予定?」「洗濯済みの洋服あったりする」
置きっぱなし「ちゃんと片付けてよ」「これまだ使う予定ある?」
電気のつけっぱなし「電気消してないよ」「こっちの部屋まだ使う?」
床にゴミが落ちている「掃除ちゃんとできてないよ」「掃除機これからかける予定ある?」
賞味期限切れ「これ賞味期限切れてるじゃん」「これまだ食べられるかな?食べてもいいと思う?」
「〇〇がうっかり食べてお腹を壊さないように、捨ててもいいかな?」

このように相手の失敗を指摘するのではなく、「どこか他のところにある」「これからやる予定」「まだ使う予定」というように、相手が失敗していない前提で話しかけるだけで、夫婦間の会話がとてもスムーズになります。

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