この度、かれこれ4年以上使い続けてきたLolipop(ロリポップ)からXserver(エックスサーバー)に引っ越すことにしました。
そこには、Lolipop(ロリポップ)を長年使い続けてきたからこそ直面した大きなデメリットがあります。そして、その問題は今後ずっとつきまとうであろうというリスクを抱えていることに気づいてしまいました。。
移管先のレンタルサーバーでは「Xserver(エックスサーバー)」か「Conoha Wing(コノハ ウイング)」で迷いましたが、調べに調べまくった結果、最終的に「Xserver(エックスサーバー)」にすることに決定しました。
ここでは、長年使い続けることでわかるLolipop(ロリポップ)の大問題や、なぜLolipop(ロリポップ)からXserver(エックスサーバー)に移管することにしたかといった理由、また、Xserver(エックスサーバー)とConoha Wing(コノハ ウイング)を比較した結果、なぜXserverにしたのか?という理由を紹介しています。
Xserverが1万円引きになるリンクも紹介しています(ホントに強力です)。
※Xserverの1万円引きの詳細は下記で解説しています。
Lolipopが抱える大問題
今回直面したことでわかったLolipopが抱える2つの大問題があります。
ファイル数に上限がある
Lolipopの一番の大問題は他のレンタルサーバーと違って、アップロードできるファイル数に上限があるということです。
コスパも良く、一般的な契約プランのスタンダードやハイスピードの上限は50万個のファイル数までとなっています。
プラン比較表を見ると、どのプランにも「ファイル数上限」があります。契約するときは「50万か。か感覚的によくわからないけど、大手サーバー会社が設定している数値だから大丈夫だろう」といった感じでサラッと流していました。
ファイル数の上限よりも、「容量(SSD)が300GB超えてるから余裕でしょ!」と思っていました。
この考えがとても甘かったです。。
先日ブログを書いているときに突如画像をアップロードできなくなるという問題が発生しました。原因を調査したところ、結果はこのファイル数上限に達したことが原因でした。
Lolipopの管理画面に入ってディスク使用量を確認すると上限50万のうち、49万9千998が使用済みとなっています。
ここで注目してほしいのは、ディスク使用量がガラガラということです。まだ400GB以上の空きがあります。
なのに、このファイル数上限のせいでアップロードが不可になりました。
とりあえず、一時的に不要なキャッシュファイルやバックアップファイルを削除することで空きを作って解決しましたが、今後もブログを書き続けていくことを考えると必ず直面する問題です。
これは、ブログを書き続けてみないとわからない問題です。。。
発生したエラーの詳細は下記をご参考ください。
表示速度が遅い / php.iniが編集できない
Lolipopが抱える2つ目の問題は「表示速度が遅い / php.iniが編集できない」です。「表示速度が遅い 」と「php.iniが編集できない」は別々の問題のように感じますが、よくよく調べるとくっついていました。。
Lolipopには5つのプランが用意されています。
このうち、表示速度が速いのは次世代サーバーのLiteSpeedが導入されている「ハイスピード」と「エンタープライズ」プランのみです。
「じゃあ、ハイスピードにアップグレードしたらいいじゃん」と思うかもしれません。私もそう思いました。
ここで2つ目の大問題がきます。それは「ハイスピード」と「エンタープライズ」はPHPモードでCGI版が選択できない(LiteSpeed版一択)ということです。
「CGI版が選択できないと何が問題なの?」と思うかもしれません。これもLolipop特有の問題なのですが、なんと、CGI版以外はphp.iniの設定がいじれないというデメリットがあります。
Elementorなどの比較的PHP処理が重いWordPressサイトや、容量の大きな動画などをセルフホストとしてアップロードしようとするとき、デフォルトの設定ではメモリ制限やアップロード容量の制限値が小さくエラーになることが頻発します。
この設定を変更するためには、.htaccessなどでphp.iniの設定を書き換える必要があります。ところが、LiteSpeed版にするとそれができなくなるということです。
実際に、Lolipopのサポートに質問をして得られた回答が以下でした。
LiteSpeed版はphp.iniが変更できないので、数値がいくつか確認をしたら「自分で新しいアカウントを作って試してくれ」との回答でした。。「まじかー」という感じです。
これではちょっとリスクがありすぎて、ハイスピードプランを契約しようとはなかなかなりません。
なお、LolipopはXserverなどに比べて表示速度が遅いです。スタンダードプランの場合、PSIで表示速度のチェックを行った結果は「不合格」でした。。
Lolipopの良いところ
ちなみに、Lolipopが全て悪いわけではありません。
特に、Lolipopさんのサポートはしっかりしています。今回の問い合わせも休みの日に送って翌日には返信が来ました。今回はちょっと残念な回答でしたが、技術的な面では真摯に回答してくれることが多かったです。
また、価格の優位性は非常に高いです。私の場合はいつのまにか記事数が1000記事を超えたり、複数のWEBサイトやブログを展開するようになったため、Lolipopの問題に直面しましたが、個人的に小規模のサイトを運営したいというような方には、Lolipopは超低額でスタートできるのでお勧めです。
XserverとConoha Wingはどっちがいいか?
このままではLolipopがダメだ、、、ということがわかったので、次なるレンタルサーバーを探しました。
さんざん情報を集めた結果「Xserver(エックスサーバー)」か「Conoha Wing(コノハ ウイング)」という2つの選択肢にいきつきました。
「Xserver(エックスサーバー)」は老舗、超高速、安心・安定のレンタルサーバーです。
「Conoha Wing(コノハ ウイング)」は新しい、超高速、安定のレンタルサーバーです。
どちらもスピードが速く、評判もよく、ファイル数の上限もないレンタルサーバーです。
スペックや金額ともにほとんど同じです。
以下では、もっともスタンダードで初めに契約するならこのプランという、XserverのスタンダードプランとConoha Wingnのベーシックプランを比較しています。
基本情報と料金の比較
基本情報としては、Xserverは20年以上の運営実績があるのに対し、Conoha Wingはまだ数年程度です。
プランのアップグレードの自由度などはConoha Wingに軍配が上がりますが、そんな頻繁にアップグレードやダウングレードするものではありません。
項目 | Xserver | Conoha Wing |
---|---|---|
運営開始 | 2004年 | 2018年 |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額料金(1年契約) | 1,100円 | 1,089円 |
月額料金(3年契約) | 990円 | 968円 |
無料お試し期間 | 10日間 | なし |
商用利用 | ○ | ○ |
再販 | △(一定条件を満たせば) | ○ |
アダルトサイト | × | × |
出会い系サイト | × | × |
プラン アップグレード | 月単位 | 即時 |
プラン ダウングレード | 利用期限単位 | 即時 |
移転代行 | 移転代行:33,000円 | 移転代行:10,978円 |
サポート | 電話、チャット、メール | 電話、チャット、メール |
サポート対応 | 平日10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 |
スペック比較
スペックはXserverもConoha Wingもどちらもほぼ同じです。
項目 | Xserver | Conoha Wing |
---|---|---|
サーバーソフト | nginx | nginx |
HTTP/2 | ○ | ○ |
HTTP/3 | × | × |
使用ディスク | NVMe SSD | SATA SSD |
ディスク容量 | 300GB | 300GB |
CPU | 6コア | 6コア |
メモリー | 8GB | 8GB |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID 10 | RAID 10 |
バックアップ | 14日分 ※自動復元機能あり | 14日分 ※自動復元機能あり |
ドメイン無料 | 2つ | 2つ |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 |
MySQL(DB作成) | 無制限(MariaDB) | 無制限(MariaDB) |
MySQL 管理ツール | phpMyAdmin | phpMyAdmin |
SQLite | ○ | ○ |
PostgreSQL | × | × |
独自SSL | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ |
オリジナルCGI利用 | ○ | ○ |
SSI利用 | ○ | ○ |
Cron | ○ | ○ |
SSH利用 | ○ | ○ |
FTP利用 | ○ | ○ |
FTP追加アカウント | 無制限 | 無制限 |
ファイルマネージャー | ○ | ○ |
.htaccess編集 | ○ | ○ |
php.ini編集 | ○ | ○ |
実際に表示速度を検証しているサイトもいくつもありますが、どちらも同等の表示速度です(Lolipopはそれよりも遅いです。)
ちなみに、XserverもConoha Wingもどちらも表示速度業界No.1を謳っています。
▼Xserver サーバー速度No.1
▼Conoha Wing サーバー処理速度No.1
料金比較
Xserver
Xserverの「スタンダードプラン」の場合、料金は約1000円/月です。3年契約すれば990円/月になります。
今回は定期的に開催しているキャンペーン期間のため、3年契約で693円でした。
ここで更にポイントなのが、お友達紹介プログラムです。なんと、以下のリンクをたどって契約するだけで、10,000円引きになります!これはホントに強力です。
(クーポンではなく、リンクをたどって登録し、料金支払い画面にいくと10,000円引きが適用された金額が表示されます)
実際にXserverに申込して料金を確認してみました。
まずは10日間の無料使用期間がついてきます。Xserverを登録した時点ではクレジットカードの登録などもなく費用は一切発生しません。
ログインしたら上部メニューの「料金支払い」をクリックします。
支払い料金を確認すると、36か月(3年間)で14,948円になっています。これは、1か月あたり416円です。
国内最高速のサーバーが3年間月416円で使える。破格です。。
実際に契約画面に進むと、「お友達紹介プログラム」で10,000円引きされていることがわかります。
なお、3年経過すると次回はキャンペーンが適用外になるので、3年契約で月990円になります。
複数のWEBサイトをファイル上限数無制限で好きなだけ作成できて月々990円でもかなり安いですね。
Conoha Wing
Conoha Wingもキャンペーン期間中のため、料金は安いです。3年契約で月660円です。
なお通常料金は、約1000円となっています。これもXserverと同じです。
Conoha WingもXserverと同じく、お客様紹介プログラムがあり、12か月以上の契約で5,000円割引となります。
Xserverの1万円と比較すると魅力は半減です。
注意点
XserverもConoha Wingも割引が適用されるのは初回契約時のみです。
更新時はキャンペーン適用外の規定料金が適用されます。
サーバーの安定性比較
性能や表示速度面ではXserverもConoha Wingもほぼ同等です。
料金面ではお友達紹介キャンペーンの1万円割引がある分、Xserverが圧倒的に有利になります。
次は、サーバーの安定性はどうか?という観点で調べてみると、Conoha Wingは障害が発生しやすいという情報がありました。
ただ、2022年以前の情報なので、最近ではほとんど障害は発生していない様子です。
Xserverも2022年に通信障害があったとの情報を発見しましたが、2時間で解決しています。
まとめ
この度、Lolipopの重要な問題に遭遇したことでレンタルサーバーの移管をすることにしました。
色々と調べた結果、XserverとConoha Wingの2択となり、最終的に、コストと安全面の観点を加味してXserverに移管することにしました。
調べてわかったのは、Xserverは20年以上にわたってレンタルサーバーを市場に提供し続け、速度でもNo.1を誇るなど進化し続けているということです。
老舗だと、過去の実績にあぐらをかいて変化に鈍感になりそうなものですが、Xserverはそうではありませんでした。(Xserverさん、勝手な偏見を持っていてすみません。。)
3年目以降のサーバー更新時の料金はConoha Wingの方が200円/月安いのですが、Xserverにはそれ以上の信頼感があると感じました。
みなさんもレンタルサーバー選びで困っているようでしたら、ぜひ、この記事を参考にしてください。
あくまでも、Lolipopが全面悪というわけではありません!ライトユーザーにはコストも安くお勧めです。
よかったらぜひ、Xserverを1万円引きでスタートしてみてください!自信を持ってオススメできるサーバーです!