男ならば誰しも性欲との向き合い方について考え悩んだことが一度はあるはず、、実際、性欲は男である限り切っても切り離せない関係。
ただ、困るのは、性欲に関する色んな情報が溢れ返っていて、どれが正しいのか分からないこと。
例えば、「性欲を我慢することは体に悪い、だから頻繁に射精した方がいい」というような情報もたくさん転がっている。しかし、この情報は、ストレス発散という目的では適しているが、生産性向上とは遠ざかっている。
もし、人生の生産性をあげ、より幸せで、充実した人生を得たいと思うのであれば、性欲、すなわち射精回数をコントロールすることは不可欠。
そのためにはより深く性欲について理解する必要がある。
射精により脳内でどういったホルモンが分泌されているかを知り、納得することで行動へとつなげることができる。
性的エネルギーを生産性に転換する
セックスは子孫を残すための重要な営み、そのために男性はセックスに莫大なエネルギーを使う。
当然だが、スポーツを頑張ることや、仕事を頑張ること、起業することなど、人が何か行動を起こすにはエネルギーが必要。
もし、種を残すために使われている性的なエネルギーを他のことに転換することができれば、体の中に膨大なエネルギーが蓄積されていくことになる。そうすれば、今以上により多くのことができるようになる。
人間の3大欲求には、性欲以外に、食欲と睡眠欲がある。
食欲は人にとって重要なことである。しかし、1食抜いたところで、生命になんの影響はない。それどころか、食べない時間を作ったほうが、集中力を保つことができ、老化せず、健康で長生きできることが証明されている。
睡眠欲も同じく、睡眠時間を日によって数時間減らしたところで、生命になんの影響もない。寝ているばかりでは行動できない。
同様に、セックスも1度や2度やらなかったとしても、人間の生命維持には何の影響もない。
もちろん、食欲、睡眠欲、性欲を全く満たさなかったり、必要以上に無視すると体に影響がある。だから、こそ理解を深め、最高のパフォーマンスを出せるようコントロールする必要がある。
性欲は、理性がある人を衝動的に動かしてしまうほどの莫大なエネルギーを持っている。この膨大な力をコントロールすることが、充実した人生を手に入れるためのカギになる。
逆に、性欲をコントロールすることができない人に、大きなことが達成できるわけがない。
成功者は射精をしないことの重要性を知っている
偉大なことを成し遂げた人には、性欲の特性を知って、上手にコントロールしている人が多い。
世界でも伝説のボクサーとして名高いモハメド・アリは試合の前には6週間セックスを拒んだという。
アメリカの著名な著作家で成功哲学の提唱者の第一人者でもあるナポレオン・ヒルも「思考は現実化する」という本の中で、性的エネルギー(性欲)は男性の持つ最も強力なパワーだとし、生産性に転換することを言及している。
例え結婚していたとしても、男性が異性に惹かれるのはホルモン的には自然なことである。そして、妻以外の女性と交わることは、男性の筋肉量を増加させるテストステロンというホルモン量を増加させる。
しかし、そういったことに性的エネルギーを使っているうちは、生産性の向上にエネルギーを向けることはできない。
30歳以上は約7日間以上は空ける
古代中国でも、若さを保つために男性の射精の頻度をコントロールすることの重要性が説かれている。
次の射精までに空けるべき日数が以下の数式によって表すことができる。
・次の射精までの日数 = ( 年齢 – 7 ) / 4
例えば、30歳なら6日、40歳なら8日となる。毎日射精しているようでは、エネルギーの損失ばかりで、体にいつもエネルギーがない状態となってしまう。
更に長く生きたい男性は、射精を30日間に一度だけとし、そして射精までの時間は1時間以内に抑えるということまで指示している。
欲求不満は行動のための資産
パートナーとのセックスや、興奮することなどはしてもいい。体の膨大なエネルギーを失ってしまうのは射精である。
射精をしないことで欲求不満が溜まる。しかしそのエネルギーこそ、生活の他のことに向け、人生を向上させていくための資産となる。
例えば、8日間隔で射精をコントロールする場合、射精をしないぶん欲求不満が溜まる。もちろん、射精しない日数が長くなればなるほど、欲求は溜まるのでセックスの頻度は上がる。
しかし、そこで失わなかったエネルギーが資産となり、仕事、健康への満足度を向上することができる。
そして当然、射精を我慢することでセックスの回数が増え夫婦関係も改善することができる。
これが性欲をコントロールして、生産性に転換するということである。射精しなくても生命維持に問題がないこと、生活に支障がでるどころか、よりエネルギッシュにありとあらゆることに取り組めるようになるという仕組みを体に覚え込ませる必要がある。
射精周期を30日にすると、生活の質が急上昇する
射精周期を30日にするとは難易度が高く、途中で失敗し振り出しに戻ってしまう事態が発生する。
しかし、実現できれば生活の質が急上昇し、これまでとは比較にならないほど生産性が向上しエネルギーが体中に溢れるようになる。
驚くべきことに、妻や他の女性たちからも注目されるようになる。これは、体内に有り余るエネルギーがあることで、他の人に比べ種としてより魅力的に見られたためだと思われる。
ただし、30日以上射精を断つことは推奨ではない。あまり長期間に渡り射精をしないと、機能が衰え縮小などの問題に見舞われることがある。
最大限の満足を得る条件は、射精を30日に1回とし、セックスの回数を増やすこと。
射精後の男性の体に何が起こるか?女性との違い
男性が射精をすると体の中には、性衝動を失わせて一眠りしたくなる、プロラクチンというホルモンが急増する。
女性もオーガズム後にプロラクチンが増えるが、男性と比較すると大したことはない。
プロラクチンは、快楽物質であり、やる気、幸福感をもたらし、意欲、思考などの生命活動を活発化するドーパミンと逆の作用がある。
そして、プロラクチンの濃度が上昇すると、筋肉増強をつかさどるテストステロンも減少する。
これが、男性が射精をするとエネルギーを失い、うつのような状態になり、筋力も下がる原因である。
逆に、3週間以上の禁欲や射精なしのセックスをすればテストステロン値が上昇する。
なお、オーガズムを断つことでテストステロン値が上昇したり、プロラクチンの生成を大きく抑えることができるのは男性のみとなる。女性がオーガズム断ちをするとストレスを減らし幸福感をもたらすオキシトシンの分泌量が下がる。
また、女性はセックスでオーガズムを感じることでストレスや不安を抑えるセロトニンが分泌されるので、ゆったりとした安心感に包まれ、心を整えることができる。
つまり、女性は男性と異なり、男性とのセックスでオーガズムを体験することは心地よく長生きするための手段である。
男性は自分が射精するのではなく、女性がオーガズムで喜びを感じることに全力を注げば、夫婦関係も円満で、エネルギッシュに健康で若々しく生きていくことができる。
エネルギーはどこかから湧いてくる必要がある
フルタイムで技術系の管理職として働きながら、夜間に企業をして、子供が生まれて父親になることもできる。でもそのためには、それを成し遂げるだけのエネルギーがどこかから湧いてくる必要がある。
射精をコントロールすることで、一時の快楽として失う膨大なエネルギーを、外向きの行動に転換することができた結果である。
たった30日間を我慢できないのであれば、エネルギーをコントロールすることができておらず、無駄にしている。
本当に生産的な生活を送りたいと思うのであれば、射精の回数を減らし、高強度の運動を行い、糖の摂取を抑え、ヘルシーなタンパク質の摂取を増やし、パートナーと優しく距離を置くことによって、テストステロン値を上昇させることが望ましい。
AVを定期的に見る人は、ドラッグ中毒者と同じ脳の状態
ドーパミンは放出後に脳に快楽を与えてくれるが、長い目で見ると体に悪いものである。
AVを見ると一時的な快楽を味わえるドーパミンが多く放出される。過剰なドーパミンが出ると刺激に耐性ができてしまい、どんどんと満足感が減っていく。
現代では、ネット上で見たい時に好きなジャンルのAVを好きなだけ見ることができる。しかし、人間の脳は際限のない刺激に対処するようにはできていない。
AVはドラッグや糖などの依存症を引き起こす物質と同じ症状をもたらす。手っ取り早く快楽を得ることができるが、時とともに耐性ができてしまい、より多くの刺激を欲するようになる。つまり、これまでと同じ量の刺激では満足できなくなる。
その結果、AVを見れば見るほど、もっと強い刺激が必要になる。AVを見すぎた人の脳はドーパミンの分泌が鈍く快楽を得にくい状態になってしまう。
そして、AVを定期的に見ている人は、AVでは勃起するが、パートナーとのセックスでは勃起しないという症状が発生してしまう。
パートナーとのセックスはストレスを減らし幸福感をもたらすオキシトシンが多く放出してくれる。
つまり、AVを見るのとパートナーとセックスするのでは、同じ勃起や射精という行為をするにしても、分泌されるホルモンが異なるということだ。
オナニーではフロー状態に入れない。パートナーとのセックスが重要
AVを見るなど一人で興奮し射精してしまうことの問題は、フロー状態に入れないことにある。
パトナーとセックスをすることで、瞑想状態と同じような感覚を体験することができる。
これは、AVを見ているときと、パートナーとセックスをしているときで放出されるホルモンが異なるためである。
自分で自分の体をくすぐっても笑えないのと同じで、パートナーに体を触ってもらう必要がある。これは、触られる側だけでなく、触る側にも効果をもたらす。
人間には大脳辺縁系という部位があり、ここはストレスを感じるとそのストレスから逃れるために、人を衝動的に動かす指令を出す。そAVやドラッグ、糖など簡単にドーパミンを得ようとする。
パートナーとのセックスは、瞑想と同じく、ストレス耐性を強化し、大脳辺縁系を鎮めることができる。
まとめ
男性にとってセックスとは種を残すために膨大なエネルギーを使うことである。具体的には、射精をすることで体内の膨大なエネルギーを失ってしまう。
仕事や企業、家庭など他のことで何かを成し遂げるにはエネルギーが必要。射精のエネルギーを上手くコントロールして転化することができれば、より充実して幸福な人生を歩むことができる。
勘違いしてはいけないのは、性欲を断つことは、セックスをしないことではないということ。オナニーとパートナーとのセックスでは分泌されるホルモンが大きく異なる。エネルギッシュで若々しい健康やより味わい深い充実感を得るためには、パートナーとの定期的なセックスは重要な要素の一つ。
ただただ、射精をしてエネルギーを失ってはいけないというとを忘れないこと。射精を我慢する最低ラインは7日。目指すべきは30日。
また、AVが刺激的な映像が簡単に手に入る現在だからこそ、AVは中毒性を持つドラッグや糖と同じ弊害をもたらすことを理解しておく必要がある。
参考文献
アメリカの著名な起業家、実業家、著述家であり、最も影響力のある100人にも選ばれたことのあるデイヴ・アスプリーが書いた「シリコンバレー式超ライフハック」の一部要約と抜粋です。
本書には他にも、人生を豊かにするための興味深い内容がたくさん載っています。興味を持たれた方はぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか?