成長し生き残る企業の8つの条件|自立し成長する環境と個人の作り方

思考法
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Google、Facebook、Twitter、Apple、Amazonなど今では有名になり小国以上の予算をもっている巨大企業も、当初はアメリカのベンチャー企業でした。

そういった大きな成功を治め継続し続けているベンチャー企業には共通する8つの条件があります。

  1. 適者生存(Survival of the Fittest)
  2. とっとやる(Get Shit Done!)
  3. 素早く考えて動く(Agility)
  4. 早く失敗する(Fail Fast)
  5. 完璧を目指すよりまず終わらせろ(Done is Better than Perfect)
  6. 許可を求めるな、謝罪せよ(Ask for Forgiveness , not Permission)
  7. データによる意思決定(Data-based Decisions)
  8. 宇宙に凹みをつくろう(Let’s Make a Dent in the Universe)

ここでは、これら8つの条件について簡単に解説しています。


適者生存(Survival of the Fittest)

適者生存(Survival of the Fittest)とは、ダーウィンが進化論で提唱した、環境に適した者が生き残ることです。

勝ち残るのは「強い」生き物でも「弱い」生き物でもないということです。

ビジネスにおいて環境とは、自社の製品やサービスを買ってくれる人たち。世の中が向かっていく方向。政治の施策などの要因があります。


とっとやる(Get Shit Done!)

「とっとやる(Get Shit Done!)」は嫌だなと感じたり、難しいなと感じる気が乗らない仕事はさっさと終わらせるということです。

Shitは汚らしい言葉です。転じて、嫌な・気乗りしないことという意味です。

やらなければいけないけど気乗りしないことを放置しておくと、時間経過とともにそれに取り掛かる心理的ハードルが上がっていきます。

テスト勉強やプレゼンの資料作成、ミスを打ち明けるなど、Shitな作業はさっさと終わらせてしまうべきです。

あなたの人生の中で「嫌だ」と感じることを抱えながら生きている時間が長いか、スッキリとした状態で生きている時間が長いかは、成果だけでなく幸福や充実度に直結します。



素早く考えて動く(Agility)

「素早く考えて動く(Agility)」とは、問題に対して素早く考え・動くという意味です。

Speedが物理的な速さ、Quicknessが俊敏に動けることを指すのに対し、Agility(アジリティ)は行動が軽やかで速いという意味と、考えたり理解するのが早いという2つの意味を持ちます。

ただ速く動くだけではダメです。ただ速くシュッシュと動くだけでもダメです。

Agilityのある人は、一度立ち止まり問題の本質を探り、最短経路を探します。そして見つけ出した答えをスピーディーに実行します。


早く失敗する(Fail Fast)

「早く失敗する(Fail Fast)」とは、失敗を恐れ慎重になりすぎるよりもまずはチャレンジしてみるという意味です。

成功している人たちは失敗しなかった人たちではありません。小さな失敗をしてすぐに軌道修正することをもの凄いスピードで積み重ねてきた人たちです。

本当に仕事ができる人に「ここがわかりません」というと、どこで詰まっているかという本質と、どうしたらいいかが即座に返ってきます。

その人たちがその問題をすでに経験済みで対応済みだからこそ返ってくる言葉です。


完璧を目指すよりまず終わらせろ(Done is Better than Perfect)

「完璧を目指すよりまず終わらせろ(Done is Better than Perfect)」は、完璧さよりも早くリリースすることを重要とする言葉です。

世の中には完璧を目指すあまりいつまで経っても完成させられない人たちがいます。

そういう人たちは苦労して完璧なものを作り上げ、期限ギリギリになんとか提出します。そして、中身を確認した結果、間違えや修正すべき点が見つかります。ですが、もう修正する時間は残されていないというパターンに陥ります。

「完璧」を目指す時間とエネルギーの浪費は、完成した瞬間の達成感でペイできますが、それを直せと言われると怒りが湧くか、もう一度やり直す気力が残っていないかのどちらかです。

完璧を目指す人は自分も苦しく、周りにも迷惑をかけます

80対20の法則があるように、本当に重要な部分は全体の20%だけです。残りの80%にかける時間とエネルギーは無駄です。

20%の本質に全ての時間とエネルギーを注ぎこむ方が大切です。

早い段階で全体像を書き上げ、フィードバックを貰い修正する時間をしっかり持つ方が、少ない時間とエネルギーでより良いモノを作ることができます


これはFacebookのマークザッカーバーグがこの言葉を語っていたことが有名です。

Done is Better than Perfect

Mark Zuckerberg


許可を求めるな、謝罪せよ(Ask for Forgiveness , not Permission)

「許可を求めるな、謝罪せよ(Ask for Forgiveness , not Permission)」は、黙ってやってみてダメだったら謝るという進め方です。

「まずは確認しなければ」「まず許可をとらなければ」という思考は、自発的に「何が最善か?」を考えて行動できない人の思考です。いつも許可待ち、指示待ちです。

友達に「~しない」と誘われたときに「親に聞いてみないと」と言う人がたまにいます。その人は親の言いなりです。自分で思考し、自分の人生を歩んでいません。

そういう人が集まると、組織のスピードが鈍り停滞していきます。

「これが組織のためになる」と思ったらまずはやってみる。ダメだったら謝罪してすぐに対応することが大切です。

なお、この考えを実践してもらうにはトップが、誰もが理解できる目指すべき明確な目標を出し、メンバーに「自分の考えでやっていい。失敗したらすぐに報告してくれ」と日ごろから伝えておく必要があります。

トップの仕事は環境作りです。


データによる意思決定(Data-based Decisions)

「データによる意思決定(Data-based Decisions)」とは、感情ではなくデータで判断するということです。

人は感情の生き物です。どんなに理性が強い人でもロボではなく人です。人である以上、その日の気分や好き嫌いで左右されることは当たり前です。

人は思い込み、間違い失、敗する生き物です。

だからこそ、何か判断を下すときはデータに基づいて決定する必要があります。


宇宙に凹みをつくろう(Let’s Make a Dent in the Universe)

「宇宙に凹みをつくろう(Let’s Make a Dent in the Universe)」は宇宙に爪痕を残すという意味です。

今あなたの前を当たり前のように流れている時間。あなたが何もしなければ当たり前のように過ぎ去っていきます。

その流れを自分の力でほんの少しでも変えることです。


Appleの創業者 スティーブ・ジョブスがこの言葉を語っていたことが有名です

Let’s Make a Dent in the Universe

Steve Jobs


まとめ

この8つの格言は実にシンプルに企業存続に必要な本質を捉えた言葉です。

行動指針からモチベーションのアップまで端的に言い表しています。

組織だけでなく人が成長し生き残っていくために必要なことなので、企業だけでなく個人の生き方に適用すれば、より無駄のない本質的な生き方を追求することができます。

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