写真や、日記、好きだった人からもらった手紙、元カノや元カレからもらった手紙、子供の作品、旅行中に買った記念品など思い出の品は、そこに過去が詰まっているだけにとても捨てにくいモノです。
思い出の品を捨てるのはとても難易度が高いです。写真を選別しようと見だしたら、気づくとほとんど捨てられずに夜になっていた。なんてことは少なくありません。
思い出品は捨てるためのマインドや捨て方を知っておく必要があります。
もちろんすべてを捨てる必要はありません。ですが捨てることであなたの人生に大きなプラスの効果を及ぼしてくれるものもあります。
そういった思い出品への考え方や選別方法について解説しています。
思い出品は片付けのなかでも最も難易度が高いので、手を付けるのは最後です。
最初は衣類など簡単なものから始める必要があります。理想的な順番は次にようになります。
それぞれの具体的な捨て方については下記をご参考ください。
枚数も多く最大の強敵は写真です。写真にも適切な捨て方があります。
アルバムなど現像済みの写真は、アルバムから出して全て並べます。「めんどくさい!」と思うかもしれませんがこの行動が大切です。
アルバムは1つ1つの写真が集まって完成形になっています。ここから写真を選ぶ時は、残すモノではなく、アルバムから抜き取る捨てるモノを選ぶことになります。
完成している状態を不完全にする作業は、作り上げる作業よりも心理的に負荷が高いのでなかなか進みません。
写真は「あの時にとったね」という言葉とそのときの「ワクワク」「しあわせ」「楽しい」という感情が一緒に出てきたときに、あなたの人生を豊かで幸せなものにします。
逆に、そういった感情の湧き出てこない写真は持っていて眺めるだけ時間の無駄です。あなたのことを本当に幸せにしてくれる1枚の写真を埋もれさせてしまいます。
だから1枚1枚手に取って「これがいい」と感じたものを残していきます。
捨てるモノではなく、残すモノを選びます。
なにもしあわせを感じない風景やみんながそっぽを向いている写真、仲良くもなっていないガイドさんなどの写真は捨てます。
写真は旅行先でパシャパシャとることも一つの楽しみです。旅行先で写真をとることを満喫したら、もう役目は終わっています。
「楽しい時間をくれてありがとう」といってサヨナラして問題ありません。
この方法で選んでいけば、旅行のようにあちこち回った日でも5枚程度に絞り込むことができます。
そして、その5枚はいつ見てもあなたの感情を豊かにしてくれます。
選別し終わって手元に残った写真はデータとしてとりこみモノは捨てましょう。
モノとしての写真とデータとしての写真の価値に違いはありません。あなたが写真に求めるべき役割は、見た瞬間に「楽しい」「ワクワク」「しあわせ」といった感情を呼び起こしてくれるかどうかです。
写真を何枚も手元において一度も見直したり整理しない人よりも、1枚1枚丁寧に選別して、捨てる写真には「ワクワクをありがとう。さようなら」といって別れを告げ、そして大切な写真を、旅行先や出張先でふとした時に眺めている人の方が、写真を大切にしています。
写真やアルバムを「老後の楽しみに」とっておくという人がいます。老後になったら時間ができて1枚1枚見て思い出にフケりながら選別をするだろうという目論見です。
ですが、いったいそのような老後とはいつでしょうか?もし、自分の人生があと少ししかないとわかったときにやりたいことは過去の写真を見返すことでしょうか?
それよりも、今この時間を大切にして、今生きている家族に出会ったり、ずっとやりたいと思ったことに時間を回すべきでないでしょうか?
実際、後者のように考える人の方が多く、「老後の楽しみ」といってとっておいた写真はその人が無くなった後も箱や押し入れの奥に入りっぱなしになっているのがほとんどです。
写真を「いつか整理し直さなきゃ」「いつか見直さなきゃ」と思っていた分だけ人生の時間を損しています。
そして、写真をとっておいた分だけスペースを無駄にしています。
時間とスペースは「今」や「新しい出会い」に使った方が幸せになります。
たくさんの過去を抱える老後だからこそ、本当に大切なモノが埋もれないように先に選別しておく方が幸せな人生を歩むことができます。
人が長年大切に持っているモノの一つに「昔好きだった人からの手紙」があります。
「手紙を見るとあの頃を思い出す」「あの頃に戻りたいと思う」と言う人もいますが、それは過去に縛られ続けている状態でもあります。
手紙の役割はその時の「気持ちを伝えること」です。そしてその手紙を受け取って相手の気持ちが伝わった時点で手紙の役割は終わっています。
手紙を書いた人は今も同じ気持ちのわけがありません。あなたに手紙を送った後も他の人に似たような手紙を送ったり、告白して結婚しているのが普通です。
手紙は過去の感情です。もう過ぎ去ったモノです。
そういう甘いトキメキが詰まった思いでの品には「あの時にトキメキをくれてありがとう」と言って別れを告げましょう。
そうやて別れを告げたときに初めて過去の出来事があなたにとっての過去になります。
思い出の品は別れを告げることで意味を持ちます。
子供が誕生日に書いてくれたお絵かきやお手紙も思い出の品でなかなか捨てにくいモノです。
もちろん取っておいてもいいですが、なぜとってあるかの理由が大切です。
「それを見ると大切な記憶がよみがえる」「安心と幸せに包まれる」のであればとっておくべきです。
ですが次のように考えている場合は手放すべきです。
「~しなければいけない」という義務感で持っているのであれば、それはあなたを幸せにするどころか縛り付けています。即刻捨てるべきです。
また、モノの所有者はあなたです。「子供が」という他の人のことを考える必要はありません。そもそも当の本人は「過去にあげたもの」として過去としてとっくに処理しています。
むしろ、作った子供たちは「まだ持ってたの?」「いい加減捨てたら?」という怪訝な反応をすることの方が多いです。
あなたは処分したいけど、「子供たちがせっかく作った作品だからとっておきたい!」と言うときがあります。
といっても、家の中には既に過去の作品がありスペースもほとんどない、、
そんな時は、作品の写真をとってクラウドにアップしましょう。子供たちが作ったという記録がしっかりと残ります。
作品には「ワクワクした時間をくれてありがとう」と言ってサヨナラを告げましょう。
過去の思いでの品をとっておくのは過去に縛られているのと同じです。いつまでも「あの時は」という感覚が抜けない状態です。
過去に思いふけって、過去に縛られて、今とても幸せと言う人はいません。
本来、過去の思い出の品を捨てようが、あなたがそのことを経験したという事実はあなた自身の記憶に刻み込まれています。
その思い出はモノがなくなろうが無くなることはありません。
むしろ、モノがなければ忘れてしまうようなことは、さっさと捨てて忘れた方がいいでしょう。
あなたの人生にとって大きな意味をなさず、喜びや幸せを与えていない証拠です。
過去よりも今の自分を大切にする方が、間違いなく幸せになることができます。
たくさんモノを抱え込んでいる人がモノを大切にしているわけではありません。
むしろその逆で、一つ一つのモノと向き合って、本当に大切なモノだけにして、丁寧に扱っている人の方がモノを大切にしています。
正しい断捨離で、あなたの人生がより豊かになることを心より願っています。
この内容は近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」を参考にしています。
人生を豊かにしてくれる素敵なヒントが詰まった素晴らしい本なので、気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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