【GAS】フォームの各設問のタイトルや説明文が変更できない｜setTitleとsetHelpTextでエラーが発生する場合の対処法

Google Form（グーグル フォーム）ではGASを使って各設問の項目や、タイトル、説明文、必須かどうかなどを変更することができます。

各設問のタイトルを変更する「setTitle」と説明文を変更する「setHelpText」を実行したときに、以下のようなエラーが発生することがあります。

ここではこのエラーの原因と対処法をまとめています。

エラーの原因

このエラーが発生する一番の原因は「setTitle」と「setHelpText」を使うときは、対象のオブジェクト（formItem）を汎用項目から特定のタイプにキャストする必要があるためです。

見慣れない用語が多いのでわかりにくいのですが、例えば、タイトルや説明文を取得するメソッドに「getTitle」と「getHelpText」があります。

これは、汎用項目としてのフォームオブジェクトに対して使用できます。

const formId = "フォームのID";
const form = FormApp.openById(formId);
  
let ListItem = form.getItems(FormApp.ItemType.LIST)[0];
console.log(ListItem.getTitle());
console.log(ListItem.getHelpText());

※getItems(FormApp.ItemType.LIST)でプルダウンの項目を取得

上記と同じ要領で、「get」を「set」に置き換えるとエラーが発生します。

const formId = "フォームのID";
const form = FormApp.openById(formId);
  
let ListItem = form.getItems(FormApp.ItemType.LIST)[0];
console.log(ListItem.setTitle());
console.log(ListItem.setHelpText());

つまり、直感的にメソッドを使おうとするとエラーが発生します。

対処法

対処法は「setTitle」と「setHelpText」を使うときは、対象のオブジェクトを「as～」というメソッドを使って対象のタイプにキャストします。

例えば、プルダウンリストの場合は「asListItem()」を、チェックボックスの場合は「asMultipleChoiceItem()」を使います。

const formId = "フォームのID";
const form = FormApp.openById(formId);
  
let ListItem = form.getItems(FormApp.ItemType.LIST)[0];
console.log(ListItem.asListItem().setTitle());
console.log(ListItem.asListItem().setHelpText());

これでエラーが発生することなく、設問のタイトルと説明文を変更することができます。

Googleフォームで使用できる「as～」系のメソッドは以下になります。

（参考）Google Apps Script｜Interface Item