ローカルでRailsを起動すると、開発環境の場合は左上数値ms
が表示されることがあります。
これはページのロード時間を表示してパフォーマンス改善に役立てるためのRailsのモジュール(gem)の一つですが、この秒のms表示が邪魔でデザインや文字の表示が見えない場合があります。
ここでは、この表示を非表示にしたり、右下など別の場所に移動するする方法についてまとめています。
左上の邪魔な時間・秒(ms)の表示を消す方法
これは「rack-mini-profiler」というgemによる機能です。左上の邪魔なms表示を消す or 移動する方法には以下の4つがあります。
以下でそれぞれの方法について解説します。
URLに?pp=disableをつける
最も簡単な方法としては、URLの末尾に?pp=disable
をつけることで非表示にすることができます。
セッションが切れるまで有効となります。
例 http://localhost:3000/?pp=disable
復活させたい時は?pp=enable
をつけてリロードしてください。
デフォルト非表示にする
Railsのconfigを設定することでデフォルト非表示にすることができます。
config > initializers 配下に rack_profile.rb を作成します。
ファイル名に指定はありません。他の名前でも問題ありません。ファイルの場所(ディレクトリパス)が重要です。
Rack::MiniProfiler.config.start_hidden = true
プロジェクトを停止してrails s
で再起動すれば反映されます。
表示位置を変更する
Railsのconfigを設定することで表示位置を変更することができます。
実施手順
config > initializers 配下に rack_profile.rb を作成します。
ファイル名に指定はありません。他の名前でも問題ありません。ファイルの場所(ディレクトリパス)が重要です。
「Rack::MiniProfiler.config.position」を記述して、値で表示したい場所を指定します。
Rack::MiniProfiler.config.position = '場所の指定'
場所の指定方法
場所の指定は以下の4つが利用できます。
値 | 位置 | 備考 |
---|---|---|
top-left | 左上 | デフォルト |
top-right | 右上 | |
bottom-left | 左下 | |
bottom-right | 右下 |
プロジェクトを停止してrails s
で再起動すれば反映されます。
実例
右下に移動する場合は以下のようにします。
Rack::MiniProfiler.config.position = 'bottom-right'
▼ブラウザの表示
131.1 ms x 2が右下に表示されています。
rack-mini-profilerをアンインストールする
この秒数表示は「rack-mini-profiler」というgemの機能です。このため、「rack-mini-profiler」自体をアンインストールすれば表示されなくなります。
Gemfileで「rack-mini-profiler」をコメントアウトします。
group :development do
gem 'web-console', '>= 4.1.0'
# gem 'rack-mini-profiler', '~> 2.0'
gem 'listen', '~> 3.3'
end
Gemfileの内容に合わせて、パッケージをインストールしなおします。
bundle install
なお、rack-mini-profilerはSQLクエリのデバッグなど使う場面も多いため、アンインストールする方法はあまりおすすめではありません。