多くのサーバーでは使用するPHPのバージョンを選択できるようになっています。
例えば、Xserverの場合は以下のように、5.1系から8.3系まで幅広く選択することができます。
Lolipopも7.4系から8.3系まで選べるようになっています。
PHPのバージョンを上げた方がいいか?
PHPは割と頻繁にマイナーアップデートやメジャーアップデートが行われています。
数年前に作成したWEBサイトだと使用しているPHPのバージョンが古いものになってしまっている可能性があります。
そうした場合にPHPのバージョンを上げた方がいいか?というと結論は、バージョンアップできるなら上げた方がいいです。
PHPをバージョンアップするメリット
PHPをバージョンアップするメリットには次のようなものがあります。
特に、セキュリティとパフォーマンスの向上はかなり大きなメリットです。
PHPをバージョンアップするリスク
セキュリティや性能が上がるならPHPをバージョンアップした方がいいと思いますが、PHPをアップグレードする際には次のようなリスクがあります。
互換性
すべてのテーマやプラグインが最新のPHPバージョンに対応しているわけではありません。互換性がない場合、サイトが正常に動作しなくなる可能性があります。
サイトにカスタムコードが記述されている場合、それが最新のPHPバージョンに対応していないと、エラーが発生する可能性があります。
設定の変更
PHPの設定によっては、アップグレード後に変更が必要になる場合があります。
PHPのアップグレード時の注意点
PHPをアップグレードする前に以下の作業をしておくと、より安全に作業することができます。
- バックアップを取っておく
アップグレード前に必ずサイトのバックアップを作成しましょう。万が一問題が発生した場合に、復元することができます。 - ステージング環境でテストする
可能であれば、ステージング環境で事前にアップグレードを行い、問題がないことを確認しましょう。 - テーマとプラグインの確認
使用しているテーマとプラグインが最新のPHPバージョンに対応しているか、開発者のサイトなどで確認しましょう。 - カスタムコードの確認
サイトにカスタムコードが記述されている場合は、それが最新のPHPバージョンに対応しているか確認し、必要であれば修正しましょう。
元に戻せる(ダウングレードできる)
XserverやLolipopなどのレンタルサーバーでは、PHPのアップグレードもできますが、何かあったときはダウングレードすることもできます。
つまり、アップグレードしてみて何か不具合が発生したら元に戻せばいいだけです。
(ただし、バージョンアップしたあとの根本的な問題はそのまま残っています)
まとめ
PHPのアップグレードは、サイトのセキュリティやパフォーマンスを向上させる上で非常に有効な手段です。
しかし、互換性の問題やエラー発生のリスクも存在します。アップグレードする際には、メリットとデメリットをしっかりと理解し、十分な準備を行った上で実施するようにしましょう。
具体的にはバックアップを取ったうえでバージョンアップを実行し、問題があれば復元するようにするのがオススメです。