.co.jpドメインをXserverに移管するまでの流れ(Whois検索, CMAN nslookup/dig)

他のレジストラにある.co.jpドメインをXserverに移管する実際の流れの記録とメモです。

移管前の設定と注意点

ネームサーバーは元の設定を引き継ぐ

Xserverにドメインを移管した場合、ネームサーバーは元の設定を引き継ぎます。

つまり、デフォルトではXserver側に登録したドメインのDNSは参照されず、元のドメインのDNSが参照されます。

DNSの変更は事前にしておく

移管プロセスに入ると対象ドメインのDNSの変更ができなくなります。

DNSの変更が必要な場合は必ず事前に済ませておく必要があります。

移管にかかる時間

数時間～１日ほど

.co.jp（および.jp）のドメイン移管は、.comなどのgTLDドメインよりも圧倒的に早く完了する傾向があります。

なぜなら、JPRSという日本国内の組織が管理しており、承認後の反映が早いためです。

現在の管理会社が承認ボタンを押した瞬間に切り替わることが多く、待機時間がほとんどありません。

ドメインの管理会社自体は即座に切り替わりますが、切り替わった先のレジストラがそのドメインを承認するまでに約１日ほどかかります。

汎用ドメインは約5日

.comや.netなどの汎用ドメインの場合、世界共通のルール（ICANN）により、不正移管防止の待機期間が厳格に定められているため、最終承認から実際に移管されるまで「5日間」の待機期間が強制的に設けられることが一般的です。

移管便利ツール

Whois検索

Whoisの情報を検索するにはお名前ドットコムのサイトが詳細情報まで表示されるのでわかりやすいです。

＞ https://www.onamae.com/service/whois/

(CMAN)nslookup, dig

DNSサーバー情報を確認する際に、nslookupやdigコマンドを自分のPCで叩くこともできます。

ですが、第三者の外部サーバーから見たDNS情報を知りたいときはCMANのnslookup(dig)テストが便利です。

＞ https://www.cman.jp/network/support/nslookup.html

オプションを「ANY」にしておくことで、全ての情報を表示することができます。

実際の移管の流れ

現在のレジストラと連携しておく

移管をスムーズに行うために、現在ドメインを管理しているレジストラと連携しておく必要があります。

自分でドメインの管理画面にアクセスできる場合は簡単ですが、他社が管理している場合などは、他社と連携しておく必要があります。

Xserver側でやっておくこと

Xserver側で事前にやっておくことは特にありません。

ネームサーバーは現在のレジストラを指しますが、それでも不安な場合は、DNSで以下を設定しておくとより安心感が増します。

実例：移管完了までは15時間

承認申請は前もって終わらせておく

今回、現在のレジストラとも連携をとり「〇日の17時に承認ボタンをクリックする」という流れで進めていました。

そのため、承認申請は２日前に前もって終わらせておきました。

JPRSの処理は即座に完了

17:08に承認ボタンをクリックしてもらうと、即座に、JPRSに登録してあるドメインの情報もXserverに切り替わりました。

※ただし、この時点ではドメインの移管は完了していません。

翌日朝10時頃に完了

旧レジストラで承認してもらっただけでは、ドメインはXserver側に移管完了しません。

最終的にはサーバーパネルで移管中のドメインのステータスを確認すると、Xserver側への移管が完了します。

移管が完了すると以下のようなメールが届きます。

移管後の処理

移管後は必要に応じて、以下の処理を行います。

• ネームサーバーの変更
• DNSの変更
• SSLの取得　など

まとめ

今回は、他社レジストラからXserverに.co.jpドメインを移管しました。

移管は非常にスムーズで、旧レジストラが承認をした後は比較的すぐに移管が完了しました。

ネームサーバーも元の状態を引き継ぐので、移管前の状態でエラーが発生していなければ、移管後もエラーは発生しません。

参考に、Xserverのドメイン移管に関するQ&Aサイトを載せておきます。

▼ドメイン移管に関するＱ＆Ａ

https://support.xserver.ne.jp/faq/transfer_domain.php