FirebaseでWEBサイトを公開するためにはNode.jsが必須になります。
ここで「なぜNode.jsを入れなければいけないのか?」と疑問に感じたことはないでしょうか?
できればローカル環境はシンプルにしておきたいものです。
そこで、ここではFirebaseを使う上で、なぜNode.jsをインストールする必要があるのかを簡単に解説しています。
Node.jsが必要な理由
ローカルにNode.jsをインストールする理由は、Firebase上で公開中のWEBサイトを動かすためではありません。
Firebase上でWEBサイトの公開を行うデプロイ作業を行うために必要なものです。
FirebaseでWebサイトをデプロイするためには、Firebase CLIというツールを使います。
このFirebase CLIが、Node.jsで動作するように開発されています。
つまり、自分のPC上でFirebaseに指示を出すコマンドを入力する(Firebase CLIを使う)ために、Node.jsが必要なるということです。
Node.jsとは何か?
Node.jsとはJavaScriptを実行できる環境のことです。
私たちが普段使っているGoogle ChromeなどのブラウザはHTMLやCSS、JavaScriptなどのコードから画面を表示しています。
JavaScriptはブラウザ専用の言語で、本来ブラウザ上でしか動かすことができませんでした。
このJavaScriptをPCなど、ブラウザ以外で利用できるようにするのがNode.jsです。
Firebase CLIとは何か?
Firebase CLIとは何か?
Firebase CLIは、自分のPC(ローカル環境)からFirebaseのサービス全般を管理・操作するための公式コマンドラインツールです。
コマンド(文字による命令)を入力することで、設定、デプロイ、管理などの作業を行うために使います。
FirebaseにWEBサイトをデプロイするための firebase deployなどのコマンド(Firebase CLI)を実行するために、Node.jsが必要ということです。
Firebase CLIとは「firebase」で始まるコマンドのことです。
Firebase CLIの役割
Firebase CLIを使うと、以下のような主要な作業をローカル環境から実行できます。
- プロジェクトの管理と設定:
firebase login
自分のGoogleアカウントでFirebaseにログインします。firebase init
新しいFirebaseプロジェクトをローカルディレクトリと関連付け、HostingやFunctionsなどのサービス設定ファイルを生成します。
- Webサイトの公開 (Hosting)
firebase deploy
ローカルにあるHTML、CSS、JavaScriptなどのファイルをFirebase Hostingにアップロードし、Webサイトを公開します。firebase serve
Webサイトを公開する前に、ローカルPCでテストサーバーを起動して動作を確認できます。
- サーバーサイドコードの管理 (Cloud Functions)
firebase deploy --only functions
サーバーサイドのコード(Cloud Functions)をデプロイします。firebase functions:log
実行中の関数のログを確認します。
- データベースの操作 (Firestore/Realtime Database):
- データベースのデータのインポートやエクスポートなどを行います。
まとめ
まとめると、Firebaseに指示を出すためのFirebase CLIはJavaScriptで書かれています。
JavaScriptをローカル環境で動かすためにはNode.jsが必要です。
だから、Firebaseを使うためにはローカルにNode.jsをインストールする必要があるということです。


