私たちはいつも「時間がない」「忙しい」と叫んでいます。「時間さえあれば」「あれもこれもやりたい」という思いを常に持っています。
そんな状態なので、人との待ち合わせや会議など、時間ギリギリに到着する人がほとんどです。「少しでも余裕があるなら他のことをしたい」と考えてしまいます。
ですが、売り上げや成果を上げている人ほど、待ち合わせの時間には余裕をもって行動しているものです。
なぜより多くをこなさず、時間に余裕を持っている人たちの方が幸せそうで成果が上がるのでしょうか？
ここでは時間ギリギリに動くデメリットと余裕をもって行動するメリットについて解説しています。
時間ギリギリに動くことは、多くのことをこなせているようで、実はデメリットの大きい悪循環為に陥っています。
時間ギリギリに動く最大のデメリットは「心の余裕がなくなる」ことです。
打ち合わせの時間に遅れそうなとき、道が渋滞していたらイライラします。前に人が歩いていたらイライラします。
困っている人を助けようなどという気は起こりません。「こっちは急いでいるんだ」「時間がないんだ」ということを盾にして、無視して横を通り抜けていきます。
ここで一つあなたに質問させていただきたいのですが、あなたはなぜそうまでして一生懸命にはたらくのでしょうか？
きっと「幸せになりたいから」ではないでしょうか？
もしそうだとしたら、道が混んでいることにすぐにイライラして、前を歩いている人にイライラして、困っている人を無視して、誰かを助けようとも思えない人生は幸せでしょうか？
そのような人生は決して幸せではありません。どんなに仕事で結果を出したとしても、必ず不愉快や不幸もセットでついてきます。
時間ギリギリに動いてあれもこれもしようとしている人に限って「なんでこんなにも頑張っているのに」という気持ちを持っています。
それは頑張り方が間違えているからです。心に余裕を持ち、周りの人を許し、人を助ける心を持つための努力をしていないからです。
残念ながら、時間ギリギリに動いている限りあなたに幸せは訪れません。
時間ギリギリまで何かをやり続ける人は、心の余裕を失くし、焦る努力をしているのと同じ。
時間に余裕をもって行動することには大きなメリットがあります。それは「心に余裕を持てる」ということです。
道が少し渋滞していても、前をゆっくり走る車が走っていても、前にたくさんの人通りがあっても、イライラすることがありません。
そういった人の流れに沿っても間に合うからです。
もし、重い荷物を持って階段を登っているお年寄りがいたら、そっと手助けをしてあげる余裕もあります。
幸せな人や成功している人を想像してみてください。
いつもイライラすることなく、心の平静を保ち、困っている人がいたら助けてあげる余裕がある。そういう人こそが、周りからも信頼され愛され、幸せで成功する人ではないでしょうか？
そのための第一歩が、余裕を持って行動することです。
時間に余裕を持って行動することが、心に余裕を生み出し、幸せな人生を引き寄せる。
余裕を持って行動するとは単に時間を早く切り上げればいいというだけではありません。取引先や会議に出たときに必要な情報や資料はそろえてある必要があります。
つまり、余裕を持って行動するためには、あらかじめ準備しておく必要があるということです。
その上で時間が来る前に早めに切り上げて、余裕を持って行動することを優先するということです。
計画を立てて準備し、計画どおりに行動できる人こそが、余裕を持って行動できる人です。
逆に、余裕を持って行動できない人というのは、計画が立てられない、適切に準備ができない、計画通りに行動できない人です。
だからこそ、時間に余裕を持って行動できる人が成功するのです。
余裕を持って行動できる人は、計画を立てて準備し、計画どおりに行動できる人
計画を立てるときに、過去の最短の実績を参考にして予定を組む人がいます。これは時間がない人の典型例です。
賢い人だけが知っている事実の一つに「この世は何が起こるかわからないもの」があります。つまり、予定通りにいかないことがデフォルトということです。
だからこそ、予想外の事態が起こることを想定して移動時間などを決めるべきです。
とはいえ、人は楽観的な生き物で、計画を甘く見積もりやすい傾向があることも心理学の実験で明らかになっています。
この真実と人間心理を上手に捉えた解決策は、想定した移動時間の1.5倍確保することです。
想定した時間に無条件で1.5倍するだけです。これは考えることが要らない非常に楽な方法なのでお勧めです。
幸せになりたければ、心に余裕が必要です。心に余裕を持つためには、時間に余裕が必要です。時間に余裕を持つためには計画を立て努力する必要があります。
時間に余裕を持つことが当たり前にできるようになれば、あなたは着実に幸せへの階段を登っています。
この世は予定通りにいかないことがデフォルト。心の余裕を失わないことを最優先する。
この記事の内容は複数の企業を経営する中村信二さんの「営業の魔法」の一部要約および、自分なりの解釈を加えたものです。
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