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自分のものさしとは何か?社会的地位や給与、資産以外に自分の価値を計る基準がある

世の中の多くの人は社会において自分がどれだけ価値がある人間かを判断するときに、貰っている報酬や社会的地位、築いてきた資産、学歴や経歴を尺度にすることがほとんどです。

そして、残念なことに多くの人が自分自身の価値を計るものさし(価値基準)はそれしかないと思い込んでいます

これは学歴社会や資本主義社会における洗脳の一つで大きな弊害です。

ここでは、社会的地位や給与、資産や経歴以外の自分の価値を計るものさしについて解説しています。


お金や地位に執着がない人は、他の物差しを持っている

Appleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、偉大なリーダーを世の中に何人も生み出してきたビル・キャンベルは、ほとんどの場合で報酬を受け取ることがありませんでした。

Googleのコーチを依頼された時も次のように語っています。

現金はいらん、株式はいらん、クソはいらん!

そして、Googleがどうしてもといって渡した株式は全て慈善団体に寄付しました。

ビル・キャンベルがなぜこのようなことができたかというと、彼自身の中にお金以外の明確なものさしをもっていたからです。

それは次のようなものです。

ビル・キャンベルのものさし

自分の影響力を計る物差しは、自分のために働いてくれた人や、自分が何らかの形で助けた人のうち、優れたリーダーになった人は何人いるだろうか?と考えることだ。


恵まれていたなら、恵みになれ

ビル・キャンベルは最初からお金をもらうことを拒んでいたわけではありません。

Appleのマーケティング担当副社長や子会社のCEOなどを務め、自分のキャリアを通して十分すぎるほどの報酬を得たから、次は恩返しをする番だという思いを持っていたことが上記のような発言につながっています。

ビル・キャンベルは次のように語っています。

恵まれていたなら、恵みになれ

ただし、お金持ちになったから、考え方を改めたわけではなく。

もともと、フットボールのコーチを務め、人を大切にし、誠実さとチームファーストを信条にして、事業に携わってきたからこそ得た地位とキャリアです。

ビル・キャンベル自身の本質は、お金や地位や名声を得る前から何一つ変わっていません。

それは、常に「自分のために働いてくれた人や、自分が何らかの形で助けた人のうち、優れたリーダーになった人は何人いるだろうか?と考えること」を自分自身の価値を計るものさしとしてきたことを物語っています。


ものさしは何でもいい

自分の価値基準を計るものさしに基準はありません。教育や生まれ育った環境の中で根付いた、給与や社会的地位、資産、学歴や経歴を尺度にすることも可能です。

ビル・キャンベルのように自分が影響を与え成功した人の数を尺度にすることも可能です。

重要なことは、給与や社会的地位、資産、学歴や経歴だけが人の価値を計る尺度ではないということを理解し、自分のものさしを自分で決めることです。

クリエイターであれば世の中に送り出した作品の数、建設会社であれば世の中に作った建築物の数、自分が友人だと言える人の数など、自分が心から納得し、そのために全力を注げるものさしを見つけることが、成功と幸せにつながります。

point

誰かの価値基準に捉われる必要はない。自分なりの価値基準を見つけて、それを大切にする。



参考

この記事の内容はGoogleのCEOと会長を務めたエリック・シュミットやプロダクト責任者を務めたジョナサン・ローゼンバーグらが書いた「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」の内容の一部要約と自分なりの解釈を加えたものです。

ビル・キャンベルはAppleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、世の中に偉大なリーダーを何人も送り出してきた人物です。

ビル・キャンベルが貫いてきた生き方やそこにまつわるストーリーには、最高のチームを作るためにリーダーやコーチが知っておくべき考え方や行動が宝の山のように詰まっています。

その考え方はビジネスやチームを成功に導くだけでなく、人として幸せに生きるためのより本質的な知恵でもあります。

この記事に興味を持たれた方は、本書を実際に手に取ってみることをお勧めします。あなたの人生をより幸せにし、成功へと導いてくれることは間違いありません。



yuta