コロナによりリモートワークが一般的になっています。働き方が多様化している反面気持ちがまとまりにくいというデメリットがあります。
特に後者のデメリットは組織にとっては大きな問題です。
通常時でも目標を設定することは重要ですが、リモートワークで全員の関係性や気持ちの共有が希薄になっている状態だからこそ目標を設定することが重要です。
目標には成果を生み出すいい目標と、時間を浪費しモチベーションを下げる悪い目標があります。
いい目標とは自分が走れる目標つまり、自走できる目標が必要です。
そのために必要なのはみんなが興味関心がある目標かつ、いつまでに何をどれだけやるかという具体的な数値目標があり、覚えやすい必要がありります。
簡潔にいうと、次の3つです。
強い組織はチームメンバーの全員が「いい目標」をしっかり共有できているチームです。
そして、個々人が組織の目標を理解して、自分たちの興味関心と組織の目標を組み合わせた目標を立て、自走している状態です。
目標設定でやるべきことは次の3つです。
この3つの手順を勧めるための具体的なタイムスケジュールの例は次のようになります。
(4)でグループで出し合った組織の目標を上層部が決めている間に、他のメンバーが(5)の個人目標を設定していきます。
(5)の個人目標の設計はグループに分かれて行い、グループ内で共有します。
このような目標決めをするには全員のまとまった時間をとる必要があります。
目標を決めるために全員の時間を半日ほど使うことには十分に価値があります(必要です)。
まずは巻き込んだ人に対して、10分程度でこれだけの長時間の場を設けたかを説明する必要があります。
リモートワークにより気持ちがまとまりにくくなっていることや、目標設定をするメリットや自走できる目標の大切さなど理由を説明します。
自走できる組織目標と個人目標を決めるためには、まず全員に対して会社の設立の背景・現状・向かっているビジョンを共有する必要があります。
どういう思いで会社が立ち上がったか、どのような施策をして、今は何に注力しているか、そして直近1年でどこを目指しているか、数値目標はいくらかを共有します。
数値や実績を伝えることも大切ですが、一番重要なことは「思い」や「メッセージ」を伝えることです。
「どういう思いでやっていて、どこに向かっているか」そして「みんなにどういう考え方をしてどう行動してほしいか」を本気で伝えることです。
ここはトップや経営陣がどれだけ本気でその思いや目標を追っているかを共有するための数少ない重要な場所です。
このイベントに巻き込まれる従業員側からすると「めんどくさい」「こんな忙しいときに」という思っているのが普通です。
そういった思いを吹っ飛ばすのが会社のビジョン共有です。
メンバーを3〜6ほどのグループに分けて、会社のビジョンをベースに組織の目標を考えます。
考える時はその目標を代表するイメージ画像も合わせて決めます。
画像は対外的に使うものではないので、ネットで探した仮の画像で問題ありません。
また、その目標やイメージにした理由も合わせて記載します。
個人目標を設定するときのステップは次の3つです。
ここでは具体的な数値ではなく、ビジョンを20文字程度で決定します。
ここで決めた個人目標は今後定期的な個人面談等で具体的な目標を定める時の指標とします。