仕事をしていたり、誰かと話していると「イラっ」とすることがあります。「それはおかしいでしょ!」「そんなことはないでしょ!」と反論したくなったり、怒って当然という場面も少なくありません。
ですが、怒ることはプラスの側面もありますが、実はマイナスの側面もあります。多くの人は怒ることのプラスの側面にしか目が言っておらず、マイナスの側面に気づいていません。
ここでは怒ることのプラスの側面とマイナスの側面についてまとめています。
「イラっ」とすることや、怒ることは、人が持つ性質で自然発生的に湧いてくる感情の一つです。
カチッ・サーという言葉があるように、人という生き物は、例えば「否定」されたら「怒る」という流れの中で頭で考えるということをしていません。
この、生まれてきた感情を外に出さないと自分の中に怒りが溜まってしまいます。また、相手の言動にきちんと反論しておかないと、今後も続く可能性があります。
こういった、自分の気分をスッキリさせたり、本能的に自分の身を守る行為が怒るです。
犬が「ウー」とうなり声をあげたり、鳥が毛を逆立てる反応と同じです。
「怒る」という行為にはマイナスの側面があります。
それは、「相手に嫌われたり」「対立構造になる」ということです。
怒った結果、好きになってもらう、関係性が深まるということはほとんどありません。「もう、あいつとは話したくない」と関係性にヒビが入るのが一般的です。
では、「怒る」のと「怒らない」場合のどちらが自分にとってプラスになるかを考えてみましょう。
怒ることによって解決するのは「自分のストレス」だけです。その場で発散して終わりで未来につながることはありません。
「周りからどう見られるか」「どんなふうに相手に伝わるか」を考えると、周りからの評価は下がります。
一方、怒りそうな場面でも怒らずに冷静に対処する人は「あれで怒らないのか」「できた人だ」「しっかりと話ができる」といったように、周りからプラスの印象がつきます。
また、「怒り」とはエネルギーです。そのエネルギーをただ発散して、周囲の人との関係性を壊すことに使うのはもったいないとしか言いようがありません。
そうではなく、そのエネルギーを別のもっとプラスになることに使った方が、自分自身の人生も良くなります。
仕事はもちろん、人と関わっていく中で「イラっとしたときに怒らない」というのは、実は将来的にもメリットが大きいものです。
もちろん、いつも笑顔でニコニコと八方美人になるのがいいわけではありません。
明らかに非人道的な行為や、おかしい、許せないということはあります。そういったときはしっかりと怒ることも大切です。
こういった場合、怒らないことはマイナスになります。
ここで言いたいのは、「無駄なことで怒らない」、つまり、なんでもかんでも、ちょっとしたことで怒るなということです。
「怒る」という行為は、自然発生的に起こる本能的なもので「考える」ということをしていません。
このため、「どっちが自分にとってプラスになるか?」を考えると、割と怒りは止められるものです。