出産後、妻が変わってしまい、優しい言葉をかけてくれなくなる。それどころか小言、嫌味、罵詈雑言を浴びせてくるなんてことありませんか?
結婚してすぐはあんなに優しくて、頼ってきてくれて、家で料理を作ってくれて、仕事を終わって帰ってきたら玄関で笑顔でお出迎えしてくれて、あんなにも可愛らしかった妻が、、
そのぐらいの驚きや、あの頃はよかったなーぐらいの気持ちで済めばいいですが、中には、仕事で疲れて帰ってきて、そこから妻に小言を浴びせられて、もう我慢ならん!って人も多いんじゃないかと思います。
旦那だって遊んでるわけじゃない。生活していくために、今後の家庭のために一生懸命やってる。なんで帰ってきてまでグチグチ、グチグチいわれないかんねん。(そう、ほんとうにそう!)
でも、それは男側の「自分は自分は」「俺は俺は」という目線。
そこで、ちょっと目線を外して、子育て中のママがどんな状態かを知ってみましょう。そうすればこの言葉はイカンな、、というのが見えてきます。
出産後、子育て中のママは子供のことで手一杯になります。これは人間の摂理として避けられないことです。
成長期に昔の歯が抜け落ちて、新しい歯が生まれてくるくらい当たり前のことです。
自分でコントロールして右上の奥歯だけ昔の歯を残すとかはできないのです。
私の場合は、自分をコントロールしてイライラしたりストレスためずに気楽に子育てできたよ♪なんてことないんです、、
10ヶ月の妊娠期間で、胃や腸がぐりんぐりん動き、赤ちゃんが育つための場所が作られます。
出産時の赤ちゃんの体重は3kgほどなので、1.5リットルのペットボトル2本分を飲み干し、それが身体から排泄されずずっと残っているような状態です。しかも、ずっと同じ状態でなく身体の中が変化し続けている、そんな状態で日々を過ごす。そりゃ壮絶です、、
出産は、お腹の中から3kgほどの赤ちゃんを産み落とします。1.5リットルのペットボトル2本分が一度に身体から出てくるんです。
しかも出てくるときに、500mlほどの出血が出ます。
検診のときに注射で抜かれる血の量が10mlほど抜かれて、今日血抜かれたから貧血気味でダルい~、保健室で休もうかな、早退しようかなとか言ってるレベルじゃないです。1日に注射器で50回血液を抜かれたらヤバいですよね、、
しかも出産後の体内は出血や急激な変化もありボロボロ。注射器の針の穴が腕に1箇所あるのとは比較にならないです。そりゃ壮絶です、、
妊娠~出産で女性の身体がどれだけボロボロでヤバい状態かはわかってもらえたと思います。
出産後はそこに赤ちゃんという存在が加わります。これだけボロボロになりお腹を痛めて生んだのだからそりゃ愛情は一塩です。
それに加えて赤ちゃんは、一人では命を保つことすらできない。目を離してうつ伏せにでもなってしまったらすぐに死んでしまうかもしれない。そんな存在です。
赤ちゃんには朝昼夜なんて概念はありません。マイクロスリープ、食事をひたすら繰り返します。
母親は必死になります。いや、必死にならざるを得ないのです。
24時間体制で神経を尖らせて赤ちゃんを見続けます。とくに初めての子どもであればあるほど気の張りようは強くなります。
そして、その状態は一時的ではなく、赤ちゃんが昼と夜を認識するまで4ヶ月ほど続きます。(長いと半年ぐらい続きます)
4ヶ月間、ボロボロでヤバい状態の身体で、24時間気を張り詰めて生活する。そりゃ命がけで壮絶です、、
もし、男の立場だとしたら、
会社の社運をかけた半年間の一大プロジェクトのリーダーになる感じです。
これに失敗したらクビになるどころか、会社すべてが吹っ飛び他の同僚もみな露頭に迷います。自分も失敗したという引け目を感じ、周りからも非難されて生きていくことになります。
命がけのプロジェクトなので気を張ります。細かいところまで神経を行き渡らせて、MAXの集中力で仕事に当たります。
睡眠時間も削りに削ります。1日5時間寝れないなんて当たり前。合間合間を縫った断続的な睡眠で3時間も寝れたらいいところでしょう。
それが1週間とかではなく、1ヶ月間でも3ヶ月間でもなく6ヶ月間続きます。
ヤバいですよね、、?壮絶ですよね、、?
それまでの、2、3時間残業して仕事終わって、家帰ってネットサーフィンして、youtube見て、ゲームして、6~7時間ぐっすり眠る。そのときの自分の状態と比べたらどうでしょう?明らかに変化してますよね?
緊張と睡眠不足とストレスで、今までなら笑って済ませたことが、ピキッっと頭にきてイラつく。そんな状態です。
さて、これまでは自分の状態ですが、もしプロジェクトの参加者に非協力的な人がいたらどうでしょう?
「俺は俺のペースでやりたいようにやる」
「俺が手伝いたいときだけ手伝ってやる」
「俺はこの会社なんかどうでもいい」
「おまえらの人生なんて知ったことか」
そんな人がいたら、コイツまじで殺す、、、(言葉悪くてスミマセン)と思いませんか?
思うよりも先に感情が先立って、胸ぐら掴んで、壁に押し付けて、殴り倒しちゃう人もいるかもしれませんね。
前置きがかなり長くなりましたが、つまり、出産後の女性というの命がけのプロジェクトを切り回している状態なのです。
そして、あなたがどう感じているかは別として、あなたはそのプロジェクトの参加メンバーなのです。
さて出産後の女性の状態がよくわかったところで、いよいよ本題の妻に言ってはいけない言葉を見ていきましょう。
■妻に言ってはいけない10の言葉
「変わった」「お前のせい」「俺には関係ない」「適当でいい」こういう言葉はNGです。
なんでこの言葉を言ってはいけないかは、もう前フリでわかってもらえたと思いますが、念の為以下で説明。
何度も何度も頭にすりこまないと、忘れちゃうよね男って、、
変わってあたり前なんです。むしろ、意識を変えない・変わらないメンバーの方がヤバいんです。
2、3時間残業して仕事終わって、家帰ってネットサーフィンして、youtube見て、ゲームして、6~7時間ぐっすり眠る生活の自分から、
失敗したらクビになるどころか、会社すべてが吹っ飛び他の同僚もみな露頭に迷うぐらい重大なプロジェクトの責任者に任命された状態。
その状態で、一緒に頑張るはずのプロジェクトメンバーが、あなたに「お前変わったな」って言ってきたらどうですか?
何ゆうちょうなこと抜かしてんねん!フザケンナよ!お前も死ぬ気でやれや!!!!と思いませんか?
こんな言葉言われたらそりゃケンカになりますよね。。
非協力的なプロジェクトメンバーが逆ギレしてきたパターンです。
みんなで協力しなければ乗り越えられない命がけのプロジェクト。あなたも全身全霊をかけて仕事にうちこんでいます。
そんな時に非協力的でサボり気味のメンバーがいました、もちろんあなたはカチンときて注意します。
そしたら、そのメンバーが「こんなに仕事振りやがって、そのせいでこっちだってイライラしてんだよ、お前なんなん?お前のせいだろ」と言ってきたらどうでしょう。
こいつレベル低っ。お前がなんやねん!見ている次元が低すぎる。自分の置かれてる状況わかってないんか?バカなんか?と思いませんか?
こんな言葉言われたらそりゃケンカになりますよね。。
非協力的の度が超えすぎたプロジェクトメンバーですね。
命かけてプロジェクトに本気で取り組んでいる運命共同体のはずのメンバーが「俺はこの会社なんかどうでもいい」「おまえらの人生なんて知ったことか」と言ってきたらどうでしょう?
コノヤローふざけんなよ!もうここから出ていけ!二度と顔見せんな!!!!と思いませんか?
こんな言葉言われたらそりゃケンカになりますよね。。
同じ会社(家庭)にいる以上、好む好まざるとに関わらずあなたもプロジェクトのメンバーなのです。
ことの重大さをわかっていない、お気楽気分の抜けてないメンバーですね。
失敗したらクビになるどころか、会社すべてが吹っ飛び他の同僚もみな露頭に迷うぐらい重大なプロジェクトの責任者に任命された状態。
プロジェクトメンバー全員が一丸になって取り組まなければ乗り越えられない状況。
そんな時に、「そんなもん適当でいいんじゃないっすか、手を抜いて気楽にいきましょうよ」といってくるやからがいたらどうでしょうか?
はぁッ?甘っちょろいこと言ってんじゃねーよ。テメーも本気になれよ。命がけでやれよ!!!!と思いませんか?
こんな言葉言われたらそりゃケンカになりますよね。。
これだと、言ってはダメな言葉ばっかりで、俺はどうしたらええねん!ってなりますよね。
でも、この困難な局面を乗り切る方法はちゃんとあります。それも言われればそりゃそうだよねってことばっかりです。
命がけのプロジェクトを切り盛りしてるときに、めちゃくちゃ協力的で自発的に動いてくれるメンバーがいたらどうでしょう?
同じ目標に向かって頑張ってくれる人がいるって勇気もらえますよね。その人のこと好きになりますよね。ありがとうって心から感謝できますよね。
そうです、あなたが超協力的なプロジェクトメンバーになってしまえばいいんです。
「僕にもできること何かありませんか?」って下から聞きにいく。
「あっ、それもうやっておきました!」って気を回して積極的にどんどんやっちゃう。
「大変な状況だけど、一緒に力を合わせて乗り越えて行きましょう!」って伝える。
仕事で疲れてる、睡眠不足で疲れてるそれはわかります。でも、今あなたは好むこのまざるとに関わらず、子育てプロジェクトのメンバーに入ってしまっているのです。
俺にとっても一世一代の勝負だ。リーダー(子育てを率先している妻)を全力でサポートするぞ!という強い気持ちで自分を奮い立たせて立ち向かいましょう。
どうせ本気で取り組むなら、いっそのことプロジェクトリーダーになってしまうのもありですね。
子育てという一大プロジェクトを俺が率先していくんや!俺についてこい!ぐらいのノリができればもはや最強です。
奥さんと張り合って、いや俺の方が頑張ってるでー!妻には負けへんで!という気持ちを行動で見せれば奥さんも、うちの旦那ステキ!最高!ってなりますよ。
ただし、奥さんの気持ちを無視して、子どもを取り上げたり、奥さんを不安にさせちゃダメですよ。
プロジェクトリーダーなら、一緒に働いているメンバーの気遣いもして、みんなが一つの目標に向かって気持ちよく働けるようにしていきましょう。
ここまでは、出産後の奥さんの状態や気持ちを理解して、男性が協力的にやっていくんだという話をしてきました。
どれも夫婦で子育てをしていくためにとっても重要で、夫は知って、理解して、絶対にやるべきだと思います。
でも、その上で、子育て中のママにも男性の気持ちを知ったり、やってほしいなと思うことがあります。
赤ちゃんを産んだお母さんは、夫なんかとは比較にならないぐらい、お腹を痛め我慢してきた量も、出産までに共にしてきた時間も、赤ちゃんへの理解度も桁はずれです。
間違いなく、赤ちゃんを育てるプロジェクトリーダーです。
ボロボロの身体で、赤ちゃんを24時間体制で面倒を見て、もう本当にめつちゃくちゃ大変なのはわかります。
それでも、もしできるなら、リーダーとしてプロジェクトメンバーである夫を育てることにも少し気を使ってくれると嬉しいなぁと思います。
男は子育てのこと本当にわかってないです。事前知識とか何もないです。
学校でも教わってないですし、今まで生きてきた中で考えるきっかけもほとんどないです。なので、本当に何も知らないんです。
でも、例えばお風呂の入れ方とか、おしめの変え方とか、手順を説明してもらえば、なるほどこうやればいいのか!ってわかります。
やり方がわかって、その作業に自信が持てれば、自分から率先してやるようになります。
■例えば
会社でもそうですが、新卒未経験の新入社員にいきなりこれやっといて、って言ってもできないですよね。だって知らないんだから。。そんなこと言われたら、この会社はヒドイ、、社員教育もできない、、全部丸投げ、、って思いますよね。
その時に、「なんでこんなこともできないの?」「そのくらいわかるでしょ?」「ほんと使えないな」「やる気あんの?」って言われたら、気分は落ち込むし、もうイヤってなりませんか?
旦那も同じ状態なんです。。こればっかりはスイマセン。今の日本の教育システムだとそうなっちゃうんです。
だから、奥さんは旦那さんの状態を理解して教えてあげてください。ちゃんと教えてもらったら絶対にできるようになります。(出産後の女性の状態を理解して、子育てに協力したいと思っている男性なら)
その上で、できるようになったら褒めてあげてください。男は単純なので褒められたら喜びます。自信がつきます。
自信がつけば自ら率先してやるようになっていきます。
新卒の子たちだって同じですよね。先輩社員があたりまえのようにできていることができない、でもそのやり方を教えてもらって努力して工夫してなんとかできるようになった。
先輩社員からすれば、まだまだへっぽこでショボいけど、それでもその頑張ったことに対して「この短期間でできるようになったんだね」「すごいね」って言ってあげたら、きっと、新卒の子は嬉しい!もっと頑張ろう!って思います。
旦那も同じ状態なんです。
そして、旦那が育つに従って、あなたはどんどん楽になっていきます。そう、旦那を育てることは実は将来への最強の投資なのです。
私がこの赤ちゃんを命をかけて守り育てるプロジェクトリーダーだという思いをもって、旦那の育成もお願いします。
決して、
「なんでそんなこともできないの!」
「そんなのできてあたりまえでしょ!」
「あーもういい見てられない、私がやる」
なんて言葉はいわないでください。新卒の子が育つのも時間がかかります。でもちゃんと育てたら、それに応えてちゃんと育ちます。
ボロボロの身体で24時間体制で赤ちゃんの面倒を見て、めちゃめちゃしんどくて大変なのはわかります。
睡眠時間が短くなっり、集中して気を使えば使うほど、ストレスが溜まり些細なことでイライラします。それは人間の性質なので避けられないです。
だからこそ、目ン玉飛び出るくらいくっそ忙しい中でも、なんとか時間を捻出して休む気持ちをもって欲しいです。数分目を閉じるとかでいいんです。意識的にそうする時間を持つ努力をしてほしいなと思います。(とても難しいことだというのはわかりますが、、)
赤ちゃんも、入浴、ミルクをあげる、おしめ変えるとか、旦那や家族に任せられることは信じて任せてあげて欲しいです。絶対に任せたくないこともあると思うので、任せられるところだけでいいです。
ずっと気にして、手伝ってくれる人を信じず、私がやらないかん!と思っていたら、ストレスはどんどん溜まり、誰かのちょっとした言動や行動が勘に触るようになり、少しのことでイライラするようになってしまいます。。
■例えば
会社で重大なプロジェクトを回している人にもいろんな人がいます。
同じくらい忙しくて、身体も疲れ果てているのに、プロジェクトメンバーに対して、
(1)怒鳴りちらして、机ガンガン叩いて、罵倒して、急き立てる人。
(2)メンバーのことや状況を気遣って、うまく配慮しながら進めて行く人。
あなたはどちらのタイプのプロジェクトリーダーでしょうか?そして、旦那さんはどちらのプロジェクトメンバーになるのでしょうか?
もちろん、(2)メンバーのことや状況を気遣って、うまく配慮しながら進めて行く人。になりたいと思います。
現実的にはムリ!という言葉も聞ますが、今すぐ完璧にそうなれというわけではないです。
睡眠不足になれば少しのことにイライラして当たり前なので、意識的に目をつぶったり心を落ち着かせる時間を、数分間(数十秒でもいいです)の細切れでいいので持つ努力をして欲しいんです。
もちろん、ほんのちょっと良くなるだけかもしれませんが、それでも確実に良くなるんです。
男性も産後の女性の状態を理解して頑張りたいと思ってます。だから、女性も自分ができることを意識して頑張って欲しいなと思います。
産後クライシスという危機を二人で力をあわせて乗り越えて、ピンチをチャンスに。二人の愛情をもっともっと深いものに変えて行きましょう。
(男性目線の言葉で失礼しました、、)
それにしても、産後の女性の状態を知って、それを自分に置き換えてみて、初めてどの言葉は言ってはダメかってわかりますよね。。
仕事で疲れてる、睡眠不足で疲れてるそれはわかります。でも、今あなたは好むこのまざるとに関わらず、子育てプロジェクトのメンバーに入ってしまっているのです。
だったら、超強力的なプロジェクトメンバーになってしまいましょう。
俺にとっても一世一代の勝負、リーダー(子育てを率先している妻)を全力でサポートするぞ!という強い気持ちで自分を奮い立たせて立ち向かいましょう。
そうすれば、きっと将来その努力が報われる日が来ます。過去にやった努力は消えないし、10年後、20年後に効いてくるものです。
夫婦の間に深く実りある愛情を育ていけるよう頑張りましょう!
今回の記事は12人の子どもを育てているyoutuber、「助産師HISAKOの子育て学校」のHISAKOさんとMARKさんから大いに学ばさせていただいた内容です。
僕自身、妻の妊娠前から妊娠中も、妻と口論したり、相手の実家まで行って離婚を直談判したぐらい夫婦関係に悩んでいました。
そんなときに、妻からHISAKOさんとMARKさんの存在を教えてもらって、本当に助けてもらいました。お二人、そして存在を教えてくれた妻にとても感謝しています。
まだまだ稚拙で未熟ですが、1つずつ学び、学んだことを同じ悩みを持っている方々に共有することで、この世の中に少しでも幸せになれる人が増えたらいいなと思います。
お二人の動画、とてもいいものばかりなので、ぜひ見てみてください!
それにしてもHISAKOさんが45歳超え、MARKさんが60歳超えの事実が驚愕。
HISAKOさんは若くて美人でスタイルよくて綺麗で明るくてパワフルだし。
MARKさんも若々しくてしゃべりうまくて広い広い心の持ち主で、しかも会社をいくつも起こしててビジネスセンス抜群でいろんな国の言葉しゃべれるとかスゴすぎ。。
少しでもお二人に近づけるようにこれから、ガンガン経験を積んでいきたいと思います。
つたない文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました^^