夫婦生活では、夫が無意識のうちに妻の地雷を踏んでしまうことがあります。
夫からすると全く悪気がないどころか、むしろ相手のことを思って言ったのに「なんでこんなにキレられなきゃいけないんだ!?」と思うことが少なくありません。
夫は理不尽・不合理・不愉快と感じストレスを募らせていきます。そして同じことを何度も何度も繰り返します。
ですが、それは決して理不尽や理解不能なことではなく、妻がキレる決まった言葉と理由が存在します。
ここでは妻に言ってはいけない6つの言葉とその理由について解説しています。
夫が悪気がなく無意識に口にして、妻がキレる言葉の一つ目は「言ってくれれば、やったのに」です。
例えば、妻が電球を交感しているときや、ゴミ出しをしているときなどです。
そのときに「言ってくれれば、やったのに」と言うと、「ふざけるなよ」「うるさい」「何よ今更」と言って怒りが爆発します。
夫からすると、相手を気遣って言ったのに「なぜ、怒られなきゃいけないんだ」と強い怒りを感じます。
このスレ違いは、男性と女性の脳の仕組みによるものです。
女性は相手が何をしてほしいか察する生き物です。察する能力は言葉を喋れない乳幼児を育てるうえで必須の本能です。
一方、男性は目的達成を重要視する生き物です。「〇〇する」という目的ができれば動きますが、それがなければ無駄な行動は避けます。
このため「言ってくれれば、やったのに」と言う言葉は、女性にとって「今あなたがやっていることは、全く気にかけていない」というメッセージになります。
普段、忙しい家事や育児をこなしている妻からすると「そのくらい察して動けよ」というイライラが爆発します。
夫が「言ってくれれば、やったのに」という言葉を発するとき、その仕事は妻の仕事ではなく、自分の仕事でもあるということを理解しています。
「妻がやるべき仕事だ」と思っていることに対して「言ってくれれば、やったのに」とは言いません。
このため、「言ってくれれば、やったのに」と言われると、妻は「わかっているなら、さっさとやれよ」という怒りが湧いてきます。
「言ってくれれば、やったのに」と言えば、妻は「そのぐらい察しろよ」「わかってるならさっさと動け」というストレスを爆発させます。
そうならないための正解は「気づかなくてごめん。やってくれてありがとう」と言って、妻の行動に対して謝罪と感謝することです。
当然ですが、この言葉をかけたところで妻はあなたに感謝しません。「なんで私がやらなきゃいけないのよ」とイライラしている気持ちが少し和らぐだけです。
決して、気遣ってあげたから、感謝の言葉が返ってくるなんて思ってはいけません。
自分が行動しなかった分、多少の小言をいわれても仕方がないと覚悟をするしかありません。
仮に、妻がとりかかろうとしている場合はギリギリセーフです。「気づかなくてごめん。僕がやるから任せて」といって、すぐに行動することです。
この場合は小言は言われないか、もしかすると感謝されることもあります。
当然ですが、一番ベストな解決策は察して先に動くことです。「電球切れてると暗くて危ないから変えておいたよ」「ゴミたまってたから出しておいたよ」という言葉は「僕はあなたのこと気にかけてるよ」というメッセージになります。
夫が悪気がなく無意識に口にして、妻がキレる言葉の2つ目は「だったらやらなくていいよ」です。
妻が洗濯や料理、掃除をして「あー疲れた」「あなたも少しは家のことやってよ」と小言を言ったときに、ついつい出てくる言葉です。
男性からすると全く悪気はありません。1日や2日やらなかったり、手を抜いても支障はない。文句を言うほど疲れているなら、無理にやらなくてもいいよ。という思いやりの言葉です。
ところが、妻にとっては全く思いやりになりません。それどころか、一瞬でブチ切れさせるほどの怒りを呼び起こす言葉です。
「だったらやらなくていいよ」という言葉は妻には「あなたのやっていることは、やらなくてもいい余計なこと」という言葉に聞こえます。
男性がその言葉を発するときも、少なからずそのニュアンスを込めているはずです。やらなければいけないと思っていたら、そんな言葉はいいません。
ここが一番重要なところですが、そもそも男性と女性では脳の構造や仕組み自体が異なり、生きる上で優先している本能も異なります。
ヒトという種族にとって、男性も女性も最大の目標は同じく「子孫繁栄」です。ですがその手段が大きく異なります。
男性は狩りをメインとしてきたため、瞬発的な行動や空間把握に優れています。一方、女性は子育てメインとするため、細かい変化や直感が鋭く働きます。
また、脳の構造も女性の方が左脳と右脳をつなぐ脳梁という神経が20%太く、根本的に違います。
このため、男性が見ている世界と女性が見ている世界は大きく異なります。脳科学の研究により、色の見え方や、聞き取ることができる音の周波数帯、臭いの感度、味覚、皮膚で感じ取る感度まで違うことがわかっています。
つまり、男性にとって意味がない不合理・非効率と思うことでも、女性にとっては意味があるのです。
そして、家事や育児をする妻にとって、家の中(特に共用部分)は彼女のテリトリーです。
男性がいくら意味がないと思っても、そこは意味があると感じて行動している妻の行動を優先すべきです。
「あー疲れた」「あなたも少しは家のことやってよ」と小言を言ってきたときに、返すべき正解は「大変なのにいつも、ありがとう」です。
妻はあなたからのアドバイスが欲しいとは思っていません。欲しいのは自分の努力や苦労に対する感謝の言葉です。
自分の行動を認めて褒めてくれる人がいれば、ストレスは和らぎ気力が復活します。
夫が悪気がなく無意識に口にして、妻がキレる言葉の3つ目は「つまり、こういうことでしょ?」です。
男性は女性との会話の中で「つまり、こういうことでしょ?」と言って相手の言葉を要約したり、解説しがちですが、これもやってはいけません。
女性と男性の脳の根本的な違いの一つに、男性は問題解決でストレスが軽減するのに対して、女性は共感されることでストレスが軽減するという性質があります。
逆に言うと、男性はいくら共感されようが、問題が解決しなければストレスを抱え続ける。女性はいくら問題が解決しようが、共感されなければストレスを抱え続けるということです。
つまり、女性はあなたの意見やアドバイスを一切求めていません。
このため、あなたがどんなに親身になって話を聞いても、要約やアドバイスをすれば「この人は共感してくれない」と感じ、ストレスが減るどころか増加します。
女性があなたに何かを話してくるときはほとんどが、ストレスを抱えている時です。求めているのは共感によって自分のストレスをなんとかしたいのです。
よけいな要約はせず、相手の立場と気持ちを想像して「そうだよね、、」と親身に伝えてあげるのが正解です。
夫が悪気がなく無意識に口にして、妻がキレる言葉の4つ目は「ごはん、これだけ?」です。
夫としては食べるペースや、食べる順番を確認するために事実を確認したいという気持ちでこの言葉を発しています。決して悪気はありません。
ところが妻からすると「たったこれしかないの?」と文句を言われているように感じます。
「ごはん、これだけ?」の後は、妻がキレ気味で「えっ、何?」「これだけで何か悪いの?」というお決まりのパターンが続きます。
これは妻からすれば当然です。献立を考えたり料理をすることは簡単どころか、とても大変な作業です。「苦労して献立を考えて、一生懸命料理したのに、文句言うの。ふざけないで」という気持ちが沸き起こります。
男性が取るべき行動は「料理に感謝し、黙って様子を見る」です。
今目の前に料理を並べてもらっているだけでもありがたいことです。その事実に感謝します。そして、その後、料理が出てくるか、これだけなのかは、静かに観察すればほとんどの場合察することができます。
食事をするときは、献立を毎日考え、一生懸命料理を作る大変さを想像し思いやる気持ちが何よりも大切です。