優しかった妻が子どもを生んだあとに変わってしまうというのは耳にすること。
子どもが生まれる前の平和な暮らしが一変して、妻が常にイライラしたり、情緒不安定になって当たり散らしてきたり、泣いて手がつけられなくなったり、、
うちの嫁もなったらイヤだなーとか思っていませんか?うちの嫁は大丈夫だろうと期待していませんか?もし、嫁がそうなったら離婚するとか考えていませんか?
その考えはすべて的はずれ!人間の仕組みとして産後の女性はそうなってしまうものだそうです。
男性のみなさん、終わった、チーン、、とか思いませんでしたか?ええ、それを聞いたとき、わたしは思いましたよ。俺の平穏な人生が終わったと思いましたよ。
でもね、安心してください。朗報です。その女性の状態は夫婦にとって悪いものではないのです。むしろ、これから先の人生で愛を深めるために必要なものなんです。
その最悪な状況をどう切り抜ければ、二人の愛がより一層深まるのか、その方法についてお話します。
産後に女性が変わってしまうのには大きく2つの理由がある。
女性の体は妊娠中はお腹の中で赤ちゃんを育てるという目的に合わせて変化していく。
お腹の中の胃や腸の位置がぐりんぐりん動いて、赤ちゃんが育つ場所を確保し、しかも、お腹の中で日に日に大きくなっていく赤ちゃんに合わせて、休む間もなく変化し続けていく。
それが、出産後はあんなに大きかったお腹がぺっこりと凹み、引き続き体に大きな変化が起こる。赤ちゃんがお腹の中からでたことで、それまで赤ちゃんを支えていた胎盤が不要になり、ベリベリと剥がれおちていく。このときお腹の中はカサブタだらけになるらしい、、
これだけでも、満身創痍で体の内側からボロボロの状態。。
さらに、妊娠中に赤ちゃんのために必要な栄養素を作り出して与えていたのが、出産後はそのエネルギーが母乳をつくる方向にシフトする。
今まで体の中でまったく作ってこなかった白い液体をガンガン作るようになる。
穏やかで安定している状態は、体の中で変化がなく、ホルモンバランスが釣り合わさっている状態。それに対して、この母体の急激な変化、、そりゃホルモンバランスも崩れるわ。それも予期せぬほどの振り幅で、、
体に変化がおこりまくって絶えず安定しない状態いてるときに、穏やかで笑顔で笑っていてね^^ とか言われてもムリだろうな。。
赤ちゃんは丸裸の自分では何もできない状態で生まれてくる。自分でミルクも飲めない、ちょっとした拍子にひっくり返ってしまえば、もとに戻れないので窒息死してしまうこともある。
それに、お母さんは妊娠中の段階から、10ヶ月間、
どれもこれも、すべて愛する我が子のため。愛する者のために耐えて耐えて耐え抜いて生まれた赤ちゃんはかわいくてしょうがないもの。
赤ちゃんが生まれたらいっときも目を離さない、離したくない。大丈夫か?何ごとも起きてないか?私にできることは何か?とずーっと考えている。
そりゃ、旦那のことなんか考えてる暇もなくなりますよ。旦那の相手なんかしてられないですよ。
男側の意見としては、自分はお腹痛めたり、ホルモンバランス崩したり別にしてないし、だいたい、会社行ったり、仕事してたから、嫁の体にどんなことが起こってるかとか知らんし。こっちも仕事で一生懸命で疲れてるしと思ってしまうのはしょうがないと思う。
だって、嫁の体で何が起こってるとか、起こってたとか、これからどうなるかとか知らないんだもん。そもそも俺は元気で健康で、毎日イキイキして痛みもないし。明るく朗らかに毎日を送ってるよ、キミも僕を見習って明るく元気にイキイキ、みんなのために社会のために生きようよ。気持ちを強くもって、健康的にいきれば乗り切れるよ!ぐらいに思ってる。
でもね、女性が体験していることを自分のパターンに置き換えてみて。
1.傷だらけでボロボロの体
まずは、手始めに傷だらけでボロボロの体。
休日に散歩で歩道を歩いていたら車が突っ込んできて跳ねられる。もちろんこっちは全然悪くないのに。
足の付根が粉砕骨折し、腕の骨も折れギブス状態。一歩くごとに足と腰にピキンと激痛が走る。
内蔵もダメージを追ったせいか頻繁にムカムカして吐き気がする。吐くたびに胃液が喉を焼く。肝臓もイカれたせいか小便のたびに血尿がでる。
まさに満身創痍、、
2.ホルモンバランスの変化
体がボロボロになったことでホルモンバランスが変化。勃起不全になり、どんなにカワイイ娘を見ても勃たない、情けなく泣けてくるぐらいに勃たない。
ホルモンバランスの変化が髪にも影響を及ぼし、毛がどんどん抜けていく。手であたまをファサッと触ると指の隙間に髪がびっしりついてくる。(実際、出産後の女性は髪の毛が抜けてしまうらしい)
光があたると薄くなった自分の地肌がよく見える悲しい状態。
3.大好きなものから目を離せない
事故に合う前、バイクが好きでお気に入りのハーレーダビッドソンを2年間、300万円かけてコツコツとカスタムしてきた。
仕事がどんなに忙しいときも、週末に体が疲れ果てているときも、無理やり時間とお金をひねり出して少しずつ少しずつ手間暇かけて愛情も時間もすべてつぎ込んで育ててきた。
事故で体もメンタルもまいっているときに、家のポストに1通の手紙が入っていた。差出人は不明。封を開けると、あなたのバイクをボッコボコにぶっ壊し、ガソリンばらまいて火をつけてやるという脅迫状。
気が気じゃなくなってずっと愛車の周りを監視し続ける、昼夜を問わず監視し続ける。そんな状況。
さて、奥さんが直面してる3つの条件が、男バージョンで用意できました。
こんな大変なときに、もし、あなたの奥さんが
・私のことも構ってよ!
・私のことをもっと見てよ!
・私のためにあれもこれもやってよ!
と言ってきたら、あなたは穏やかで笑顔で笑って奥さんのことを受け入れることができますか?
こんなに大事で大変なときに話しかけんなよ!クソうぜーなとか思いませんか?
俺がこんなにも大変なの見てわかるだろ。俺の気持ちを察しろよ。俺の気持ちに寄り添えよ!と思いませんか?
そう、まさにそうなのです。妻が夫に対して思っているのはそういうことなのです。
女性の性格がどうのこうのとか、心が弱いとか、鍛え方が足りないとかではない。
うちの嫁ほんとメンタル弱いな、、あぁ、あの人みたいに明るくて元気な人と結婚してればこんなつらくてしんどい思いをしなくて、毎日楽しいんだろうな、、という考えは見当違い。
これだけボロボロで満身創痍で気が張り続けてる嫁は、そりゃきつく当たってきます。出産前と比べたら豹変したも同然です。
だからといって諦める必要はないのです。不満や文句をいって自分の人生を呪ったり、相手のことをうっとしく思って嫌いになる必要もないのです。
先程の例で、もしあなたが、
こんな状態のときに、奥さんがあなたの状態や気持ちを理解して、
・寒くない?これでも着てと言ってジャンバーを持ってきてくれたらどう思いますか?
・夜あなたが見張っているときに、夜食を持ってきてくれたらどう思いますか?
・あなたの大切な愛車だもんね。私もあっちの方見回ってくる、と言って手伝ってくれたらどうですか?
・大変な状況だけど2人で力を合わせて乗り越えようと言ってくれたらどうですか?
・犯人逮捕の瞬間まで弱音を吐かず、あきらめずにずっと手伝ってくれたらどうですか?
・もし、それが1年だったら?2年だったら?それだけ頑張ってくれたらどう思いますか?
これがピンチをチャンスに変える答えです。
そう、産後の女性の豹変があるからこそ、男性はもっともっと信頼を築き、愛を深めることができるんです。これってめっちゃチャンスじゃないですか?
しかも、妻が豹変してる期間は確実な終わりがあります。体が回復してホルモンバランスが安定するまでの約3ヶ月間です。いつ犯人が見つかるかわからない、1年かかるかも、いや2年かも、、とかそんな長期戦ではないです。
3ヶ月は長く感じる?確かに、でもね、この3ヶ月で今後の何十年がでっかいでっかいプラスに転じる。投資メリットはものすごく大きい。
賢い選択ができる男はカッコいい。
とはいえ、具体的に何をすればいいの?現実的に仕事で忙しいし、体疲れ果ててるしムリ、、という人が多いと思います。
でも、そんな難しいことをしなくても、心ある言葉をかけてあげるだけで女性の心はすんごく軽くなります。あのときの言葉がすごく嬉しかった(ポッ)ってなります。
ちなみに、女性だからとかじゃなくて男も同じです。先述の、男の場合の満身創痍で愛車が爆破予告された状態で、もし妻が、
と、言ってくれたら嬉しいですよね。この嫁世界一やってなりますよね。
でも、まずは、その言葉を知っておかないと大事なときに出てきません。なのであらかじめ知って、いざというときに声に出せる練習をしておきましょう。
要約すると、「頑張ってくれてありがとう」「大変だよね、命がけだよね」「俺にできることは俺がやるよ」という感謝、共感、サポートの3つ。この組み合わせ。
誰にでもできる、とっても簡単なこと。
これだけで、夫婦の愛は深まっていく。
子どもが生まれる前の平和な暮らしが一変して、妻が常にイライラしたり、情緒不安定になって当たり散らしてきたり、泣いて手がつけられなくなったり、、
うちの嫁もなったらイヤだなーとか、うちの嫁は大丈夫だろうとか、もし、嫁がそうなったら離婚するとか、
妊娠・出産中に女性の体の中で何が起きているかを知らなければ、世の男性のほとんどがそう思ってもしょうがない。それは普通のこと。
妻が子どもを生んだあとに変わってしまうのは人間の女性なら当然のこと。
そして、なぜそうなっているのか。もし男の俺だったらどういう状況と置き換えられるんだろうか。それを知ったら、知らなかったときの愚かな考えは今すぐ捨てましょう。
「頑張ってくれてありがとう」「大変だよね、命がけだよね」「俺にできることは俺がやるよ」という相手を思いやった言葉をかけて、ピンチをチャンスに。この危機を2人で乗り越えて愛情をもっと深めていきましょう。
そう、結婚は悪いものじゃない。知って、対応していけば、必ずかけがえのないものになっていく。
今回の記事は12人の子どもを育てているyoutuber、「助産師HISAKOの子育て学校のHISAKOさんとMARKさん」から大いに学ばさせていただいた内容です。
僕自身、妻の妊娠前から妊娠中も、妻と口論したり、相手の実家まで行って離婚を直談判したぐらい夫婦関係に悩んでいました。
そんなときに、妻からHISAKOさんとMARKさんの存在を教えてもらって、本当に助けてもらいました。お二人、そして存在を教えてくれた妻にとても感謝しています。
まだまだ稚拙で未熟ですが、1つずつ学び、学んだことを同じ悩みを持っている方々に共有することで、この世の中に少しでも幸せになれる人が増えたらいいなと思います。
お二人の動画、とてもいいものばかりなので、ぜひ見てみてください!
それにしてもHISAKOさんが45歳超え、MARKさんが60歳超えの事実が驚愕。
HISAKOさんは若くて美人でスタイルよくて綺麗で明るくてパワフルだし。
MARKさんも若々しくてしゃべりうまくて広い広い心の持ち主で、しかも会社をいくつも起こしててビジネスセンス抜群でいろんな国の言葉しゃべれるとかスゴすぎ。。
少しでもお二人に近づけるようにこれから、ガンガン経験を積んでいきたいと思います。
つたない文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました^^