妻や彼女と買い物に出かけたときや、妻が楽天市場やAmazon、メルカリなどでネットショッピングしているときに「ねえねえ、どれがいいと思う?」と聞いてくることがあります。
あなたが真剣に考えて「こっちかな」と言うと、「なるほどね」と答えてしばらくした後、あなたがアドバイスしたものと違うものを購入することがあります。
あなたからすると「真剣に考えてアドバイスしたのになんだよ」「そんなんだったら、もう次からはアドバイスしない」と感じることも少なくないでしょう。
実はこれは、女性があなたに対して嫌がらせをしているわけではありません。
女性の脳の仕組みは男性とは異なるので、男性の基準で女性の思考や行動を考えてはいけません。
女性があなたに「ねえねえ、〇〇と△△どっちがいい?」と聞いてきたとき、既に答えは決まっています。
あなたが女性が求めるものを答えようが、間違ったものを答えようが、女性の答えに何一つ影響を与えることはありません。
「じゃあ、なんで聞くんだ」という声が聞こえてきますが、それは、女性が次の3パターンで購入の意思決定を行うためです。
あなたが正解を答えた場合、それは「やっぱりそうよね」という後押しになります。
あなたの意見が妻の答えと異なった場合、妻の中で次のような対話が行われます。「反対する人がいるけど、私はそれでも欲しい?」
基本的に、答えはイエスです。
3つ目のパターンは、あなたの不正解が後押しになる場合です。このとき妻はあなたのセンスをある意味で認めています。
「この人は私とセンスが合わない」「この人はセンスがない」と思っている場合は、あなたが「ノー」と言えば、「じゃあ、これで大丈夫」という自信につながります。
男性からすると不本意ではありますが、ある意味あなたのことをよくわかっているし、認めているということです。
男性が誰かに意見を聞く場合は「本当に困っていて、アドバイスして欲しいとき」です。
女性と同じく自分の中でやりたいことは決まっています。ただし、女性と違うのは、相手が何というかが自分の意見に大きく影響を与えるということです。
自分がどんなに「やってみたい」「欲しい」と思っていても、信頼して相談した相手が「それはやめておいた方がいい」と言えば、その意見に従うことがほとんどです。
意見を聞いておいて、相手の意見を完全に無視するというのは起こりえません。「無視するんだったら、最初から訊かない」という判断を下します。
このため、女性に意見を求められた時も「自分の意見が求められている」と誇らしく思い、真剣に考えてアドバイスします。
そして、女性がそのアドバイスに従わないと、その誇りが裏切られたと思い込んで、怒りに駆られます。
女性から「これどう思う?」と聞かれたときは「自分の中で最終確認をしているだけ」「私の意見を必要としているが、その意見に従うことはない」と理解することが重要です。
なぜなら、男性と女性ではそもそも意思決定のプロセスが異なるからです。
ここを理解していないと「聞いといてなんだよ」という嫌な気持ちが湧いてきてしまいます。嫌な気持ちが湧いたときは、女性の脳や性質の勉強不足ということです。
学校では教えてくれませんが、実際の生活では、古典や物理、化学なんかよりもよっぽど役に立ちクリティカルなので真剣に覚えておくべきです。