世の中には彼氏や夫(旦那)と喧嘩が絶えず嫌な気持ちを繰り返すカップルがいるのと同様に、彼氏・夫が自分のパートナーをかけがえのない大切な存在として溺愛しているカップルがいます。
もちろん円満なカップルの男性がデキる人であるということは大いにあります。しかし、同様にそういった円満な関係を結んでいる女性が当たり前のようにやっていることがあります。
ここではそんなデキる女性がやっている6つの法則を、なぜそうする必要があるのか?なぜそれをしないいけないのか?という理由を含めて解説しています。
特別なことではなく、誰にでもできることなので、ぜひ身につけて彼との関係を良好なものにしてみてください。
1つ目の法則は「彼のことをやたらに心配したり同情したりしない」ということです。女性からすれば、大切で愛している人を心配したらい同情するのは当たり前だと思うかもしれませんが、それは女性の価値観であって、男性の価値観では決して当たり前のことではありません。
女性はコミュニケーションや人間関係を育み助け合うことを重要視する生き物です。このため、愛する人を心配し同情し、共感理解をすることは人間関係を育む上でとても大切なことと考えています。
一方で、男性は能力の証明や目的達成、問題解決にとても重きを置く生き物です。このため、絶えず、自分の能力向上や技術の研鑽、効率化に明け暮れて生きています。
人生において深みのある充実感は目的の達成や成功によってのみ味わうことができます。そして、自分の能力を証明するために、目的達成や問題解決は他人の力を借りずに成し遂げる必要があります。
そのため、男性にとって心配されたり同情されるということは、「自分の能力は信用されていない」「頼りにされていない」「無能だと思われている」という感情に結びつき、精神的な苦痛を感じます。
そのため彼女からの心配や同情が重なるにつれ、イライラが溜まり、うっとおしそうにして「放って置いてくれ!」という言葉を返すようになります。
デキる女性は男性の価値観や性質を理解しているため、やたらに心配したり同情したりしないよう心掛けています。
2つ目の法則は「頼まれもしないのにアドバイスをして問題解決の手助けをしようとしない」ことです。
1つ目の法則で説明したように男性の価値観は目標達成や問題解決をして自分の能力を証明することをとても重要視しています。そして、その証明のためには誰かの力を借りることはタブーです。
このため、行き詰まってどうしても自分の力で解決できないとき以外に他人にアドバイスを求めることは基本的にありません。男性がアドバイスを求めた時は、心底困り果て、相談した相手の事を信頼し尊敬しているという状態です。
こういった性質を持つ男性に対して、頼まれもしてないのに、「あれしたらいいよ」「これしないほうがいいよ」「これはどう?」「あれはどう?」というように、あれこれアドバイスしたり手助けしようとすると、彼は精神的苦痛を感じ、どんどんとストレスを溜めていきます。
やがて、ストレスが許容範囲を超え始めると、うっとおしそうにして「放って置いてくれ!」という言葉を返すようになります。
女性にとっては相手を思いやり状況を察して、頼まれなくとも無償で手を差し伸べてあげるのが愛情と信頼の証ですが、男性にとっては決してそうではないということを理解しておくことが大切です。
3つ目の法則は「彼のダメなところを指摘して、教育し成長させてあげようとしない」ことです。
愛情から、彼のことを私が成長させてあげなきゃ!という責任感を感じ、あれこれと指摘したり直してあげようとする女性が多く見られます。
しかし、男性は強さや能力の証明や目的達成、問題解決にとても重きを置く生き物です。このため、自分のできていない点を指摘されると「あなたは無能」「存在価値がない」というように感じ、精神的な苦痛を感じます。
結局、この行動は女性の価値観の押し付けであって、男性からするとストレス以外のなにものでもありません。あなたが愛情のつもりでこういった行動をする度に、彼の中のあなたに対する愛情はどんどん減っていき憎しみすら生まれてしまいます。
男性は問題だと感じないうちは決して動こうとはせず、問題(解決すべき目的)として認識したときに初めて行動するようになります。
もし、あなたが男性にどうしても直して欲しいところがあれば、なぜを直してほしいと思っているかを伝えて、男性自身が問題意識として捉え、自ら解決に向けて動き出すようにする必要があります。
あなたが彼の価値観を理解せず押し付けをしてしまったように、彼にも至らないところがたくさんあります。でもそれが人間です。
時には至らないところも許し、受け入れることが円満な関係を築くために欠かせない重要なポイントです。
4つ目の法則は「彼が自分の殻の中に閉じこもる必要性を認める」ことです。
男性と女性の本質的な違いには価値観の違い以外に、ストレス発散方法の違いがあります。女性はコミュニケーションを重要視する価値観のため、ストレス発散をするときは自分が抱えている悩みや不安を話し聞いてもらい、理解し共感してもらうことでストレス発散をします。
一方、男性は自らの能力を証明することを重要視する価値観のため、ストレスになるほどの大きな問題や困難を抱えると、なんとしてでも問題を解決して自分には能力があることを証明しなければと考えます。
そして、能力証明のために誰かの手助けを頼むこと無く、自分でとことん向き合って考え行動するようになります。
自分が抱えている問題や悩みを打ち明け手助けしてもらうことは、自分が無能であることを証明することになります。このため、完全に手詰まりになり自分一人の力ではどうしようもできなくなるまで、誰かに問題や悩みを打ち明けることは基本的にありません。
また、自分の殻にこもった男性は目の前のストレスを退治することに心を奪われてしまうので、他人に対してはよそよそしい態度になり話の受け答えもほとんど上の空になります。
例えば、パートナーと同じ空間で過ごし話をしていても、彼の心の関心の95%は問題を解決することに夢中で、パートナーに向けられている意識は5%しかありません。
もちろん彼女のことが嫌いになったわけではなく、ただやるべきことが目の前に現れただけなのですが、すぐ近くにいるパートナーからすると、自分を置いてけぼりにして、男性が急に黙りこくり自分の世界に閉じこもってしまったように感じます。
この時に、男性の性質を理解していない女性は「私のことが嫌いになったの?」「私と〇〇どっちが大事なの?」と言って男性を殻から引っ張り出そうとしたり、自分の問題と向き合おうとしている男性の邪魔をします。
殻に入ろうとする彼を引っ張り出そうとすることは、不安や心配などのストレスを抱えている女性に「不安や心配事を絶対に喋るな!」と言っているのと同じだけの精神的苦痛を与えていることになります。
このため、男性は「彼女は俺のことを理解してくれない」と感じ、彼女のことをうっとおしくて邪魔な存在だと認定します。
逆に、女性が男性の性質を理解し、「あなたなら、絶対乗り越えられるよ。私は信じている」と彼を信じて殻の中に送り出せば、彼は彼女のことを「俺のことを理解してくれている、かけがえのない存在」として認定するようになります。
だからこそデキる女性は男性の性質を理解し、彼が自分の殻の中に閉じこもる必要性を認めているのです。
5つ目の法則は「彼が殻の中に入っているときに、殻のすぐ横に座って待たない(放おっておく)」ことです。
4つ目の法則で「彼が自分の殻の中に閉じこもる必要性を認める」ことがいかに重要か説明しました。この後で女性がやってしまいがちな行動は、彼が殻に入った後に、あなたが、彼の入っている殻のすぐ横に座って、「大丈夫かな?」「いつ出てくるかな?」「まだかな?」「ちゃんとできるかな?」と彼のことを心配して帰還を待ち望むことです。
しかし、こういった態度や行動は彼に「自分の能力では解決できないと思われている」「自分は信頼されていない」と感じさせ、精神的な苦痛になります。
そして、彼があなたのことを愛しているほど、心配して待っているあなたのことが気にかかってしまい、自分が向き合うべき課題に集中することが難しくなってしまいます。このやるべきことに100%集中できない状態は男性にとってものすごいストレスを与えます。
結果、彼が課題を解決して殻からでてきたとしても、スッキリ感は乏しく、「俺はもっと集中できた」「解決に時間がかかってしまった」という後悔と自責の念が発生してしまい、殻からでてきたあとに、あなたに対する愛情が増加することもなく、さんざん待たせたから何かをしてあげたいという気持ちも薄れてしまいます。
女性がとるべき正しい対応は、殻の中に送り出した彼のことを信じて放おっておくことです。男性が100%集中して自分の課題に取り組めるようにしてあげることです。
そうすれば、殻から出てきた男性は①「あなたならきっと解決できる」と信頼して殻の中に送り出してくれたことと、②100%集中できるように気を配ってくれたことに、心から感謝して、あなたを「自分のことを理解してくれるかけがえのない存在」だと認識し、あなたに対して自発的に色々としてあげたいと思うようになります。
最後、6つ目の法則は「彼にかまわず、自分自身が幸福になることをする」ことです。
男性は、最愛の女性には特に、自分がいかなる問題も自力で解決できる能力がある人間であると信じて欲しいと願っています。それこそが自分の存在意義で精神的な喜びだと考えています。
そして、最愛の女性が心配ごとや悩みがない状態であれば、自分は最愛の女性のことを守れているとして精神的な喜びを感じます。逆に、最愛の女性が心配や不安ばかりだと、自分は最愛の女性すら幸せにできないと考え、自分の無能さを恨み、精神的な苦痛を感じます。
加えて、男性は問題解決の能力が高く、心配や悩みがなく、日々幸せに生きている人を、できる人だと感じ、尊敬し、信頼します。そして、そういう人とのみ関係性を深めたいと考えています。このため、常に一緒にいる女性がそういう人であればあるほど、男性は誇らしさを感じ、女性のことを尊敬し、自分にはもったいないぐらいのかけがえのないパートナーだと考えるようになり溺愛します。
女性の価値観は、心配し配慮し、常にコミュニケーションをとり、悩みや心配事を相談することが愛情や信頼の証ですがそれは男性には当てはまりません。
むしろ、心配せず信頼し放おっておけることことそが信頼と愛情の証なのです。
このため、女性が自分が幸福感で満たすための対象を彼のみにセットしてしまうと、すれ違いが発生し彼はどんどんとストレスを溜め喧嘩に至ってしまったり、最悪の場合は別れるような自体にまで発展してしまいます。
だからこそ、彼との良好な関係を築くためには、女性は「彼にかまわず、自分自身が幸福になることをする」ことが必要です。特に、男性が殻の中に入っている時にそのスキルが必要不可欠になります。
男性は自立している女性が大好きなのです。誇らしく、かけがえない存在だと感じ、溺愛するのです。
女性が自分自身を幸福にするための候補を以下に記載しておくので参考にしてみてください。
いかがでしたでしょうか?たった6つの法則ですが、男性の価値観など、男性固有の特質を理解していないとできないことです。しかし、どれも特別なスキルが必要なわけではなく、今からでもすぐに始められることです。
悲しいのは、あなたにも彼にもお互い愛情があるのに、勘違いですれ違い、喧嘩に発展して仲が悪くなっている状態です。
この6つの法則が自然にできるようになれば、彼はあなたのことを、かけがえのない大切な存在として、溺愛することは間違いありません。
むしろ、あなたがこれだけ努力して理解を示して行動に移したのに、あなたに愛情を注がない男性ならば早々に見切りをつけた方がいいかもしれません。この6つの法則は、そいうった判断材料の一つにもすることができます。
ぜひ試してみてください。あなたが素敵な彼と結ばれ、彼との関係が末永く円満になることを心から願っています。
この内容は、ジョン・グレイ先生の著書「ベスト・パートナーになるために」の一部抜粋と要約です。本書にはよりわかりやすい解説や興味深い事例が載っているので、もし興味を持たれた方がいれば実際に手にとって読んでみることをお勧めします。