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パナソニックの食器洗浄機(食洗器)を自分で取り付ける方法 nsj-smh7(CB-SSH8)|分岐水栓の選び方や調べ方。業者不要で工賃が安くなる(Panasonic・DIY)

Panasonicが販売している後付けの食器洗浄機を自分で取り付けてみたので、取り付け方法のまとめです。取り付けは思っていたよりも簡単にできました。

組付け後の食器洗浄機。我が家で大活躍しています

組付け手順のみ知りたいという方はこちら

パナソニックの食洗機

パナソニックは少人数向けや大人数向けの外付け食洗機を出しています。ここでの組付けにしようしたのはNP-TH4という機種です。

ですが、Panasonicの食器洗浄機の組付け方はどの機種でも同じです。(ビルトイン以外)以下の機種のファミリー向けレギュラータイプだけでなく、少人数向けのプチ食洗器も対応しています。

この方法で組付けられる機種

NP-TH4、NP-TZ300、NP-TA4、NP-TCR4、NP-TCM4

分岐水栓は水道の蛇口の種類によります。今回私は引越しに伴い蛇口が変わったために、自分で組み付けることにしました。

組み付け費用だけでも7,000円〜1万5,000円ほどします。分岐水栓も1万円ほどするので、合計すると2万円ほどの出費になってしまいます。食器洗浄機自体も決して安いものではないので手痛い出費が重なります。

ですが、この食器洗浄機の組付けは自分でもできます。私の場合は20分でできました(水道工事など完全素人です)。

自分でやると組付け費の1万円がうくので圧倒的にお得です

ここでは、Panasonicの食器洗浄機の組付け方法について分岐水栓の選び方から、実際に組み付けるときの注意点をまとめています。


分岐水栓の選び方

蛇口に製品型番が書いてあるので、まずはそれを探してください。

蛇口にシールが貼ってある場合が多いです。

蛇口の製品型番の場所の例

(参考) https://iinavi.inax.lixil.co.jp/hinban/faucets.html

なお、JWWAという表記は製品名ではないので無視してください

蛇口の型番がわかったら、Panasonicの公式ページで対応する分岐水栓を検索することができます

次のようなページが開くので、検索窓に蛇口の型番(水栓の品番)を入力して、検索するボタンをクリックしてください。

そうすれば、対応する分岐水栓の種類が表示されます。

(参考)https://sumai.panasonic.jp/dishwasher/bunki/index.html


対応する分岐水栓がヒットしない場合(蛇口の型番がわからない場合)

蛇口の種類によっては、対応する分岐水栓がない場合があります

その場合は次のような画面が表示されます。

▼品番がヒットしないと以下のような画面が表示されます。

https://sumai.panasonic.jp/cgi-bin/dishwasher/bunki/search1.cgi

私の場合も対応する分岐水栓がヒットしない状態でした。きちんと調べ方があるので安心してください

なお、蛇口の型番がわからない場合もこちらの方法で調べることができます

この場合は、下のバナーにある「分岐水栓サポートデスク」からメーカーに直接、メールか電話で問い合わせできます。

分岐水栓のメーカーはナニワ製作所というところです。

分岐水栓の問い合わせ先

ナニワ製作所

  • メール: support@naniwa-ss.co.jp
  • 電話番号: 06-6974-7033 (平日の9~17時)

蛇口の型番がわからない場合は、蛇口の写真を3枚ほど撮影してメールに貼り付ければ、メーカー側で確認してくれます。

蛇口(水栓)の型番がわからない場合に必要な写真
  1. 蛇口(水栓)の取っ手部分
  2. 蛇口(水栓)の先端部分
  3. 蛇口(水栓)全体

不安であれば、逆方向や下から撮影した写真を添付すると、メーカー側も調べやすいと思います。

(参考)https://sumai.panasonic.jp/dishwasher/bunki/img/ss/supportdesk.pdf

私が探していた分岐水栓はタカラスタンダードのKM5021TTKEに合うものでしたが、検索してもヒットしない状況だったのでメールで support@naniwa-ss.co.jp に問い合わせてみました。

対応もよく、翌営業日ぐらいには返信をくれました。

▼メールの回答

適合する分岐は、NSJ-SMH7(食洗機・浄水器兼用)となります。

なお、当分岐をご購入頂くにあたってご連絡事項がございますので、下記をご確認頂いた上でご購入についてご検討くださいますようお願いいたします。

ご連絡事項

当分岐を取付ける際、水栓のハンドル・カバーナット・セラミックカートリッジを取外して頂く必要があります。これは他の分岐の取付時も同様ですが、この分岐を取付ける水栓に限ってはカートリッジが異常にきつく嵌っており、取外す際に分解・破損し水漏れや機能不良を起こす可能性があります。

カートリッジさえ問題なく外せれば、後の分岐取り付けについては他の分岐同様なんら問題はありません。

当問題は水栓側の構造によるものですので、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

カートリッジが分解または破損した場合、復旧が出来なくなるおそれがありますので、カートリッジを購入されて取付されることをお奨めいたします。

なお、カートリッジに問題が生じた場合でも、新しいカートリッジに交換して頂ければ問題なく使用可能となります。

交換用セラミックカートリッジについてカートリッジは水栓品番によって異なり、数種類存在します。

カートリッジについては、お客様にて水栓メーカー又はキッチンメーカーから取寄せていただく必要がありますのでご了承ください。

以上よろしくお願いいたします。

内容を読んでいくと、「カートリッジが分解または破損した場合、復旧が出来なくなるおそれがありますので、カートリッジを購入されて取付されることをお奨めいたします。」との恐ろしい文言があります。

結論から言うと、カートリッジを購入しなくてもほぼ問題ありません。

カートリッジを外すときに力任せに変な方向に力を掛けたり、曲げたり、引っ張ったりしなければほぼ破損することはありません。

人によっては該当のカートリッジを外すのに手間取る方もいるみたいですが、私の場合は、とても簡単にスッポっと外れました。(1分かからなかったです)

分岐水栓の購入

分岐水栓の型番がわかったら、Amazonや楽天市場で調べます。国内メーカーの製品なので、楽天市場の方が取り扱いも多いです。

安い買い物ではないので、ある程度評価がついていて、かつ評価の高いところで買うのが安心です。

自分が組付けたことがあるのが、引越前の住居と引っ越し後の住居での NSJ-SMH7とCB-SSH8です。



調べているものと異なる商品の案内も出てくるので、購入するときは型番をチェックするようにしてください。

分岐水栓の組み付け説明書

説明書はナニワ製作所の公式ページにPDFがアップロードされています

分岐水栓の型番と一致しているPDFをダウンロードします。

https://www.naniwa-ss.co.jp/support/bunki/nsjguide/index.html

分岐水栓の取り付け方法

いよいよ本題の分岐水栓の取り付けです。

ここではnsj-smh7を例に組み付けています。今回取り付ける前(引っ越す前)にもCB-SSH8を自分で組付け、取り外ししたのですが手順はほぼ同じでした。

使う工具

あらかじめ作業に必要な工具を揃えておきます。今回使ったのは以下の3つです。

必要な道具
  1. プライヤー(モーターレンチ)
  2. ピン(画鋲など)
  3. 六角レンチ

プライヤーは蛇口をしっかりと挟み込む必要があるため、ブレ防止機能がついている方がお勧めです。また蛇口をつかむ部分が蛇口とぴったり合わずガリガリと削って傷つけてしまうことがあるので、多段階調節できる方が、蛇口を傷つけずにすみます。


ピンは蛇口の丸いキャップを外すときに使うだけなのでなんでもいいです。画鋲や針があればできます(つまようじは折れるかも、、)

六角レンチは先端が丸くなっている(ボールポイント形状)方がお勧めです。蛇口の周りはスペースがなく作業しずらいところでもあるので、この丸い形状だと多少無理な姿勢でも使えるので、穴をなめてしまうリスクが減ります。

よく同じ色でまとまったものがありますが、どれがどのサイズかわからなくなったり、どれかがなくなっても気づかないことがあるので、カラーで分かれていると見分けがつきやすく、なくす心配も減ります。


(蛇口の種類によってはドライバーや他の工具が必要な場合もありますので、説明書にて確認してください)

分岐水栓の取付

まずは、キッチンの水道の元栓をしっかり閉めます。

きちんと閉まっているか確認するため、蛇口を全開にします。水が出なければ元栓がきちんと閉まっています。

ピンを使って蛇口の上部についているチップを外します。

ピンをとると六角レンチを差し込むところがあるのでサイズの合う六角レンチを差し込み、反時計周りに回します。

上のハンドルが外れます。

ハンドルを外すと金属のキャップが見えるので、プライヤー(モーターレンチ)で外します。

カクカクしていているところにプライヤーの歯をがっちりかませて回します。締める方に回さないように注意してください。

ある程度緩んだら手で回して取りはずします。

中からプラスチック製の部品が出てきます。これが、型番を教えてもらったメールにも書かれていた割れる可能性があるカートリッジです。

左右に力をかけないようにゆっくりと上に引き抜いていきます。

長期戦になるかなと覚悟していたのですが、あっさりと抜けました。

カートリッジを外した状態

蛇口の分解はこれで完了です。分岐水栓をはめ込みます。

上側に見えている2つの白い突起を蛇口の中の2つの穴(貫通していない)に刺します。

分岐水栓の中身を押し出した方がはめやすいです。

中の金具がはまったのが確認できたら、外側を手で回して締めていきます。

分岐が出ているパーツは締め付けた後でも回して位置を調整できます。

あとは分解した時と逆の手順で組み付けていきます。

プラスチックのカートリッジを先端の2つの突起がしっかりハマるようにはめ込みます。力を入れすぎたりして割れないように注意しながらはめます。

しっかりはまったらシルバーのキャップを手で締め付けます。手で締まらなくなったらプライヤーで締め付けます。(締め過ぎ注意です)

この時に蛇口の付け根に「正面」と書かれたシールが前にくるようにします。

パーツが組み上がったら、分岐に止水栓をはめます。最初は手で回していき、締まったら、止水栓を押さえながらプライヤーで増し締めします。

これで8割り完成です。

この段階で、きちんと組み付けられているか確認するため、蛇口の四角い突起を手前に倒し(止水の位置にし)、分岐栓のコックを「とじる」にして、下の水道管を開けます。

水漏れせず、四角い突起を奥に倒して水が出れば正しく組み付いています。

止水栓の先のホースをシンクの中に入れて、コックを「ひらく」側にし水が出てくるか確認します。

問題無ければ、蛇口とコックを閉め、元栓を締めます。

ハンドルをはめて、六角レンチで締め付けます。

締まったらエコキャップをはめます。

これで蛇口と分岐水栓の組み付けは完了です。次は、食洗機の裏のカバーを外して、ホースを食洗機本体につなぎます。

給水と排水ホースを水漏れしないよう取り付けます。排水のホースをつけ忘れないように注意します。

以上で組み付け完了です!

再度元栓をあけて水を流します。

分岐水栓のコックを「ひらく」にします。

忘れずに排水ホースをシンクの中にセットします。

あとは、食洗機を運転して問題なければ完了です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?私も初めはできるかなーと不安だったのですが、実際にやってみたら20分もかからずに終わりました。

工具さえあれば意外と簡単にできるので、DIYしてみるのもありだと思います。工賃もういて心もお財布も幸せです。

そして何よりも、食器洗浄機のある暮らしがやはり最高です。一度使い始めたら昔の手洗いと自然乾燥には戻れません。

食器洗浄機を開発してくれた方々に感謝です。


yuta