「自律神経」という言葉はメディアや病院で耳にすることがあります。診察を受けてはっきりとした病気の原因がわからないときに「自律神経失調症です」と言われることもありあす。
なんだか疲れている、なんだか怠い、なんだかよく眠れない、なんだか動悸がするこういった、体調が明らかに悪いときに原因になっているのが自律神経失調症です。
ですが、自律神経とは何か?と聞かれて即答できる人はあまりいません。「自律神経失調しょうか~なるほど」と言いつつ、その中身はよくわかっていない状態です。
自律神経失調症の症状に長年悩まされている人は多いですが、実は自律神経が乱れているだけで、整えることで治すことができます。
ここでは、自律神経の働きや、自律神経が乱れたときに何が起こるかについて解説しています。
自律神経とは自分の意志で動かせない神経のことです。
心臓は自分の意志に関わらずずっとバクバクと鼓動を打ち血液を体中に送り出しています。これは自律神経によるものです。
意志で動かせないから重要ではなく、意志がなくても動いていないといけないとても重要な機能です。
自分自身では意識していないので、自覚していないうちに乱れてしまうことがあります。
この乱れてしまった状態が自律神経失調症の状態です。
自律神経が持っている機能で大きく2つに分類することができます。それが交感神経と副交感神経です。
この2つは全く真逆の性質を持っています。
交感神経はやる気を出させたり行動を起こさせるアクティブなアクセルの役割、副交感神経はリラックスして落ち着くブレーキの役割をになっています。
漫才で言うと、激しく動いてボケるのが交感神経。「よしなさいよー」と穏やかにツッコむのが副交感神経です。
この2人は対象的でとてもいいコンビ、自律神経です。
ボケとツッコミのテンポが合っているのが健康漫才です。爆笑をとっていれば免疫力がアップし、老化がストップします。
ですが、どちらかが元気がない or どちらも元気がない状態でネタをやり始めるとスベリ始めます。
コンビ自律神経がスベリ始めると免疫力が低下し老化していきます。
自律神経はお互いのテンポがあっていないといけません。どちらかが乱れるだけで体調に悪影響がでます。
交感神経 | 副交感神経 | 状態 |
---|---|---|
元気 | 元気 | とても健康 |
元気 | 疲れ | 焦り。心臓バクバク(動悸) |
疲れ | 元気 | 眠気。つねに眠い |
疲れ | 疲れ | 疲れ。怠さ・疲労感が抜けない |
表で表すと次のようになります。
最近ドキドキして眠れない。急に焦りに襲われるという時は副交感神経が弱まっている可能性があります。
自律神経コンビの中でも副交感神経が弱りやすい傾向にあります。
副交感神経は年をとるごとに弱まっていくという性質があるため、社会人になってからや親になってからなどある程度年を経てから、焦りや動悸でうまく眠れない・休めないといった症状がでやすくなります。
ツッコミがとても気が弱く繊細です。
更に、現代人の生活習慣はこの気の弱いツッコミを更にイジメてしまう環境に包まれています。
たくさんのメディア、インターネット、本、ゲームなど交感神経にばかり栄養を与えて、副交感神経が求める何もしないゆっくりとした時間や森の中で鳥の鳴き声を聞きながら過ごす時間をほとんど与えていません。
他にも副交感神経がツラいと感じることばかりをしています。
自律神経が乱れて、焦りがあったり、動悸がしたり、ずっと眠い、ずっと疲れているという状態はとてもツラい状態です。
もちろん自律神経を整えればこういった症状は改善します。
自律神経を整えるには次の4つがとても重要です。
どれも当たり前のことばかりです。「そんなの知ってるよ」という声が聞こえます。
ですが、この4つがとにかく重要です。あらゆる医療の本を読んでも必ず書いてあることです。
大切なのは、この4つを「自分にとってとても重要」という意識をもって取り組んでいるかどうかです。
それぞれの具体的な方法については下記をご参考ください。