焦りや動悸、怠さや、寝つきの悪さ、良く寝れない、疲れが取れないなど、そのすべての原因の一つに自律神経の乱れがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経は活発なアクション、副交感神経は落ち着いたリラックスです。
自律神経の切り替えを上手に行うためには体内環境が整っていることが重要です。特に、腸内環境がいい状態にあることが重要です。
ここでは腸内環境を整えるための体にいい食べ物と、腸内環境を悪化させる悪くて危険な食べ物について解説しています。
腸にいい食事や悪い食事の前に、なぜそれほどまでに腸をケアする必要があるのかについて知っておく必要があります。
それは、
体を守り外敵から守る免疫細胞のほとんどが腸にあるからです。また、気分を安定させ穏やかにし、安らぎと安心を与える幸せホルモンのセロトニンのほとんどを生成します。
つまり、健康で安らぎと安心を感じ幸せに生きるためには腸内環境がいい状態である必要があります。
免疫細胞は体内に入ってきたウイルスや細菌を排除する細胞です。免疫細胞の働きが強ければ風やインフルエンザ、腹痛、吐き気などになりにくいです。
一方、免疫細胞の活動が弱いと、細菌やウイルスに対抗できず、すぐに風をひいたり、熱、下痢、嘔吐、腹痛などの症状になりやすくなります。
腸には外から入ってきた食べ物がそのまま送られてきます。つまり、体の中でもっとも外からの異物と接する臓器です。
このため、腸の守りをガチガチに固めておく必要があります。これが腸に75%の免疫細胞がいる理由です。
腸の環境が悪いと免疫細胞が少なくなったり正常に働かず、外敵から身を守ることができなくなります。
セロトニンは気持ちを落ち着変え安心と安らぎを生み出すため幸せホルモンと呼ばれています。
セロトニンと対照的なホルモンに快楽物質のドーパミンと闘争のアドレナリンがあります。
現代の日本人の生活はドーパミンとアドレナリンがドバドバでる環境に包まれています。例えば、スマホやネットで刺激的な映像を見てドーパミンが出て、SNSでは反感や怒りを呼び起こしアドレナリンが出ます。
このような環境の中で人はセロトニンをとても必要としています。そのセロトニンの95%を生成しているのが腸です。
脳内物資なので脳から生成されていると思われがちですが、脳内でのセロトニンの生成量は5%未満にすぎません。
腸の調子が悪いとセロトニンの分泌量が下がるため、安らぎ、安心、幸せを感じることができなくなります。
つねに、心配、不安、悲しみなどに襲われる状態になります。
腸の環境を整えるためのポイントは3つです。
食事の中で、どれだけ炭水化物を抜くことができるかや、お肉や油物を食べ過ぎないことに気を使っているだけでは健康で幸せな体は手に入りません。
免疫細胞を活性化させ外敵から身を守り、安らぎと幸せを感じるためには、食物繊維と発酵食品を食べる必要があります。
食物繊維は腸のなかをキレイにしてお通じをよくするだけではありません。腸の中調子を整えてくれるいい細菌、善玉菌の食糧になります。
つまり、食物繊維がないと善玉菌が弱まって、悪玉菌がはびこり腸内環境が悪化します。
発酵食品には乳酸菌が含まれています。乳酸菌は腸の動きを正常にする善玉菌そのものです。
なお、納豆やヨーグルトなど食品によって含まれている菌が異なります。
このため、どれか一つの食品に偏るのではなく、定期的にそれぞれをバランスよく食べることが大切です。
健康の話をするときに「善玉菌」や「悪玉菌」という名前を耳にしたことがあると思います。善玉菌や「善」がついているので良いヤツ。悪玉菌は「悪」がついているので悪いヤツです。
では具体的に何がよくて、どう悪いのでしょうか?
腸内環境(腸内フローラといいます)はその役割別に善玉菌、悪玉菌の他にもう一つ日和見菌(ひよりみ)という3つの菌に分類できます。
もっとも量が多いのが日和見菌です。日和見菌は腸内に善玉菌が多くなればいい働き、悪玉菌が多くなれば悪い働きをします。
このため、腸内で善玉菌と悪玉菌のどちらが多いかというのが腸の状態を決める全てになります。
善玉菌の役割は腸が正常に動くようにすることです。
腸は消化、吸収の他に、免疫細胞を保有して外敵から体を守ったり、安らぎと安心の幸せホルモン セロトニンを分泌しています。
つまり、善玉菌が多ければ健康で快便で、安らぎと幸せを感じられる状態が続きます。
悪玉菌は悪臭を発するガスを生成したり、大腸がんの元になる腐敗物を生成します。
臭い、汚い、ガンという悪いものを出す以外にも、正常な腸の動きを阻害するので、免疫力が下がったり、幸せや安らぎを感じられない状態になります。
つまり、悪玉菌が多ければ、悪臭を発し、病気にかかり、不安や心配にさいなまれ、ガンなどの病気になりやすくなります。
発酵食品で体の中に善玉菌を取り入れ、食物繊維を食べて善玉菌に栄養を与えることで、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えることが重要です。
食物繊維と発酵食品を食べるときに注意するべきことがあります。それは料理の温度です。
熱すぎたり冷たすぎるものは腸を刺激します。すると交感神経が優位になります。
現代人の生活環境は刺激的な映像やSNSなどで溢れています。常に交感神経が優位に立っている状態です。
このため、副交感神経に優しい環境を意識して作らないと、自律神経のバランスが崩れて自律神経失調症になってしまいます。
自律神経失調症になると、焦り、不安、動悸、寝れないといった症状がでます。
このため、食事を食べるときは熱すぎず冷たすぎず、ちょうどよい温かさ腸に負担をかけないことが大切です。
食物繊維と発酵食品がとれて温かい食事が腸に最高です。そんな夢のような食事が存在するのか?と考えてしまいますが、実はとても身近にあります。
それは「みそ汁」です。
みそ汁は全ての条件を満たしています。日本独自のスーパーフードです。
なお、海外でみそ汁を手に入れようとすると、日本の倍以上のお金が必要です。日本では安価でありきたりの普通の料理ですが、海外では珍しい高級品です。
腸の環境を壊すのは悪玉菌です。ではその悪玉菌を増やしてしまう危険な主なモノは次の3つです。
悪玉菌の原因は腸の中の腐った動物性たんぱく質や脂質(油)です。
お肉や油物を大量に食べると消化しきれずに腸の中に溜まります。するとその残った食べ物が腸の中で腐って腐敗臭を発します。その時に発生する細菌が悪玉菌です。
もちろんお肉や魚などのたんぱく質や脂質は体に必要な栄養素です。問題は消化しきれないほどの食べ過ぎです。
体に悪い食品の代表格にトランス脂肪酸があります。これは安い酸化した油のことです。
菓子パンやお菓子、マーガリン、ドーナツ、チョコレートなど揚げてある安いものに使われています。
トランス脂肪酸は腸内の悪玉菌を増やし、がんなどのリスクを上げます。
お酒にはアルコールが含まれています。このアルコールを分解すると、体内で毒素アセトアルデヒドが生成されます。
アセトアルデヒドは多くの悪玉菌を生み出します。
自律神経を乱す危険な代表格が「酒」「たばこ」です。
この2つはアクティブな交感神経を過多にし、自律神経失調症をもたらす主な原因です。
お酒を飲むと交感神経が過剰に刺激されます。テンションがあがり通常以上に興奮します。
日常生活の中で必要以上に交感神経が刺激されているのに、更に交感神経を刺激することになります。
お酒を飲んだ後は気持ちよくなって寝れるように感じますが、中の神経は交感神経が優位な状態で、副交感神経に切り替わったわけではありません。
お酒の利尿性により喉が渇いて、夜中に目が覚めてしまうなど、良質な睡眠がとれなくなります。
悪化して副交感神経が上手く働かなくなれば自律神経失調症になります。
更にお酒を飲むと脱水症状を引き起こします。お酒は水分ですが利尿作用があるため、飲んだ以上の水分が体から出て行ってしまいます。
更にアルコールは体内で分解され有害な毒素アセトアルデヒドになります。アセトアルデヒドは刺激臭でつまる臭いがある悪臭物質です。
アセトアルデヒドの初期症状は顔が赤くなる、吐き気、動悸です。
アセトアルデヒドを分解するには水が必要です。ですが、利尿性により脱水症状になっているとアセトアルデヒドを分解することができません。
その結果、体内に残ったアセトアルデヒドにより頭が痛くなります。これが二日酔いです。
アセトアルデヒドなど体内に発生した毒を分解するのは肝臓です。
肝臓でアセトアルデヒドを分解するときに「活性酸素」と呼ばれる種類の酸素が発生します。これはワンパクすぎる元気な酸素で、体内で鉄などの物質と簡単に結びつきます。つまり、体内を酸化させていきます。
これにより細胞が劣化し、老化が進みます。
アルコールには多量の糖分が含まれています。摂りすぎた糖分は分解されず肝臓や膵臓、筋肉などに溜まり、機能を阻害します。
やがてがん細胞に変化したり、血液をドロドロにして高血圧、糖尿病となり、心不全や脳梗塞などの死に直結する病気をもたらします。
タバコに含まれているニコチンは交感神経を過剰にします。
たばこを吸うとリラックスできるから副交感神経が優位になっているのでは?と思う人もいるかもしれません。
ですが、実際は全然違います。
たばこを吸うとニコチンが体内に入ります。ニコチンは脳内で快楽物質のドーパミンや幸福物質のセロトニンを分泌させます。
そしてニコチンが抜けると体はその快楽を求めてイライラするようになります。このイライラを抑えるためにまた、たばこを吸います。
たばことはイライラ製造機です。吸っている一瞬だけ安心できる状態になります。
たばこを吸っていない時は常にイライラしてしまい、たばこがないと安心できない状態を作ります。これが依存症です。
決して、体がリラックスしているわけではなく過度の快楽状態を作り出しています。たばこを吸うと交感神経が過多になります。
たばこを吸うとガンになりやすいという話は聞いたことがあると思います。では、たばこの中に発がん性物質が何種類入っているかご存じでしょうか?
答えは約70種類です。
食品に発がん性物質が1個でも入っていたら大問題になります。みんなかこぞって買うのをやめます。たばこには比較にならないほどの発がん性物質が含まれているわけです。
たばこを吸うとこの様々な発がん性物質が肺を通り、血液を経由して全身へと運ばれます。
そして、DNAを損傷し、回復できなくなったところからがん細胞が生まれ増殖していきます。
がん細胞が増殖した臓器は完全に機能を失い、全身のバランスが崩れ死に至ります。
酒とたばこは依存性があり、体内で毒になり、体の臓器を破壊して、死に直結する病気を引き起こします。
これほどまでに危険なのに、なぜテレビやメディアなどで「危険だ」と大きく騒ぎ立てないのでしょうか?
それは、この2つがとても儲かるビジネスだからです。
とても儲かるのでたくさんのメディアのスポンサーになり大金をばらまきます。イメージアップのCMをガンガン打ち出します。
かわいい美女やかっこいいイケメンが「ぷは~!もう一杯!」なんてCMは見飽きるほど放映されています。
各番組も裏に大スポンサーたちが控えているのでバッシングすることはできません。これが今のメディアの現状です。
お酒やたばこは「誰かが吸っているから私もいい」と思っている人は特に危険です。その誰かは無知なだけです。そしてその誰かも全く同じことを考えています。