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【初心者向け】自動入金(スイープ)の機能やメリットとは?楽天証券のマネーブリッジとの違いをわかりやすく説明

楽天証券が2021年4月4日より、米国株式の自動入金(スイープ)に対応した。
これまでマネーブリッジという機能があったので機能の比較やメリット使い方について。

自動入金(スイープ)機能とは?

株式などの金融サービスでスイープという言葉が時折出てくる。企業毎に具体的なサービス内容が異なるが、基本的な意味はお金をある場所から自動的に他の場所に移動することを指す。

ポイントは、設定さえしておけばシステム側が自動で処理をしてくれるという点。

楽天銀行から楽天証券へのスイープ

楽天銀行の自動入金(スイープ)機能とは、楽天銀行と楽天証券という楽天独自のサービスを活用した機能。楽天証券口座に入金することなく、楽天銀行口座のお金で株を買うことができる

自動スイープ機能のフロー図(楽天公式サイトより)

通常、楽天証券を使って株を注文する場合は、楽天証券口座にあるお金で買付を行う。しかし、楽天証券口座にお金がなくても楽天銀行にお金があれば、それで株を買うことができる仕組み。

銀行口座から証券口座にお金を移動するという余計な手間や手数料を省くことができる便利な機能。特に、手数料を省けるのは大きいメリット。

ちなみに、sweepとはあるものを強制的に別の場所へ移動するという意味。ほうきで「掃く」という意味で使われることが多い。

楽天銀行から楽天証券へのスイープ

逆に、証券口座から銀行口座への自動送金機能もある。楽天銀行にお金を戻すメリットは楽天銀行の普通預金金利が0.1%と日本国内の銀行の中でみてもダントツに高いから。

また、楽天銀行は口座残高か取引件数で振込手数料や出金手数料の無料回数が増えるため、なるべく楽天銀行に資金を置いておく方が恩恵を受けやすい。

この楽天銀行への送金を自動でしてくれる便利な機能。

マネーブリッジと自動入金(スイープ)の違い

楽天銀行と楽天証券がつながるシステムとしては、以前よりマネーブリッジというものがあった。

マネーブリッジとは楽天銀行と楽天証券の2つをつなげることで受けられる優遇サービスの総称。この優遇サービスの一つとして自動入金(スイープ)も含まれている。

世の中にはたくさんの銀行サービスと証券サービスがある中、どちらも楽天を使えばお得になるという楽天のありがたいマーケティング。

マネーブリッジに含まれる優遇サービスは6つ。

  1. 優遇金利
  2. 自動入出金(スイープ)
  3. ハッピープログラム
  4. 残高表示サービス
  5. 投資あんしんサービス
  6. らくらく入出金
マネーブリッジのフロー図(楽天公式サイトより)

優遇金利

楽天銀行の預金にたいする金利が0.1%になる。ゆうちょ銀行の金利が0.001%(2021年4月時点)なので約100倍。

なお、マネーブリッジせず楽天銀行のみを利用する場合は0.02%

ゆうちょ銀行は20年間100万円を預け続けても190円しか増えない(少な!!!)。一方で、マネーブリッジをすると1万9千円増える(それでも少ない、、)

日雇いのアルバイトで日給6,000円を3日ほど続ければ溜まる金額。20年間でたったのこれしか増えないとは、、

1,000万円預けていればその10倍なので、+1,900円と+19万円になる。19万ならプラス感はあるが1,000万円を20年間寝かせ続けて19万だと割安感が強い。

なお、50年間100万円を預け続けると、ゆうちょ銀行は+490円。マネーブリッジをすると+5万円。優遇金利はありがたいが、銀行にお金を寝かせるというメリットはかなり少ない。

日本国債の場合

参考までに日本国債を買った場合に増えるお金は、100万円で20年の日本国債を買えば+8万9千円になる。マネーブリッジの1万9千円の約5倍。

ただし、年間+4,500円程度(月額375円)の利益と考えるとかなりしょぼめ。月に缶ジュースを3本節約するのと同等。

8年以下だとマイナス金利で100%元本割れするという恐ろしい商品でもある。

アメリカ国債の場合

アメリカ国債を買った場合に増えるお金は、100万円で10年の日本国債を買えば+16万9千円になる。日本国債の半分の年で2倍以上のお金が入ることになる。

Bloomberg:https://www.bloomberg.co.jp/markets/rates-bonds/government-bonds/us

日本はガチでヤバいんだな、、というのが数値でわかる。

自動入出金(スイープ)

既に説明済みの機能。株式の売買をするには確実に便利。楽天銀行に資金があれば株式を購入することができる。

楽天証券に置いておく上限金額を設定しておくと、余剰分を楽天銀行に自動送金しておいてくれる(夜間に実行)。

楽天銀行側で残しておく金額と、楽天証券側で残しておく金額をそれぞれ決めておくことができるので、必要なときになくて困るという状況を防げる。

ハッピープログラム

ハッピープログラムは楽天ポイントがもらえたり、銀行の送金・出金手数料が下がったりといったメリットがある。

楽天ポイント

株式などの金融商品の購入金額や手数料ごとにポイントが付与される。ポイントはしょっぱい感じなので、すごくメリットを感じられるわけではない。あまり気にしなくていいレベル。

振込・出金手数料

以下は、楽天証券とのマネーブリッジではなく、楽天銀行独自のハッピープログラム。口座残高か取引件数で振込手数料や出金手数料の無料回数が増える。

楽天証券を使えば取引数が増え、間接的にこの恩恵を受けられる。

楽天銀行 https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/intermediation/happyprogram/

残高表示サービス

楽天証券のページで楽天銀行の口座残高を表示してくれる機能。自分の持っている資産の確認がしやすくなる。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/bank/balance.html?scid=R-bank_charmrakutenbank

投資あんしんサービス

楽天証券の信用取引口座を使っている人向けのサービス。信用取引とは簡単にいうと借金のこと。

自分が持っているお金以上にお金を借りたり、自分が持っている株数以上に株を売ったり(空売り)することができる。つまり、お金が無くても株が買えて、株を持っていなくても株が売れる。

信用がないとお金や株の貸し借りはできないので、信用取引と呼ばれる。

株価は常に変動するので、当初予約した状態に対して不足金が発生することがある。投資あんしんサービスとは、こういったときに楽天証券の不足金を、楽天銀行から自動で送金する機能のこと。

通常不足金が発生した場合に当日の15:30までに入金しないと、株式を勝手に処分されてしまう。投資あんしんサービスを使えばこれが防げる。

信用取引の損金により不足金が発生した場合、お客様は受渡日の15時30分までに不足金を入金しなければなりません。お客様から当該受渡日の15時30分までに当該不足金の入金がない場合、当社は、お客様の口座における全信用建玉または代用有価証券を当社の任意でお客様の計算により反対売買することにより処分して適宜債務の弁済に充当させていただきます。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/rule/shortage.html

らくらく入出金

楽天銀行にログインすることなく、楽天銀行から楽天証券に24時間リアルタイムで入金ができる。手数料無料。

銀行口座も証券口座もどちらも楽天だからこそできる連携サービス。

自動入金(スイープ)の使い方

楽天証券にログインし、右上の「マネーブリッジ」を選択する。

自動入出金(スイープ)の「変更する」をクリックする。

楽天証券および楽天銀行に残しておきたい最低金額を指定して、「設定変更」をクリックする。

以上で設定は完了。超簡単。。

おまけ|自動入金(スイープ)によるポイント

自動入金(スイープ)を使うと入金毎にポイントが貯まる。ポイントは最高ランクのスーパーVIPで1日3ポイント。月間最大3回までなので、合計9ポイント貯まる(しょぼっ!!!)

https://www.rakuten-bank.co.jp/happyprogram/point.html

yuta