「尊敬できる人がいない」「学ぶべき人がいない」というように冷めた目で世の中を見ている人たちが大勢います。
ですがそれは大きな思い違いです。そのように考えている人は学ぶ気がない人たちです。
学ぶ気がない人たちの成長は酷く遅く、人間関係も悪いことがほとんどです。
ここでは、会う人会う人を師匠と考える勧めを紹介しています。
私たちはどんな人からも学ぶことができます。赤ちゃん、子供、パートナー、父親、母親、お年寄り、部下など学ぶことが無い人は誰もいません。
赤ちゃんからは何度転んで痛い思いをしても、それでも何度も何度も立ち上がる挑戦心や、自分の感情に正直に行動することの大切さを学ぶことができます。
この人は嫌いだという人からは、人がどういった行動や発言をされると嫌悪感を抱くかということを学ぶことができます。
そして何より、どんなに欠点だらけの人でも、優れた特徴が必ずあるものです。その優れた特徴には学べることがあります。
誰か他の人に会うことは、自分の時間が減るから嫌なことだと思っている人は少なくありません。
できれば誰とも会いたくないし、自分の時間を確保して生きたい。そんな風に考えています。
ですが、実は人に会う機会が多い人は恵まれている人です。誰かに会うといことは何かを学ぶチャンスを得ているのと同じです。
特に経営者や営業といった職種の人たちは、学ぶ機会に非常に恵まれた人たちです。
人と会う時間を自分にとってプラスなものにできるかどうかは、その人の心構え次第です。
「出会う全ての人から学べることがある」と考えている人は、たくさんのものを吸収してどんどんと成長していきます。
自分が成長するばかりでなく、相手からも好かれて、良い人間関係や信頼関係を築いていきます。
人と会う機会を最大限有効化するもう一つの心構えは時間の捉え方です。「時間は人のために使うもの」と考えるだけで、人と会うことが楽しくなります。
逆に、「時間は自分のためのもの」と考えている人は予定が入るたびに嫌な思いをすることになります。
あなたには天敵だと感じて苦手意識を持っている人はいるでしょうか?ずけずけと包み隠さず人の傷つくことを言ってくるような人です。
実はそういう存在はとても貴重です。なぜなら、ほとんどの人が「好かれたい」「嫌われたくない」という思いを持っていて、決して本心をさらけ出そうとはしないからです。
そういう和を重んじる人といることは楽(らく)で楽しいことでもありますが、学びの機会は少なく成長は多くありません。
むしろ、ずけずけと本音を言ってくれる人こそ、自分が飛躍的に成長する気づきを与えてくれる人です。
学びや成長に重きを置くのであれば、その天敵をお茶にでも誘って「自分がどんな人物に見えているか包み隠さず言ってくれないか」とお願いするべきです。
人に会うことを楽しくし、人生における学びの機会を最大化するための格言に次のようなものがあります。
人には会ってみろ、飯は食ってみろ
何かお誘いを受けたらとりあえず会ってみる、ご飯に誘われたらその誘いに乗ってみるということです。
ただし「人には会ってみろ、飯は食ってみろ」を実践するにあたり、重要なことがあります。
それは、人に会う時の2つの心構えを忘れてはいけないとうことです。
なぜなら、人と会うということは時間を使うことだからです。他にできたことをそれに費やすということです。
この心構えがない状態で人と会ったところで何一つ得ることはできません。時間を浪費し、全てが悪循環になってしまいます。
もし、どうしてもこの気持ちになれない場合は、今あなたが向き合うべき他の課題や、あなたの心を掴んで離さないもっと魅力的なことがあるのかもしれません。
とはいえ、人と会うことはたくさんの学びの機会を得ることなので、心構えを持ち続ける努力をし、学びを最大化していくのがベストです。
この記事の内容は複数の企業を経営する中村信二さんの「営業の魔法」の一部要約および、自分なりの解釈を加えたものです。
営業の魔法は音声版で楽しく学ぶことができるものです。美しい心理描写のストーリー仕立てで、主人公が学びながら成長していく姿がありありと目に浮かびます。
最初から最後まで心からうならされる学びで満ちています。感動にも満ち溢れ、心が熱くなること間違いありません。
仕事や生き方で迷っている人はぜひ聞いてみることをお勧めします。心に希望の光を与えてくれる、何度も何度も聞き返す価値のある素晴らしい一冊です。