試験や就職などの面接でストーリーを作る時に、私は特別な経験をしてきてないし、何も実績がなくてとてもじゃないけどストーリーなんか作れない、、と言う人がいます。
ですがストーリーを作るのに特別な才能や実績は必要ありません。誰でもストーリーを作ることができます。
例えば、学校で勉強し続けていた人と、暴走族のリーダーがいた場合に「面白い話をしてください」と振ると、学校で勉強ばかりしてきた人は「私には面白い話なんて一つもない、、」と考えてしまいがちです。
暴走族のリーダーが「じゃあ、山の上で決戦をした話をします」と言い出した日には勝てるわけない、、と思います。
それはあなたの世界で見たときの話しでしかありません。逆に暴走族のリーダーの立場になってみてください。ケンカなんて日常で何も面白くありません。
その人からしたら、がり勉で勉強ばかりし続けている人の生活は完全な異世界です。そっちの話の方が新鮮で興味を掻き立てられます。
同様に、都会で暮らしをしている人からすれば田舎の話は異世界です。田舎で暮らしている人からすれば都会の暮らしは異世界です。
一人っ子の人からすると4人兄弟の人の話は異世界です。4人兄弟の人からすれば一人っ子の話は異世界です。
つまり、あなたの日常は誰かにとっての非日常なのです。
日常からストーリーを生み出す方法は3つあります。
1つ目の方法は初体験にフォーカスすることです。これまでの人生の中で「はじめて〇〇したとき」の題材にします。
などなど、「はじめて〇〇したとき」には必ずターニングポイントがあります。
ストーリーの構成に必要な「爆発」になるわけです。そして、既に現在は変化を経た「新日常」の状態になっています。
つまり、「初めて〇〇したとき」に着目して前後を描けば、自動的にストーリーが出来上がります。
2つ目はFAQ(よくある質問)です。
初めて会った人や知り合って日が浅い人から受ける質問を思い返してみてください。その中でまたかーと思う質問が1つか2つはあるはずです。
そいういったよくある質問には人の興味が詰まっています。
などです。
よくある質問が来たときに「またその話か」と思うのではなく、「ここからストーリーを作ればいいんだ!」と思うことがポイントです。
よくある質問とは大体の人が聞きたいことです。
3つ目は持論です。自分の中の発見、気づきや座右の銘など、この場合はこうだと思っていることです。
「絶対にこれはやらないと決めていること」「絶対にやると決めていること」「意識的に習慣化したこと」などです。
例えば、
などです。
なぜなら、持論の裏には必ずストーリーがあるからです。
過去に強烈な経験があったから持論になったわけです。
「初体験」「FAQ」「持論」これは誰しもが持っています。つまり、あなたの人生はストーリーまみれです。
「私大したことしてないし」どころではなく「ストーリーになる部分が多すぎて困る」というのが正しい見方です。
エピソードが決まったらストーリーを作り込んでいきます。
ストーリーの基本構成は次の3つです。
一番大事なのは最初の「日常」です。ここで苦悩・葛藤を赤裸々に描きます。また、主人公は平凡な親しみやすいキャラ設定にします。その上でディティールを描いて、相手の頭の中にそのキャラやシーンを存在させます。
聞き手とキャラのシンクロができたら、その平凡な主人公の苦悩・葛藤のある日常に「爆発(大きな変化)」が発生し、そして以前とは違う新日常が始まる。
これで人の心を動かすストーリーが完成します。
詳細や実例については下記をご参考ください。
(参考)人の心を動かすストーリの作り方と構成方法(物語への誤解・メリット・必要性)