逆境にくじけることなく立ち向かうことができる強いチームを作るには、一流のコーチの存在が重要です。
一流のコーチは、強いチームはコーチと選手一人一人の深い絆から出来上がっていくことを知っています。
コーチと選手一人一人の信頼や思いやりが、選手同士の信頼や思いやりにつながり、そして、チーム全体が選手一人一人を気にかけ、感じ、反応する思いやりへとつながっていきます。
そうして出来上がったチームこそが深い結びつきがある強い集団です。
そのためにコーチに求められる基本的な素養は次の5つです。
強いチームを作るコーチというと冷徹で非常な人を想像しますが、決してそうではありません。
相手を一人の人として受け入れ愛情と思いやりを持って接し、本人以上にもっとできると信頼しているからこそ、高いハードルを掲げたり叱責をしても、相手はそれに答えようとするものです。
コーチはチーム一丸となる文化を作る必要があります。そのためにはチームが一丸になることを常々宣言し続けることです。
お祈りは何回口に出してもご利益が減らないどころか、より強まっていくのと同じく、チームにおいても大切なことは1度や2度だけでなく、10回、20回と何度も何度も口にだすことで強まっていきます。
われわれはチームとして一つになってやっていくぞ!
出身校や、経済的な背景、出身地、言葉、宗教など、そういったものをすべて打ち壊すぞ!
このようにコーチ自身が、全ての壁をぶち壊し一つになることを宣言することが、チームを一つにしていくうえで非常に重要です。
愛情や思いやり、気遣い、優しさを持って、時間をかけて作り上げていったチームは、誰もが逃げ出したくなるようなプレッシャーや逆境の中でも、お互いに信頼しあい、愛と敬意を持ち、全員が一つの目的に向かって情熱を持って戦い続けることができます。
この記事の内容はGoogleのCEOと会長を務めたエリック・シュミットやプロダクト責任者を務めたジョナサン・ローゼンバーグらが書いた「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」の内容の一部要約と自分なりの解釈を加えたものです。
ビル・キャンベルはAppleのスティーブ・ジョブズやGoogleやTwitterの経営幹部のコーチングを務め、世の中に偉大なリーダーを何人も送り出してきた人物です。
ビル・キャンベルが貫いてきた生き方やそこにまつわるストーリーには、最高のチームを作るためにリーダーやコーチが知っておくべき考え方や行動が宝の山のように詰まっています。
その考え方はビジネスやチームを成功に導くだけでなく、人として幸せに生きるためのより本質的な知恵でもあります。
この記事に興味を持たれた方は、本書を実際に手に取ってみることをお勧めします。あなたの人生をより幸せにし、成功へと導いてくれることは間違いありません。