子供がやりたいと言って始めた習い事なのに、時間がたったら「めんどくさい~」「行きたくない~」という。
無理やり行かせるのは違うと思うけど、簡単にやめていいよと言うと、やめグセが付いてしまわないか心配、、
どうすれば習い事を続けてくれる子になるのか?そもそも、その習い事の目的はなんなのか?
そんな、ありふれた、けど、とても深刻な問題に答える7個の金言をご紹介します。
習い事は「やらなくてはいけないもの」ではありません。小学校1年生なら興味の対象が変わることもあるでしょう。
本当に好きなものを見つける過程ですので、習い事を変えることがあってもいいと思います。
それも1,2回が限度で、またすぐ「やめたい」と言うのであれば、習い事をさせること、そのものを見直すべきでしょう。
教室で習うことがすべてではありません。
サンタさんに「バイオリンをください」とお願いしてまで始めたバイオリン教室をやめたいと言うのは、本当にバイオリンが嫌いになったからでしょうか?
音楽の習い事には毎日の練習がつきもので、レッスンの前には課題を弾けるようにならなくてはいけないという教室が多いですね。
家での練習はどうしても親のチェックが入りますし、サボることもできません。それでめんどうになり、やめたくなっているのかもしれません。
本当に音楽の道に進みたいと思っていれば厳しい先生でも我慢できます。
でも、音楽を楽しみたいと思って来る子には、前回のレッスンの後、何も練習しないでレッスンに来たとしても、ここで練習して、ここで少しうまくなって、「楽しかった。また来週も来よう」と思ってくれればいいと思います。
わざわざ来てくれた子を、音楽嫌い、ピアノ嫌いにさせないようにしたい。
生活の中に音楽が豊富にあるというのは、人生の彩りを豊かにしてくれると思います。
音楽は誰もが好きです。ところが、学校に入って音楽教育を受けて、音楽を嫌いになる子が過半数います。
誰でも音を楽しめるのが音楽なのに、嫌いにさせてしまう音楽教育がなされてしまっています。
野球も歌も大好きで、2つの部活をかけもち。雨が振ったら歌を歌い、晴れたらバットを振る。
野球はいつも1回戦負け。歌もうまくなかったのですが、とにかく楽しかった。
音楽もスポーツも本来そういうものではないでしょうか。人生を彩る楽しさの一つの要素です。
サンタさんにお願いしてまで習いたかったバイオリンです。子供が「めんどくさい」と言ったからといってやめさせてしまうのは少しもったいないと思います。
この子にあった教室なり、先生なりをもう一度探してみてはいかがでしょうか?
もっとゆっくり、もっと楽しく、「この前できなかったことが、いまできたね」と、上手に教えてくれる教室なら続けられるかもしれません。
「やめてもいいよ。でも、またやりたくなったらいつでも言いなさい。また習わせてあげるからね」と言ってあげるといいと思います。
そんなことを言ったら、平気でやめたり再開したりする子になるのでは?と心配する必要はありません。
子供なりに「やめること」の是非は考えていますし、小さな挫折感も味わっています。
この内容は、川崎医療福祉大学特任教授、横浜市リハビリテーション事業団参与で、自閉症を持つ人々のための支援プログラム、TEACCH(ティーチ)を米国から日本に紹介するなど様々な経歴をもつ精神科医 佐々木正美先生の「この子はこの子のままでいいと思える本」の要約と一部抜粋です。
本書には他にも、気づきを与え、心を軽くしてくれる、子供の育て方に関する金言がたくさん載っています。
興味を持たれた方はぜひ一度手に取って見てはいかがでしょうか?