子供の成長とともにいずれやってくる反抗期。反抗期になると手がつけられなくて大変、、一人目はそこまででもなかったのに二人目の反抗期がヒドイ、、など反抗期に関する心配は枚挙にいとまがありません。
いっそ反抗期なんてなかったらいいのに、なんて思ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、反抗期は必要なのか?もし反抗期がきたら親としてどういう行動をとるべきか?
そんな、ありふれた、けど、とても深刻な問題に答える3つの心構えをご紹介します。
いわゆる「反抗期」と呼ばれる時期があります。最初は2~3歳の頃です。「イヤイヤ期」なんていったりもします。急速に自我が発達してきて「もう自分でやれるんだ」と主張し始めます。
次の反抗期は、就学前後のころにやってきます。生活が大きく変化し、活動範囲も広くなります。親にあれこれ口出しされたくないという気持ちも強くなります。
そして、最後が、12~13歳の思春期の頃です。この頃になると体つきも変化し、人間関係も複雑になります。自立に向けての一歩を踏み出す時期にさしかかったと考えていいでしょう。
反抗期というのは、子供が急速に成長する時期でもあります。
実力以上のことをいっぱいやろうとしますから、親にとっては危なっかしく感じられるのですが、だからこそ大きく成長するのです。
押さえつけず、やめさせず、子供を信じて見守って、危険をできるだけ回避できるような手立てを尽くすようにしてください。
ときには親の心が傷つくような出来事もあるかもしれませんが、「こんな言い方をするようになったのか」と、思う通りにならなくなったわが子を「かわいい」と思えるように努めてみてください。
親を信頼しているからこそ反抗し、その中で自主性や主体性を育てているのです。
ピッチャーのどんなボールを受け止められる名キャッチャーになった気持ちで、子供を受け止めてください。
親として、人間として、成熟してい機会でもあります。
この内容は、川崎医療福祉大学特任教授、横浜市リハビリテーション事業団参与で、自閉症を持つ人々のための支援プログラム、TEACCH(ティーチ)を米国から日本に紹介するなど様々な経歴をもつ精神科医 佐々木正美先生の「この子はこの子のままでいいと思える本」の要約と一部抜粋です。
本書には他にも、気づきを与え、心を軽くしてくれる、子供の育て方に関する金言がたくさん載っています。
興味を持たれた方はぜひ一度手に取って見てはいかがでしょうか?